「へー…イギリスからホームステイね…。」
「はい…私もまさかキリツグ…さんが亡くなってるなんて思わなかったもので……」
時間は流れ今俺たちは俺が作った朝食をつついている。……あの後誤解を解くのに非常に時間がかかったが結局アルトリアは衛宮切嗣の海外の知り合いの娘のセイバーさんで誤魔化した。
……切嗣は基本藤ねぇにほとんど過去を語ってないからな。こういう話も有り得なくは無いわけだ。問題は……
「それで…その……イリヤスフィールちゃんだっけ…?」
「あー…イリヤで大丈夫よ。…長いでしょ?」
そう問題はこいつイリヤスフィールだ。虎の声はデカい。寝てようがどうしようが当然イリヤスフィールは部屋から出て来ざるを得ない。……こいつは切嗣の実子だ。……しかし馬鹿正直にそんな話をするのは非常に不味い。しかも実は俺より年上なんて爆弾まで抱えている。
結局迷った末に……
「セイバーさんの妹なんだよね…でも……」
「……似てないよね。……ちょっと複雑な事情があって……」
「あ、うん。大丈夫だよ。話したくないなら無理に聞かないから。」
……先に断っておくがこんな無茶な設定を考えたのは俺じゃない。話の流れを掴んだこの合法ロリが勝手に言い出した事だ。……あー…アルトリアの奴、顔が引きつってるよ。
「おい、イリヤスフィール?何のつもりだ?」
虎が一足先に学校に向かった後俺はイリヤスフィールを問い質した。……確かに一般人が出入りする事を言っておかなかった俺にも問題はあるが少なくともこいつは話をややこしくしたのは事実だ。
「えー…お兄ちゃんヒドイ~!そっちが困ってるみたいだから協力して上げたのに~!」
嘘泣きするイリヤスフィール……つーか
「何だ、お兄ちゃんって。あんた俺より年上だろうが。」
「……この見た目で誰がそう思うのよ。少なくともタイガの前ではこの方が良いでしょ。」
「そもそも俺はまだお前から返事を聞いてない。少なくとも俺にとってお前はまだ敵だぞ。」
こいつ何時までこの家に居着くつもりだ。
「それなら問題無いわ。私はシロウに就く事にしたから。」
笑顔でそう言う合法ロリ。そうは言ってもな……
「アハト翁は承諾しないだろうが。アインツベルンを敵に回す気は無いぞ、俺は。」
……こいつを味方に付けるならアハト翁の説得が急務だ。人手が足らない以上多少危ない橋を渡る必要がある。
「もう!良いじゃない、そんなの!どうせお爺様はそんなの承諾しないわ。私に期待してるのも聖杯を手に入れる事だもの。ついでだからアインツベルン潰しましょう。」
ブーたれながら物騒な事を宣うロリ……こいつ……
「……いや。どうやって勝てと?」
頭数が足らん。ここにセイバーと遠坂とアーチャーが加わっても切嗣の残した記録の通りの規模なら絶対に無理。
「うーん……まあ何とかなるでしょ。」
「却下。」
ギャーギャー騒ぐロリは放っておいてアインツベルン陣営を焚き付ける策を考えないとな……あー…その前に学校行かないと。遠坂の返事も聞かなきゃならんし。