「……衛宮、何故そいつがここにいるんだ…?」
「屋上でサボってたのを引っ張って来た。」
「……理由を聞いても良いか?お前は授業をサボる様な奴じゃないと思っていたが……」
「生真面目なお前には分からないさ…たまには僕だって、サボりたくもなる…」
「……分からなくもない。まあ俺からはこれ以上何も言わない。」
「ふん…そうかよ……」
修羅場とも行かないが明らかに重い部屋の空気の中俺は笑っていた。いやぁこれが見たかったから慎二を連れてきたんだよなぁ…。
基本的に慎二と一成は俺と違いあまり仲は良くない。寧ろ悪い。普段はお互い必要以上に関わらないようにしてるがこうやって同じ部屋に入れてみればその相容れず具合は一目瞭然だ。恐らく俺がいくら取り成した所でこいつらは当分歩み寄ることは無いだろう。
俺が二人に話しかけ適当な相槌を二人に打たせながら俺は飯を食う。そして時折一成に餌付けする……しかし俺が直接自分の箸で食わせてやってる状況にこいつは思う所は無いのだろうか?慎二も微妙な顔をしている。こいつ今この場で押し倒しても抵抗しない気がして来た……まあ今回は我慢しよう。そんな暇は無いからな。
三人して粗方食べ終わった所で生徒会の仕事を始めようとする一成に暗示をかけ眠らせる……?何か違和感があったが……まあ今は置いておこう。
「さて、俺が何を聞きたいか分かってるな?」
「何を聞きたいんだよ…?」
「聖杯戦争。」
「……気付いてるだろ?僕は魔術師じゃない。僕には素質は無い。……ほら、令呪も無い。」
「お前がマスターだなんてはなっから思ってねぇよ。……俺が聞きたいのは間桐家の今回の聖杯戦争でのスタンスだ。」
「……」
「本当は桜にも話を聞きたいんだか……」
「……今日は休みだ。」
「だろうな。マキリ・ゾォルケンの指示か?」
「……体調を崩してるだけさ。お前も気づいてるだろ?桜の身体について?」
「まぁな。まあ間桐家の事情を調べたのは俺じゃないが。」
「……」
「ジジイは聖杯を欲しがってるのか?」
「答える義理は無いよ、というか僕の立場じゃ口に出来ない。」
「チャンスがあればすぐにでもジジイをぶっ殺したいって顔に書いてあんぜ?」
「……言いがかりだな。そんな事僕に出来るわけないだろ?ちなみに桜はお爺様の良いなりだ。味方にでも付けたいと思ってるなら無理だぞ。」
「まぁ聞くまでも無いな。でも敢えて聞くぞ。俺に手を貸す気は「無い。」最後まで言わせろよ。」
「何故僕にそれを言う?間桐家に直接出向いてお爺様と交渉するのが筋だろう?」
「ごもっとも。だがあのジジイは首を縦に振らないだろうさ。」
「僕じゃなくて桜に言えよ、電話でもしたらいい。」
「……あくまでもお前は当事者じゃないと?」
「さっきからそう言ってる。僕にこんな話をするのはお門違いだ。……もう良いか?これ以上は無駄だろう?」
「まだ俺の目的を話してないんだが?」
「お前も聖杯が欲しいんだろう?どっちかと言うとそんな物欲しがるタイプには「違う」ん?」
「俺の目的は…大聖杯の破壊だ。」