「……やっちまったな。」
笑いが込み上げる……止めらんねぇ……
「あいつの反応が良いんでつい楽しんじまった。」
元々間桐家を本気で味方に着けられるなんて思ってないから別にこれで断られても構わないとさえ思える。
「これで慎二とも正式に敵同士か。」
奴はマスターじゃないんだろうが間桐家と敵対するという事はそういう事になるんだろうな。
「惜しいねぇ……」
俺からすればその身体は極上だ。まだ食ってない一成はともかく俺の知る限り奴の身体はとにかく素晴らしい。
「死姦の趣味は無いんだよなあ……」
つまり眠姦の趣味も無いという事だ。俺は一成の方を見る。
「さすがにこの状態で犯す気になんねぇ……」
少し悪戯したくなる気もしないでもないが自重する事にする。つーか……
「…魔術がかかってるな、誰の仕業だ?」
今更ながらに先の違和感について考察する。魔術の種類を見ただけで看破出来る域には達してない。だが……
「どう考えても現代魔術じゃねぇよな……聖杯戦争と無関係とは考えにくいし……可能性があるとすれば……」
どうもサーヴァントが一成の近くにいるらしい。てかこいつは……
「バレたな。多分相手はキャスターだから向こうから接触はして来ないだろうが……」
こちらからアプローチをかける必要があるという事か。……何れ居場所さえ分かれば接触を図るつもりだったから問題無い。
「思わぬ手掛かりだったな。慎二の事は残念だったがこれからの動きが決まってきたから良しとするかね。」
さて、暗示のかかり方を見るに一成が目覚めるとしたら放課後か。……起きた時こいつがどんな顔するか楽しみだぜ。
その後起きた一成は困惑していたが俺が事情を説明すると自分が午後の授業をサボってしまった事を知り大いに凹んでいた。……慰めるのは忘れない。こういった地道な努力が好感度上昇に繋がるのだ。そこは手を抜かない。……正直聖杯戦争さえなきゃもっと本腰入れて口説きたいんだが……
「くそ重てぇ……」
さて、俺は今食材の買い出しの帰りである……切嗣の残した金があるから多少無駄遣いした所で問題無いかもしれないがそもそもうちの居候二人はどれだけ大量に買っても賄える気がしない……
「こんだけ買ってもすぐに無くなる気が……次からはセラも連れて行くか。何か手伝いたがってるみたいだし。」
お嬢様様育ちだろうイリヤは戦力外だし遠坂の性格的に荷物持ちなんて手伝うとも思えない。食べる専門としか思えない約二名は論外。弓兵はそれ以下だ。……横で嫌味垂れるとか食材に関するうんちく披露とかされた日にゃ発狂モンだ。
「とっとと帰らないと俺が食われそうな気がしてくるぜ……性的にじゃなくて食べ物的意味で。」
性的にでも俺がリード取れないならあまり気が進まないし食い物扱いはもっと御免だ。……早く帰るとしようか。