堕落したブラウニー   作:三和

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「ガハッ…!」

 

地面に投げ出され呼吸を何とか整えつつ無理やり立ち上がりナタを投げ捨て奴に向かい走る……チッ!何で腹を剣で貫通されてしかも片腕無くしてまだ立てるんだよ!?マジで化け物か!?

 

「オラッ!とっとと沈めや!」

 

俺は奴が体勢を整える前に懐に入りラッシュをかける……全部交わすか残りの腕で流されるだと!?

 

「くそっ!オラァッ!」

 

俺はまず奴の足を止めるため回し蹴りの要領で上げた自分の足で奴の左足を踏みつけるとそこに再び剣を投影し貫通させ止める……っ!くそっ!俺も痛てぇ!だが奴はどうせこうでもしないと止まらん!

 

「もう逃げれねぇな!」

 

「……逃げる?始めからそんなつもりは……無い!」

 

奴の残った左腕がこちらに伸びる……させるか!

 

「!…うごっ!」

 

片手で首絞めを行う場合下への注意が疎かになる奴が多い……どの師匠が言った事だか思い出せねぇが……本当だったな!奴の腹に叩き込んだ拳は俺の投影した剣の柄に当たり勢いで剣は完全に奴の体外へ……良し!これでもう……!

 

「んなバカな!?」

 

奴の目は死んでない!っていけね!この状態だと……!

 

「私の動きを封じたのは良いがこの状況で仕留められなければどうなるか分かるな?」

 

「ぶごっ!ガフッ!」

 

奴の前から離れられない以上俺は奴の攻撃を食らう……!防ぎ切れねぇ……!

 

「……」

 

もう持たねぇ……バーサーカー組を置いてくるんじゃなかったぜ……特性上俺の指示を何処まで聞けるか分からなかったから後詰めに回したが……三十分経っても戻らなかったら来い、か。こんな化け物相手に三十分も持つ訳が……!

 

「しゃあねぇ…!セイバー!」

 

俺は令呪でアルトリアを呼び出す。やがて奴の背後に現れるアルトリア……気配に気付いた葛木が振り向くがもう遅い!

 

「セイバー!そいつの首を切り落とせ!」

 

間髪入れず奴の首を落とす為振り下ろされるエクスカリバー……これで!

 

「嘗めるな!」

 

「そんな!?」

 

「化け物が…!」

 

奴は自分の足の力だけで俺の足毎地面に刺さった剣を抜くと剣に沿って傷を広げながら無理やりアルトリアに向き直りエクスカリバーの刀身を左手で握り止めてしまった。

 

「セイバー!構わねぇ!そのまま首を落とせ!」

 

俺にだって分かっている……!アルトリアの剣が進まないのは別にアルトリアが躊躇っている訳では無い事位……!

 

「……くっ!ただの人間がここまでの力を!?」

 

アルトリアは剣を下ろさないのでは無い……葛木の膂力が凄まじ過ぎてあれ以上剣を下ろせないのだ……!

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