「くそ!手を離しやがれ!」
俺は奴が無理矢理剣を引っこ抜いた反動で倒れ込んだ身体を起こすと剣を投影し奴の脇腹を刺す。
「!…ぬぐっ!」
「くっ!その手を離しなさい!もう貴方の負けです! 」
「私はまだ負けてはいない……!私はまだ生きている!」
腹に大穴開いて、足に剣が刺さり、そこへ更に脇腹を刺してるのにまだ……!?
「フン!」
「!…ガハッ!?」
「!…セイバー!」
葛木が鎧を着けたアルトリアを蹴る
「馬鹿な……!鎧を着た私に蹴りでダメージを!?」
「そんな物では私の攻撃は防げん!剣を離さなければ貴様に逃げ場は無い!」
アルトリアの奴は剣を離そうとしないため奴から一方的に攻撃を貰っている。
「セイバー!剣を捨てろ!無理だ!一度奴から「それは出来ません!」!何でだ!?」
「騎士が剣を捨てるのは死ぬ時だけです!」
「ふざけんな!このままだと殺されるぞ!」
「剣を捨てられない……それが貴様の限界だ!」
「くそ!とっととくたばりやがれ!」
俺は刺した剣を動かす。……何なんだこいつ!?内臓はもうズタズタの筈だぞ!?
「くそ!何でだ!?何でお前は死なない!?」
「私はまだ死なん!」
せめて立ち上がれれば奴の心臓まで剣が届く……!
「くっ!」
奴の足と共に刺さる剣が邪魔だがここで剣を消せば奴に更なる反撃を許す事になる。今奴は不安定な体勢だからこそこの程度で済んでいるんだ……!
「宗一郎様!」
その声と共に俺たちに割り込んだ奴がいた。
「お前は!?」
「キャスター…」
キャスターだと!?奴は遠坂が……あいつやられたのか!?
「宗一郎様、ここは撤退します。」
「!…この状況で逃がすと思うか!?」
「……坊や。今回は見逃して上げる。次は……殺すわ。」
その言葉と共に奴と葛木の足元に現れる魔法陣……なっ!?転移魔術だと!?
「逃がすか!」
俺は剣から手を離しもう一本剣投影し葛木のもう片方の足に刺す!
「ぬぐっ!?」
「宗一郎様!でも無駄よ!」
その一言共に魔法陣が強い光を発し思わず目を瞑る。
「くっ!キャスター!」
俺は剣を投影しキャスターの方向へ剣を投げた。
………そして光が収まったのを感じ目を開けると……
「逃がしたか…」
いや。寧ろこちらが見逃されたのか……こっちももう限界だからな……俺は足から剣を抜く。
「うぐっ!…ハア……」
邪魔な物を取り除いた為再生が始まる……
「アルトリア…奴らが逃げた場所は分かるか…?」
「……申し訳ありません…既に近くにはいないようです…」
「だろうな。」
俺も気配を感じない。
「アルトリア、取り敢えず立たせてくれ…」
「現在敵の気配はありません。もう少し休んだ方が……」
「アルトリア、俺は遠坂たちにキャスターの足止めを頼んだんだ。」
「!…まさか…!」
「ほら早く立たせてくれ。」
とっとと見に行かねぇと……最も俺と違って遠坂はアーチャーと一緒にいたんだ。にも関わらずこの場にキャスターが現れた以上、さすがに最悪の想像をした方がいいかもしれけぇけどな……