アルトリアに肩を借り立ち上が…!
「……あ?」
そのまま倒れ込みそうになる……
「!…シロウ!?」
アルトリアに支えられ踏みとどまる。あー……こいつは……
「貧血か。まっ、あれだけ血を流しゃあそうなるか……」
「……シロウ、中の様子なら私が見てきます。貴方は休んでいて「アルトリア、このまま肩借りるぞ」……はい。」
アルトリアに肩を貸してもらいながらゆっくり歩く……そもそもさっきまで剣を刺してた足に力が入らん。どっちみち自力では歩けなかったか……
柳洞寺に足を踏み入れる……特に変わった所は無いようだ……中に人が大量に倒れてる事を除けば。
「シロウ、彼等は……」
「……多少衰弱が気になるが寝てるだけだな……柳洞寺以外の人間もいるようだ……」
あのキャスター、人間の生気でも吸い取ってやがったのか?……魂喰いの方が手っ取り早いだろうに。
取り敢えず命に別状所か外傷すら無いなら今の俺たちに出来る事は無い。……俺は治療魔術は使えんしアルトリアも知識はあるが魔術師では無いしな。
眠ってる連中を放置して奥に進む……地下に降りる階段を見つけた。
「シロウ…」
「行くぞ。」
大分回復した俺はアルトリアから離れ率先して階段を降りていく…!焦げ臭い!
「遠坂!?」
地下には倒れた遠坂…!……ここはキャスターの工房か?
「使い所を誤ったか…」
現在地下はやけに明るい。既にキャスターの魔術が機能していないのだろう中は火の手が上がっていた。
「シロウ何が…!これは!?」
「降りて来なくていい!中の奴を外に運び出せ!」
俺は遠坂を背負った。
「…っ!分かりました。」
俺は遠坂を背負い階段を登る。……火種はこいつに渡した火炎瓶か?だから気をつけろと言ったのに……!
寺の外の庭に遠坂を寝かせる。……残りを運び出さねぇと。
俺は中に戻った。
「これで全員か?」
「……恐らくは。」
確認は出来ねぇな……つか……
「よく考えたら焦って運び出す必要は無かったかもな……」
柳洞寺は見かけは今の所健在だ。別に火の手は上がってない。燃えてるのは地下だけなのだろう。
「あれが無駄にならんで済むか。」
俺は庭に置いておいたリュックを見る。近付くと中の物を引っ張り出した。
「……シロウ?何を…?」
俺はそいつに火を着けると寺に向かって投げつけた。
「元は戦う予定は無かったんだがな……ああなるともう交渉は不可能だ。敵対が確実になったのに工房を残しておいてやってる理由も無いからな。このまま寺ごと焼く。」
俺は追加の火炎瓶を寺に投げつけた。
「……宗一郎様……大丈夫ですか…?」
「問題は無い。」
「……」
とてもそうは見えない。 彼は重症だ。早急に手当が必要だろう……どうすれば……
「お前は大丈夫なのか?」
「……ええ。大丈夫です。」
あの坊やが苦し紛れに投げつけて来た剣は私の腹にしっかり刺さっていた。さすがに転移直前では私も交わせない……しかもどういう構造をしてるのか剣は傷口に引っかかり抜く事が出来ず刺さったまま。……これでは治療も出来ない。
「シンジ、見つけました。」
「あいつらを張ってた甲斐が有ったな。」
そんな!?こんな時に……!
「……キャスター、下がっていろ。」
「!…無茶です!今の貴方には「問題は無い。」宗一郎様…!」
「慌てるなよ。僕らは戦いに来たんじゃない。」
「何を!?」
「そういきりたたないでくれ。ちょっと僕たちと話をしないか?僕なら怪我の手当も出来る。」
私は提案に乗るしか無かった…