「さて、無駄な時間を食ったが「あんた反省してないわけ?」…今更俺が反省なんかするかよ、ほれセイバー、こいつを渡しておくぞ?」
俺は鞘を取り出すとアルトリアに放る。
「これは…!何故貴方がこれを!?」
「俺の体内にあったもんだ…多分、俺がお前を召喚出来た理由だよ…」
「…シロウ…これは受け取れません…!…これを渡したら恐らく貴方は…!」
「もう手遅れだ。俺が今更こいつを戻したとこでどうせこの身体は朽ちる「ですが!」戦力不足なんだ。お前が万全でないと困るんだよ…お前がこの戦いの要なんだからな…それと…」
俺は手を翳し令呪を輝かせる。
「この期に及んで何を…!」
「令呪を二つ使って命ずる…俺が万が一途中で終わっても構うな…確実に大聖杯をぶっ壊せ。…令呪が二つしか無いのが痛いが…まあ何とかなるだろ。」
令呪は無くても実質パスは繋がったままだし俺は魔力タンクとしては破格な自信がある…俺も戦闘に出るわけだから何時切れるかは分かんねぇがな…
「貴方という人は…!」
「もう文句は聞かねぇ。何せもう時間がねぇんでな…」
鞘を取り出してから肉体の崩壊が早まってるのが分かる…急がねぇと…この戦いが終わる前に死ぬわけには行かねぇ…
「あんた…どんだけ馬鹿なのよ…!」
「うるせぇ。もう文句は聞かねぇと言った。これはセイバーだけでなくお前らにも言ってんだからな…どうしても言いたきゃ終わった後にまとめて言えや。」
最もその頃には俺はもう死んでるだろうがな。
「行くぞ…と、その前に確認しとく…俺を含めた俺たちの役目は足止めだ…最悪セイバーだけを大聖杯の前に立たせりゃ良い。」
せめてキャスターがいりゃ本当に万全だったかも知れねぇがな…あの時奴の使った宝具は「破戒すべき全ての符」…ならば恐らく奴は裏切りの魔女メディア…あの時代の魔術師なら大聖杯を破壊するには申し分無い…今のセイバーだけで破壊出来るかは五分五分だ…他のサーヴァントには決め手がねぇしな…
「一応俺が率先して前に立つ「あんた!」騒ぐんじゃねぇ。俺の方が多少火力は出るし、その癖実力そのものはこの中で一番下だ…使い捨てにするなら妥当だろうが。」
「シロウ…」
「悪いな、姉さん…あんたは多分一蓮托生だ…この戦いの後は俺と同じく死んでる可能性が高い…それでも来るか?…最悪ここに残ればしばらくは生きてるかもしれんぞ?何せこの戦いが終わる前に途中で死ぬかも知れんしな…」
「…ううん。行くわ…私は見届けるって決めたもの!」
「…そうかい…で、お前らはどうすんだ?セイバーは来てもらわないと困るが…お前らは残るなら残っても良いぞ?」
「…ふざけないで。ここまで来て私が残るわけないでしょ!」
「マスターが行くなら拙者も着いて行くだけで御座る。」
「…お前らはどうだ?桜にライダー?」
「…行きます。先輩を放っておけませんから。」
「…私はシンジにサクラの事を託されましたから…」
……馬鹿な奴らだ…
「…面白そうだな、俺も混ぜてくんねぇか?」
そう声が聞こえ俺たちは身構える…
「ようランサー…今更何の用だ?…」
「そう警戒すんなよ…何か知んねぇけどよ、マスターから御役御免にされてな…要は暇なんだ…どうだ坊主、俺を雇う気はねぇかい?」
何故このタイミングで…いや、今はどうでも良いか…これは寧ろ僥倖だ…!
「…歓迎するぜランサー…戦力不足で困ってたとこなんだ…」
これだけいれば少しはマシな展開になるかもな…!