「さて、俺が要求したいのは一つだけだ。俺に協力すること」
「!…ふ~ん。やっぱりあんたも聖杯を「違う」どう違うって言うのよ?」
「そもそもこの聖杯戦争の景品である聖杯だが使えない。いや。使わせられない……セイバー、悪いが抑えてくれ。話はまだ終わってない。」
今度は俺の後ろのセイバーが反応し始めたので牽制する。……サーヴァントも魔術師も気が短いねぇ。そんな所も似るもんなのかね。
「まずはここから話すか。遠坂、第四次聖杯戦争については知っているか?」
「……ええ。とはいえ録な資料も残って無かったけど。」
「具体的には?」
「……私の父が参加したこと。それからかなりの乱戦模様になってマスターにも犠牲を出した末結果勝利者は現れなかったこと位かしら。」
「遠坂にはそう伝わってんのか。まっ、概ねその理解で良いぜ。だが一つ違いがあるな。」
「何よ?違いって?」
「勝利者はいた。俺の義父にして魔術師殺しの衛宮切嗣。」
「……納得いかないわね。私の父は死亡している状況で貴方の父親は生き残り勝利したなんて話……」
激昂したいのを必死で堪えるのが伝わってくる。
まあ叫びださないだけ上出来だよ。
「信じろとは言わない。取り敢えず話を続けるぞ。義父は大聖杯の元へ向かい愕然としたんだ。……そこにあったのは話に聞く万能の願望機なんかじゃなく魔力と呪いを帯びた黒い泥を吐き出し続けるデカイ杯「ふざけないで!そんなはず…!」黙ってろよ。まだ話は終わってない。……殺気向けんなよアーチャー。遠坂が黙って話を聞いてくれりゃあ何もしねぇ。……セイバーも何を納得してないのか知らんが大人しくしてろ」
……さっき、あからさまに俺の名前に反応したことといいセイバーとは後で話をしないとならないか。
「話を続けるぞ。義父はそれを見た後自分のサーヴァントに令呪を使い大聖杯を破壊させようとした……が、出来なかった。んで破壊しきれなかった代わりに泥は吹き出し冬木市中を覆った。……これが今も魔術協会の連中がひた隠しにしてる冬木市大災害の真実だ。
「何よ、それ…そんな話「信じられないか?」当たり前じゃない!」
「だろうな。で、ここからが俺自身の話だ。俺はその時冬木市の住民だったらしい…」
「……らしい?」
「ああ。俺にはあれより前の記憶が無いからな。俺の覚えてる記憶はあの地獄絵図の中生を求め歩き回りやがて力尽き倒れたところに瓦礫と黒い泥が俺の上に降り注いだ…」
「じゃああんたは……」
「そうさ。俺自身が今言ったことが真実の証明だ…」