「シロウ…」
「ハア…お前相手に誤魔化しは効かねぇ…いや、遠坂たちも気づいてるかね…そうだ、俺はもうもたない…」
「…戦うな、と言っても無駄なのでしょうね…」
「俺はそのためにここにいるんだ…誰にも文句は言わせねぇ…つか…今更止めたところで大して変わんねぇよ。」
「……」
「…そろそろの様だな…」
「…シロウ、やはりここで「良いから、行け」…分かりました…」
「…おいおい…何だよこりゃ…」
洞窟最奥部…そこに大量の黒いサーヴァントがいた…そしてその奥…
「…聖杯戦争はまだ終わってない…何をしに来た?」
「…ふ~ん…こんな所に人間…いや、ホムンクルスか?」
奥には女が一人いた…ん?こいつ…
「…お前、大聖杯だな?意識は無いと聞いたが…」
「ここにいる私はいわば端末だ…本体では無い。」
「…へぇ…で、あんた名前は?あんたを何て呼べばいい?」
「名前…そんなものに何の意味がある?」
「…別に。俺が聞きたいだけさ…さて…!」
俺は足に強化をかけるとサーヴァントたちを強引にすり抜け、その女の前に立った。
「…おっ、なかなかの感触。泥で出来た偽乳とは思えないぜ。」
俺はその女の胸を揉んだ。…思いの外悪くない。これが所詮泥で出来て偽乳だって言うんだからなぁ…うおっ!?
「…おいおいこんなんで怒んなよ?」
俺は背後のサーヴァントが振るった槍を同じ槍で受け止めた。
「…人の胸を勝手に揉む奴に容赦は必要か?」
「…ホムンクルスなら人の括りだが泥で出来た化け物に人権なんてあるとは思わないね…つまりどう扱おうが勝手…チッ!」
別のサーヴァントの剣が横から振られ…
「何をやっているんですか貴方は!」
「…良いじゃねぇか。見た目だけなら極上だからつい手が出たんだよ…そんな怒んなって。」
サーヴァントの剣を弾いたアルトリアに手を引かれ強引に後ろに下がらせられる…ふぅ。さて…
「…脱線したが…要は俺たちはお前を破壊しに来たんだ。意思疎通が出来るなら丁度いい…頼むから黙って壊されてくんね?」
そう言うと女を守るように一斉に並ぶ黒いサーヴァント…やれやれ…
「それが答えならしゃあねぇな…相手してやるよ…」
干将莫耶を投影し構える…横でアルトリアもエクスカリバーを構え…
「…貴様らは下がっていろ。」
「…くたばったお前が何でここに…ああ、お前守護者だったな…んじゃ、抑止力に呼ばれたのか?」
俺の前に背を向けて立つアーチャー…
「そいつぁ聞けねえ相談だ。あれは俺たちの獲物なんでね…」
俺はアーチャーの横に立ち、構え直した。
「ええ。私も聞けません。」
アルトリアが逆隣に立つ。
「…勝手にしろ。言っておくが、最悪私は貴様ら事あれを破壊するからな?」
「…好きにしろよ…俺はもうもたないし、セイバーに至ってはサーヴァントだ、何も問題は無い。」