「さて、じゃあ先ずは学校に通ってもらおうかな。」
「勝手な事を…俺はまだ弟子になんて…ハア…分かったよ、んで学校ね…時計塔に行けばいいのか?」
一般人にとってイギリスの首都ロンドンにある時計塔…ビック・ベンとは単なる観光名所に過ぎないが実はそこは魔術協会の総本山である…ここでは若く有望な魔術師が魔術についての知を深める事が出来るのだ。
「違う。…お前そもそも真っ当な魔術師とは確実に合わないだろ。…私が言ってるのはお前がまだ在籍してる筈の高校の話だ。」
「あん?」
「最後に登校したのは何時だ?…と言うかお前普段からどうせ真面目には通ってなかっただろ。」
「座して勉強してる時間なんて俺には無くてね。…つかどうせ弟子にしてくれるならアンタが魔術について教えてくれよ。」
「普通の魔術の使えないお前に私から教えられる魔術など無い…大体、魔術師に成りたいなら教えられる事も無くは無いが…お前が成りたいのは魔術使いだろ?しかもそれで世に出るつもりだと…お前には社会常識も著しく欠けている様だからな、しっかり学び直して来い。」
「チッ…分かったよ…でも元いた所で無くても良いだろ?こっちの学校に「お前…もしかして家に帰ってないのか?」……別に良いだろ。」
家にいると居候組が色々煩いからな…と言うか何でアイツら家主より態度がデカいんだ…
「これは相当だな…良し、お前の家に案内しろ。」
「あん?」
「部屋は空いてるんだろ?私はそっちに住む。」
「はあ!?」
何言ってやがんだこいつ!?
「お前の場合、行動を見張る奴がいないと直ぐに道を外れそうだからな。…さぁ案内しろ。」
「…と言うわけで、だ…今日からこいつがここに住むからな。」
「蒼崎橙子よ、宜しくね。」
眼鏡をかけた蒼崎橙子が丁寧なお辞儀をするのを見て鳥肌が立ちそうになるのを堪える…眼鏡をかけるかかけないかで口調を使い分けるらしいが…これじゃほとんど別人だろ…
「何が、と言うわけ何ですか…と言うか先輩は今まで何処にいたんですか…」
居候組の中でも特に煩い三人の内の一人間桐桜がため息を付く。
「……何処でも良いだろ。まぁとにかくそういうわけだから宜しく。んじゃまぁ空いている部屋に案内してやってくれ。俺は「イリヤさんたちにちゃんと会ってくださいね?先輩の事を心配してましたから。」……了解。」
やっぱこいつには逆らえねぇな…三人の内残りの二人…セラとかクソロリには反発出来るんだが…んじゃまぁ怒られに行きますかねぇ…