「…で?あの女は帰ったのか?」
「ああ。お前の事を褒めてたぞ。」
「そうかい…」
宝具まで使って…俺は気絶させられたんだがな…
「ところで何だが…」
「ん?」
「……これは…最初に気が付かなかった私が間抜け、と言ったところかな…」
「何だ?もったいぶらないでさっさと言えよ。」
「お前は…手を触れずに解析出来るのか…?」
「ああ。」
「……」
「どうした?」
「いや…隠してたんじゃないのか?」
「そんな覚えは無いぜ?てっきり気付いてるんだと思っていたな。」
「そもそも脳裏に景色を描く、の下りで違和感はあったが…何故私は確認しなかったんだろうな…」
「俺に聞くな、あんたが勝手に納得しただけだろう。」
「…自分の異常さに気付いていないのか?」
「何がだよ?」
「そもそも…触れずに解析するなど…ほぼ有り得ない。ましてやお前は目が見えないんだろう?」
「それか。気付いていないわけじゃないぜ?元々これはアーチャーの固有結界を解析した事による副産物と言ったところだ…そうでなくても俺の解析魔術は元々投影以上の精度だからな。」
「建物の構造だけならまだしも、お前は人体を解析して、負傷状況や、持病の有無まで読み取れるんだったな…」
「もっと言えば、アーチャー、と言うかほとんどの世界の衛宮士郎は自分の身体を調べるのが限界だが、俺は他人の身体を読み取る事も可能だ…ああ、それと建物の構造とあんたは言ったが…例えば俺なら建物内の人員数、そしてその内の何人が武器を持っているかなんてのも調べられるぜ?」
「……」
「あんたが聞きたいのは本当にそんな事か?」
「ん?」
「惚けんなよ、あんただって魔術師を名乗るなら聞きたい筈だ…何なら俺から言おうか?聞きたいんだろう?俺が根源を見る事が出来るのかをさ…」
「……そうだな、今更そこまでの興味は無いつもりだったが…お前から言ってくれるなら聞いておこうか…どうなんだ?」
「…見ると言うより実際は感じるに近いが可能か不可能か、で言えば多分可能だ…最もその瞬間に俺は消えてなくなるんじゃないか?自我が、か肉体ごとなのかは分からないがな。」
「そうか…」
「と言うか…そんなのはあの女を見てれば何となく分かるんじゃねぇのか?」
「…やはり気付いていたか。」
「確信したのは今日実際にあの女を見た時だ…結論から言えば…両儀式は根源接続者だ…違うか?」
「正解だ…」
「更に言うと…あいつの持つ魔眼と似て非なるモノはそれによって得た副産物だ…そして普段表にいる奴は根源をろくに認識してすらいないってところかな?」
「……今初めてお前を恐ろしいと感じたよ。」