12話 済まぬ侘助(始解はまだだよ)
真央霊術院。そこは元々死神統学院と呼ばれていた死神の学校である。院生はここで死神になるため日々、斬拳走鬼の基礎を学んでいる。そしてそこに入るために必要なのは学力や技術よりも霊力。いかに大きな霊力を持っているか否かが大きく入学に左右される。ここはそんな学校である。そして霊術院の中でも特に優れた霊力を持つ者、入試上位合格者は特進クラスというところに配属される。僕たちはそこにいた。
「まさか私たちが特進クラスに配属されるとはな。」
「これも吹兎くんのおかげだよ!」
「桃、そんな事はないよ。」
修行を通して、桃、雛森桃さんからルキアみたいに呼び捨てにしてくれと頼まれたので修行を始める前から呼び名が変わった。それと働いていた店の事だが、死神になる前の霊術院生は原則として夏、冬の休暇を除いて瀞霊廷から出ることはできない。お店は店長とシロちゃん? に任せる、と桃から聞いた。早く死神になって店長には恩返ししないとだな。
「はい、静かに。」
教室のドアが開き、メガネをかけた男性が入室する。
「私がこの1組、特進クラスを担当する佐々岡だ。まず君たちに一つ入学祝いのようなものがある。」
そう言って彼は教室の外から大量の刀を載せた籠を押して戻ってきた。
「これは死神が持つ斬魄刀、浅打だ。霊術院生諸君には一日でも早く斬魄刀との対話を実現してもらうために入学と同時にこの浅打を
初日は浅打を貰ったり、その他授業のガイダンスで終わった。僕たちは霊術院の寮に戻っていく。
「お!俺は吹兎と同じ部屋か。」
壁に張り出されている部屋割り表に目を通す。多くは二人部屋であるが僕たちのところは...
「ああ、冬空、阿散井、吉良。このクラスの男子の人数は奇数でな。お前さん達は一部屋に三人入ってもらう。まあその分他の奴らより部屋は広いから文句言うなよ?」
壁に部屋割りを掲示した佐々岡先生が僕たちにそう言ってくる。
「んじゃあ、もう一人の吉良って奴に挨拶してくるか。行こうぜ!吹兎。」
「見つけたよ。君が冬空君で...君が阿散井君かい?僕は吉良イヅル。同じ部屋だから仲良くしてもらえると嬉しい。」
吉良と呼ばれる人間が誰か知らないから探しても意味はないと思ったのだが、恋次のいう通りに探し回っていると向こうの方から声をかけてくれた。
「それにしてもよく分かったなぁ。俺は探し回ってる間、そういや吉良って誰の事か分かんなかったのによぉ。」
「入学式の総代スピーチで冬空君の顔は知っていたからね。だから分かったんだよ。」
突然だが、僕は入試を首席で入学する事ができた。順位は
1位 冬空吹兎
2位 雛森桃
3位 戌吊ルキア
4位 阿散井恋次
5位 吉良イヅル
これを見た恋次が相当悔しがり、ルキアからは「たわけ、貴様が吹兎との修行をサボるからこうなるのだ」としたり顔で言っていた。修行始める前は恋次の方が霊力強かったから余計に悔しかったのかな?
兎にも角にもこうして僕たちの霊術院生としての生活が始まった。
原作改変ポイント
・霊術院の順位
済まぬ侘助...それとルキアは吹兎との修行のおかげで1組のメンバーです。
まあ霊術院に入学しても護廷の人間になるとは限らないから浅打は貸与なんだろうなぁ。これが死神にならずに流魂街に戻って、斬魄刀を振り回して流魂街の民を襲ったらたまらないし。じゃあそういう人間の浅打ってその後どうなるんだろう?再利用?でも人が使った浅打ってあんまり使いたくないよなぁ...斬魄刀って魂を写しとるものだし
次回もよろしくお願いします!!