桜と雪に埋もれて溺れる   作:マイケルみつお

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12話から霊術院編なのに目次そのままでごめんなさい...追加しました

※なおN○Kとは一切関係ありません

3/21 訂正 桃「朽木さん!」→「ルキアさん!」
ルキアはまだ朽木になってないから


14話 ヨン様が来た!

 「へー。副隊長が直々に始解を見せてくれるのか。」

護廷十三隊にとって、席官就く事即ちエリートである。そしてその席官の更に上、隊長や副隊長といった隊長格の面々は他者と隔絶した実力を持っており、一般隊士からは尊敬され、まるで神のような眼差しで見られる。そんな隊長格がたかが霊術院の院生ごときにわざわざ時間を割いて始解を見せる事に若干の疑問を覚えたが...

 

「早く行こうよ吹兎くん!ルキアさんも阿散井くんも吉良くんも!隊長格の方の始解も見られる機会なんてこの先あるかも分からないんだよ!」

「そういえば桃、藍染副隊長ってどんな方なんだ?」

始解とは卍解には至らないが、それでも斬魄刀の奥義である。あまり知られない方がいいはずなのにそれを自分から見せる、という事が理解できなかった。それをする藍染副隊長とはどんな人なのか聞こうと思ったが...

「えっ...ごめんどんな人なのかは...」

はしゃいでいた桃も知らなかったようである。

 

 

 「今日は集まってもらってありがとう。僕は五番隊副隊長の藍染惣右介だ。将来の護廷十三隊を支える君たちに斬魄刀の始解を見てもらって今後の修行の参考にして貰えないかと思って来た。斬魄刀には色々な系統がある事はみんな霊術院の授業で学んだと思うけど、僕の斬魄刀、鏡花水月は流水系に分類される。もし君たちが将来流水系の斬魄刀を手にした時、役に立つかもしれない。」

 

そう言ってメガネをかけた優しそうな死神、藍染副隊長は腰にさしてあった斬魄刀を抜く。

 

「砕けろ 鏡花水月」

 

その瞬間、教室が白い霧で満ち、辺りを見ることができなくなってしまう。

 

「じゃあ解くよ。」

 

藍染副隊長がそう言うと教室を埋め尽くしていた霧は霧散してそれまでと同じ景色に戻る。

 

「僕の斬魄刀はさっきも言ったけど流水系の斬魄刀だ。能力はみんなも体験してもらったと思うけど霧と水流の乱反射によって敵を同士討ちさせる能力だ。斬魄刀の始解の参考になればとも思うし、将来共に護廷のために戦うであろうみんなには一度見せておいた方がいいとも思ってね。」

 

護廷のために共に戦う、隊長格から発せられたその言葉に院生は感動を覚え、中には涙する者もいた。

 

「だからそのためにもこの霊術院で先生方から多くを学び、一つ一つ課題を達成して前へと進んでほしい。苦しい時もあるかもしれないが死神として、多くの人を護る存在へとなっていってほしい。」

 

藍染副隊長は斬魄刀を完全に鞘におさめる。

 

「今日はわざわざ集まってくれて本当にありがとう。気をつけて帰ってね。」

 

その柔和な笑みで始解を見せるSHOWは終わる。

 

 

 「凄かったね!隊長格の始解ってあんな感じなんだ!」

隊長格の始解を見ることができた桃は大興奮である。

「そうだな。日頃の講義でも見ることはできぬからな。雛森殿に誘ってもらってよかった。」

「おう!俺もあんな風に始解してみてぇぜ!」

ルキアも恋次も凄く喜んでいる。

「じゃあとりあえず寮に戻ろうか。今の時間は食堂を混んでいるだろうし、夕食は少し時間を置いた方がいいかもしれない。」

「そうだなイヅル。まあとりあえず講堂から出ようか。」

 

 

 それからいつも通りに夕食を済ませて風呂に入り、自室にて日課の刀禅をする。

「お!毎日関心だな吹兎!どうだ?何か進展はあるか?」

「いや全然...。今日の藍染副隊長をみていっそう始解に至りたくなったんだけどね。やっぱり難しいよ。」

「始解に至るという事は席官入りするのと同じくらいだからね。院生の僕たちには難しくて当たり前だよ。それより阿散井君、冬空君の邪魔したらダメだよ。」

「わぁーったよ。じゃあうるさくしねぇように外で素振りでもしてくるわ。」

 

恋次が気をつかってくれた事に感謝し、意識を斬魄刀に向ける。

 

 

 

 「ここに入ってこられましたか。」

いつの間にか僕は寮の部屋とは異なる空間にいた。多くの道が交差する分岐点に僕は今立っており、声がする先には長い黒髪の女性がいた。

「待っておりました。私はーーーーと言います。」

彼女の声が一部靄がかかったように聞こえない。

「そうですか。やはり最初の対話では同調までは難しいようですね...あなた、吹兎さんの霊圧は少々特殊ですので私が合わせる事も不可能ではありませんが...それでは始解の先には進めません。ですので()()()()()()()()()()()()()()()()霊圧の波長を合わせましょうね!」

そこでようやく僕が斬魄刀との対話に成功した事に気づく。

「喜びすぎですよ。ですがまあ、私に会えてそのように喜んでくれるのは悪くはないですね。」

斬魄刀の彼女は右の人差し指で前髪を弄りながらそう答える。

 

「あなたは自覚してやっているか分かりませんが、その巨大な霊圧で私の自我は急速に芽生えました。本来なら斬魄刀を手にして数十年と時間がかかるのですが...対話は斬魄刀に意識を集中させる事で成功しました。ですが同調では私とあなたの霊圧の波長を合わせる必要があります。しかも全力の状態で。同調の修行のためにはその霊圧の枷を外す必要があります。...安心して下さい。この精神世界では外の世界に影響を及ぼす事はありません。ですので何も気にせず大丈夫です。」

 

そうか、なら霊圧の枷を取り外してもお腹が減る事もないんだな!

 

「分かりました。じゃあ、やってみます。」




こんにちは!ハンバンパンです!まずヨン様が副隊長の件ですが...

・原作開始からおよそ百年前、特異な霊圧(吹兎)が現れたため計画を中断。様子を見ながら崩玉の創生を続けた
・吹兎が潤林安に訪れるまでで行っていた依頼、山賊(藍染の手下)からのボディーガードによって崩玉の創生が行き詰まる(吹兎無自覚)
・しかし吹兎が霊術院に通う事、始解を見せる事ができるならと、むしろ計画実行前に存在を知れた事でメリットだと感じ始める
・そして今日。(いつもと状況が違うので実は吹兎が始解の能力にかかるか気にしていたヨン様)

つまり現在(原作開始前約50年前)でも状況は平子さん達が隊長だった時とあまり変わってないという事です。

吹兎君はしっかり鏡花水月にかかっています

あと彼の斬魄刀は前話で書いたようにまだ年上クール女性ムーブ中です

次回もよろしくお願いします!
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