「おい、これで5回目だ。仕事しろ。」
僕は一心さんを六杖光牢と鎖条鎖縛でガチガチに拘束してから怒る。
「隊長がやった方が早く終わりますからね。これも隊のため。...ってかこれ全然崩せねぇ...。なんて威力の鬼道だよこれ...。」
結構本気で縛ったからね。十三番隊にいた時も少し仕事押し付けられる事もあったが全部押し付けて逃げられる事はなかった。十三番隊は護廷十三隊の中でもホワイトな隊だと有名だからな。でも恩人の叔父と、部下にしてはちょっと微妙な関係で最初はぎこちなかった。でもこうして一心さんが仕事を置いて逃げ出し、僕がそれを追いかけるというのが続いてそのぎこちなさも無くなった。もしかすると一心さんはそのために敢えて仕事をサボって僕に押し付けようとしたのかもしれない。
「くそー。これ解いて早く遊び行きたいのになー。ねー隊長ー今日くらい見逃して?」
...そういう意図もゼロではないだろうが仕事をサボりたい方が本心に近いなこりゃ。
「やあ吹兎!」
「浮竹隊長!お疲れ様です!今日はお身体大丈夫なんですか?」
一心さんが仕事をきちんと終わらせるまで監視してから僕はようやく自由な時間を迎える。最近は料理にハマっており、今はその食材を買いに向かっていたところだった。
「ああ、今日は絶好調だ!いや、もう冬空隊長だったな。済まない。」
「吹兎で大丈夫です浮竹隊長。」
恩人の浮竹隊長にそんなよそよそしくされたら悲しいしな。
「そうか?まあ分かった。ところで吹兎、今晩何か用事でもあるか?」
「いえ、ありませんけど。」
まだ食材も買ってないし、浮竹隊長の誘いを断るほどの用事などない。一心さんも泣きながら今日の仕事をしてくれたし。
「そうか。じゃあ今晩、ウチの隊舎に遊びにきてくれ。隊長になったんだし、一度紹介しときたい奴がいる。」
「お邪魔します。」
「おお吹兎か。隊長から話は聞いてるぜ。隊首室に案内してくれと言われてるがお前は場所知ってるしな。」
「ありがとうございます海燕さん!」
「おう!」
立場が変わってもこうして変わらず接してくれるって嬉しいものだな。僕が隊長になって急に海燕さん達がよそよそしくなったら悲しくなると思うし...。もしかしてルキアが朽木に養女に行った時に少し悩んでたのはこれだったのかな?でも今は前みたいに楽しそうにしてるし解決できたのかな?そういや新入隊員が入ってくるのは来週か。恋次達とも話してルキアのパーティ開催しないとな。
「やあ、君が冬空君だね。隊首会ぶりに会ったね。今日はよろしく。」
浮竹隊長の隣には花柄の派手な羽織を着た京楽隊長が座っていた。
「京楽隊長!よろしくお願いします。」
僕は恭しく頭を下げて京楽隊長に挨拶をする。
「丁寧なのはいいけどそれはあまり良くない。君も隊長だ。いわば僕と君は同僚になる。君が僕にそこまでヘコヘコしていたら十番隊が八番隊よりも下に見られてしまう。別に横柄にしろ、とか言ってる訳じゃないよ?でも一つの隊を背負うって事はそういう事だから。それに今日はそんなしがらみとか外してパァっと盛り上がる場所だから。ほら、肩の力を抜いて抜いて。」
それから浮竹隊長と京楽隊長と酒を飲み交わした。
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