桜と雪に埋もれて溺れる   作:マイケルみつお

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情報がないのなら浦原を止める方が自然であると思います。あの状況なら。


33話 真相

 「やっぱり...。現場に向かわれるんですね浦原さん」

 

「助けに行かれるのでしょう。副官を」

 

そこは瀞霊廷から流魂街へと出る門。こんな夜中に死神のそれも隊長が身を隠して出るところではない。

 

「隊首会の時、浦原さんの様子がおかしかったです。嫌な予感がしました」

 

「見つかっちゃいましたか……冬空サン、鉄斎サン。見逃しては貰えませんかね……?」

 

「浦原さんには悪いですが」

 

平子隊長含め多くの隊長格が出動している。猿柿さんに何か起こるとは思えない。それなら、浦原さんが罰せられないように説得するべきだ。

 

「冬空殿。ここは見逃して頂きたい」

 

「大鬼道長さん?!」

 

しかし隣にいた大鬼道長さんは僕を静止し始めた。浦原さんも驚いている。

 

「浦原殿は我々が知らぬ事を何か掴んでおられるご様子。その上で今回の事件を異常事態と捉えていらっしゃる。浦原殿を通さぬと言うならこの私がお相手申す」

 

大鬼道長さんは浦原さんの前に出てこちらと相対す。ハッタリではないようだ。

 

「……分かりました。後で3人全員総隊長に怒られるとしましょう」

 

「冬空サン……感謝します」

 

僕達は瀞霊廷の外へと向かった。

 

──────

 「これは、珍しいお客様達だ」

 

「藍染副隊長。ここで何を」

 

「何も。偶然にも戦闘で負傷した魂魄消失特務部隊の方々を発見し、救助を試みていただけです」

 

藍染副隊長は取り巻きの2人を横に置き、そう答える。平子隊長達は白い仮面のようなものをつけられ苦しんでいる。しかし目の前の敵から目を逸らす事は許されない。藍染副隊長...いや、藍染が黒幕なのは間違いないのだから。

 

「なぜ、嘘をつくんスか?」

 

「嘘? 副隊長が隊長を助けようとする事が何か問題でも?」

 

「違う。引っかかっているのはそこじゃない。戦闘で負傷した? これが負傷? 嘘言っちゃいけない。...これは虚化だ」

 

その耳慣れない言葉に僕は大鬼道長さんと目を合わせる。

 

「魂魄消失事件。それは虚化の実験っス」

 

「グォォォッ!」

 

そこまで話したところで平子隊長が苦しみ始める。時間がない。もうやるべき事は一つしかない。

 

「浦原さん。平子隊長達の処置は可能ですか?」

 

「可能性は限りなく低い懸けのようなものですが..」

 

「しかし何もないよりはいい。問題は藍染をどうするか」

 

「浦原さん、大鬼道長さん。先に行って下さい」

 

「しかし! 冬空殿だけでは!」

 

僕の発言に大鬼道長さんが反対する。それはそうだ。藍染達はこれだけの隊長格をたった三人で倒した。副隊長とかそういう席次で考えていい相手ではない。でも...

 

「...僕の卍解は味方がいては使えないんです」

 

そこまで言うと大鬼道長さんは押し黙る。僕の卍解を知っているのは隊首試験の立会人の総隊長、卯ノ花隊長、京楽隊長、浮竹隊長だけなのだから。




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