ー 某戦場にて ー
「少佐殿!もう持ちません!」
戦場は逼迫していた。…まあ今回はどう転んでも負けだ。
「すまん…ここが我らの死に場所になるな。…総員着剣!突撃せよ!」
「天皇陛下ァァァァァァバンザァァァァァァァァァァァァァァァァイイイイイ!!!」
数時間後、玉砕した。
少佐殿と呼ばれた人物は、何故かよく分からない空間に居た、見たこともない景色と建物、神秘的な場所であった。すると目の前に女性が現れた。
「だれか?」
少佐は目の前の女性に拳銃を向けた。
「そう警戒しないでください、貴方すでに死んでますよ。大日本帝国帝国近衛少佐近衛信彦さん。」
「で、ありますか…ではここは黄泉ですかな?それとも地獄ですかな?」
目の前の人物は微笑んだ。
「そのどちらでもありません。あっちの神様が捌ききれなくなってこっちに流して来ただけですので。」
「そうですか…ではこっちでそう言う場所に送り込まれるので?」
「いいえ、そのままだとこちらで処理できませんのでもう一度こちらで死んでもらいます」
「はい?」
「転生していただきます。」
「は、はあ…で?小官は具体的に何をすれば良いので?」
「ふつーに生きて頂ければ結構です」
「了解しました。」
「では欲しい物とかあります?この場合の規則なので。」
「では私の装備一式と…日本のその後の武器をくださればあとは何もありません」
「そうですか!では【アイテムボックス】に入れておきますので使いたい時念じれば出てきますよ!」
「何から何までありがとうございます」
「ではさようなら〜」
こうして、元日本兵は転生した。
ー しばらく経って ー
「………なぜこうなった…」
この少女こそ転生した元日本兵でクローム公爵家の長女、アンネマリー・フリーデグンデ・V・クロームである。因みにアンネマリーは、男性ではなくなった為に不貞腐れて、本の虫になったのである。今日も自室で歴史の本を読んでいた。
「お嬢様〜入りますよ〜?」
「どうぞ〜」
入って来てすぐにベッドで寝っ転がりながら本を読むアンネマリーに苦言を言った。
ちなみにこのメイドはマリーである。
「…またですか…勉強熱心なのは良いですけど、ダンスの練習や礼儀作法の勉強をしてください!」
「嫌!」
というのも、作法とダンスは元の世界のイギリス式で全て分かっているため無駄な時間を使いたくないのだ。
「ですが…」
「マリー、嫌な物は嫌。」
「お嫁に行けませんよ?」
「行きませんよ?というか、なぜ行く前提なのです?」
「はあ…お嬢様が公爵令嬢だからです!それなのに引きこもって…」
「だって…剣を習いたいのだもの…」
「ではこうしましょう、旦那様に私が説得いたします。」
「やった!」
「その代わり!礼儀作法と、ダンスの練習を完璧にしてもらいます!」
「はーい!」
しめしめと思ったアンネマリーである。