魔力量歴代最強な転生聖女さまの学園生活は波乱に満ち溢れているようです~王子さまに悪役令嬢とヒロインぽい子たちがいるけれど、ここは乙女ゲー世界ですか?~   作:行雲流水

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0347:フェルカー伯爵家。

 今日は王都の謁見場で、北の大貴族と名乗る者と勇者の謁見があるらしい。らしいというのは、人伝に聞き及んだだけで自ら情報を掴んだ訳ではないから。私の父である、元フェルカー伯爵が犯したことにより、我らフェルカー家はアルバトロスの一大商人から転げ落ちている。商家としての規模は半分以下になっており維持をするだけで精一杯であるが、どうにか現状維持できていた。

 本当であれば父もフェルカー家も取り潰しになっていた可能性が高かったというのに、アルバトロス王やアルバトロス上層部の恩情でフェルカー家は存続している。父は得体の知れない誰かにより洗脳状態に陥っていたと判断されたのだ。正気に戻った父が事の大きさを知り責任を取ろうとしたことで、事情を汲んだ方々によりフェルカー家は生き延びた。

 

 元の大商人の位置に戻るのは難しいかもしれないが、我が家で雇っている者たちの生活の保障と今も関わっている商家との縁を取り持っていかなければ。まだ父のようには振舞えないが、屋敷の中には父が居て――監禁状態ではあるが――助言を求められるのだから、これほど心強いものはない。

 

 謁見場では北の大貴族と勇者の謁見を終えているのだろうか。商人として北大陸の品々に興味はあるが……手に入れるのは無理だろう。

 

 当主が座す椅子に腰かけてふう、と息を吐くと、長年フェルカー家に仕えている爺が姿を現した。

 

 「若さま……いえ、失礼いたしました。ご当主さま。ご当主さまと面会したいと仰る方がおりまして」

 

 爺が私を呼び、どうしましょうかと無言で問う。まだ当主呼びは慣れないようだった。私がもっと若い頃の爺は坊ちゃまと呼び完全な子供扱いだったが、いつしか若さまと呼ばれるようになり今に至る。

 

 「私に? 今日はもう面会の予定はないはずだったではないか。一体誰だ?」

 

 そう。今日の面会は全て終えており、これから書類仕事に勤しもうとしていた所なのだが。しかし私は、フェルカー家の商人である。目端が利かなければ、大商会と呼ばれた伯爵家を維持できなかったし、先触れや事前の面会予約がなくとも会うべきなのだろうか。爺が困った顔を浮かべながら、私の言葉に答えようと口を開いた。

 

 「それが……ご当主さまにお会いしたいと申す者は、北大陸、ミズガルズ神聖大帝国の大貴族だと申しておりまして……」

 

 「はあ!? 大物じゃないか! しかし何故我が家を訪ねてきたのだ?」

 

 北の大貴族であればかなりの大物だろう。西大陸の北方にある国では北大陸の噂が流れてくる。北の大陸を横断する動く鉄の塊――テツドウというらしい――が存在し、魔術が扱えずとも離れた距離から人や生き物を倒すことができる武器があるという。

 そんな国の者がアルバトロスと……ああ、いや、待て。北大陸のミズガルズからは皇女殿下方がアルバトロス王立学院へ留学されておられる。それなのに後追いで大貴族がアルバトロスへとやって来る……。意味があるのか、と疑問を呈す。なんだ、この違和感は。

 

 「彼らの言だと、フェルカー伯爵家はアルバトロスの一大商家と聞き及び、取引を開始する為に暫くフェルカー伯爵邸に留まらせて欲しいと……願い出ておりますが……」

 

 「いや、普通はアルバトロス城に滞在するだろう。何故、我が家に訪れる必要がある?」

 

 私の言葉に爺が左右に首を振る。爺も北の大貴族が我が家へ顔を出す理由が分からないようだ。通常であれば、国賓待遇を受けアルバトロス城で厄介になるだろうに。それにフェルカー家が一大商家だったのは、少し前までのことである。情報が古いと頭に過ぎるが、もしかして噂や情報を仕入れていない、もしくは更新されていないのか。なんにしても怪しい。先ずはコレか。

 

 「一先ず、アルバトロス上層部に報告と、北大陸の大貴族と勇者の謁見がどうなったのか情報を仕入れられるか?」

 

 真っ先にやるべきことはアルバトロス上層部への問い合わせだろう。それから父に念の為に相談しよう。引退して暫く経つが、父の商人としての嗅覚は本物である。

 

 「承知いたしました。北の大貴族さまはどういたしましょうか?」

 

 「待たせておけば良いだろう。先触れも送らず、面会申請もない。無礼を働いているのはあちらだ、放っておけ」

 

 ふふ、と笑い爺が頭を下げる。爺も爺で切れる人だから、私の判断が間違っていないことが嬉しかったのだろう。これで間違ったことをすれば爺は必死で私を諫める。

 父が妙な行動を取り始めた頃、爺は必死で父を止めようとしたが暴挙に出てしまった。本当に、人が変わってしまったかのようで私は父の行動が理解できず、怖かった。本来であれば身を挺して止めるべきだったのだろう。

 

 私は急な父の態度の変わりように、恐怖が先に立った。何故、人があんなにも急に変化できるのだと。あの時の私は見ているだけが精一杯だった。次期当主として父を止めるべきだったのに。だから、フェルカー家が落ちぶれたことは父も私も悪いのだろう。来るべくして来てしまった凋落なのだ。父に文句など言えようはずがないし、父も父で多くを語らない。

 

 ――そうして、翌日の昼。

 

 アルバトロス上層部へ報告をすると、彼らには北の大貴族の行動は筒抜けだった。それもそのはず、陛下との謁見を終えた北の者たちは王都の外に出されて、途方に暮れたようだった。

 そうして何故か目を付けたのが我がフェルカー家。北の大貴族がまだ我が家を一大商家だと勘違いしているようで、暫くの間滞在するには丁度良いくらいに考えたらしい。王都の壁門から中へと戻り、昨日の夜は王都の高級宿に泊まったらしいが、贅沢の限りをつくしたのに宿代をケチろうとしたと聞いた。貴族籍の者が下の者にキツく当たるのはよくあることだが、金までケチるとは。

 

 呆れていると、更に呆れる事態を知ってしまった。北の大貴族と勇者は陛下方に不敬を働いた。しかもミズガルズを倒して欲しいと、面の皮の厚いことを言ってのけたのだ。自国で対処できないことを他国に頼るとは一体どういうことであろうか。自国内のことは自国内で済ませるのが普通なのだから。

 

 「……はは」

 

 乾いた笑いが漏れる。どうもアルバトロス上層部とミズガルズ現政権は北の大貴族を良く思っていない上に、彼らがどうなってしまっても問題視しないようだ。

 勇者は勇者で、あの竜使いの聖女と呼ばれているミナ―ヴァ子爵に目を付けられたようだし、本当になにをやっているのやら。勇者はアルバトロス王都を出て違う場所を目指しているそうだが、一体何処へ行くつもりなのか。

 

 ミズガルズも大貴族を切る覚悟ができているのか、フェルカー家を訪れた者がどうなっても良いらしい。皇女殿下直筆の手紙を賜り『いかようにも』と記されていた。そういうことであれば、確実に失権するようにフェルカー家で暴れ回って頂こうと、私と父が提案した訳である。

 既に落ちているのだから、これ以上落ちる所がないし、国に無礼を働く貴族なぞ必要ない。アルバトロスがなければフェルカー家は大商人として存在しなかった。だから我々フェルカーの者はアルバトロスに忠誠を誓っている。

 

 「さて、どう出るかな?」

 

 「無理をなさいますな、若」

 

 爺の言葉に頷いて、高級宿に泊まっていた大貴族に先触れを出し招待状を送った。相手は北大陸を統べるミズガルズの大貴族なのだから、失礼のないように丁寧な物腰で。そろそろ彼らがやってくる時間となり、少々緊張感が湧いてくるが……大丈夫。アルバトロスへ状況を知らせると、フェルカー家には王家の息の掛かった者が数名送られてきている。

 大貴族の行動監視と私たちが危険に晒された時の護衛役を務めてくれるとのこと。有難いと感謝していると、応接室で待たせていた大貴族がどうやら痺れを切らし、早くしろと捲し立てているようだ。応接室の扉の前に立って息を吐き、扉を開く。

 

 「――これは、これは。噂に名高い北大陸の皆さま。ようこそ、我がフェルカー家へ。昨日はせっかく我が家へきて頂いたのに都合が合わず申し訳ありませんでした」

 

 「ようやく会えましたなあ、フェルカー殿。噂で聞き及んでいたより、若いのですなあ」

 

 「いえいえ、この歳で若く見られるのは商人としては少々不都合があります故に、貴殿のような貫禄があるお方は羨ましい限りでありますよ。しかしまあ、貴方のような立派な御仁をアルバトロスは蔑ろにした」

 

 アルバトロスに許可は取ってある。少々、王家を悪く言ってしまうが、謁見場での大貴族の言葉を鑑みて、褒め称えて気分が高揚している所に商人として真っ当な契約を結ぶと知らせてある。どこまでこちらが優位に立った交渉ができるのかは腕前次第で、父はこの手の類のことが得意だった。昨日父から助言を受けて、彼らと相対している訳だが……どこまで取れるのか。

 父上、まだ未熟者ですが、家のどこかで見守っていてください。これでフェルカー家の汚名が少しでも晴らせるのであれば、悪魔に身を捧げてしまっても、いや違うか。アルバトロスの貴族として間違わぬように、行動を取ろうと決意するのだった。

 

 ◇

 

 大貴族さまと勇者さまがアルバトロス陛下との謁見を済ませ、一週間が過ぎている。勇者さまご一行は大人しくアルバトロスから出て行ったのかと考えていれば、私の予想と全く違った行動を取っていた。

 

 勇者さまはアルバトロスを出国して冒険者ギルド本部へ向かい、大貴族さまはアルバトロス王国の王都でうろうろとしているみたい。

 王国から彼らに影が付いているのだけれど、なにか決定的な問題行動を起こしていないので取っ捕まえる訳にもいかず泳がせているのが現状だ。ミズガルズの皇女さまたちが狙いなら、アルバトロス城に侵入するだろうと警備を強化していたから王国側は肩透かしを食らった形になる。

 

 勇者さまは西大陸で冒険者登録を済ませて、ギルドの依頼をソロでこなしているのだとか。北大陸で勇者さまと呼ばれているだけあって強いのか、直ぐにBランクまで上がったようで、次は個人のAランクを目指すとギルド本部の受付嬢さんに話したそうだ。

 

 魔物が減るなら良いことだし、普通に仕事をしているならば問題はないはず。誰でも登録できるというのが冒険者ギルドの特徴で、素行が悪くとも依頼をこなして成果を上げ、罪を犯さなければ責められることはない。

 アルバトロス王国から冒険者ギルドへ要注意人物として連絡を入れてたのだけれど、冒険者ギルドでの勇者さまの評判はそれなり。強いから仕事を割り振られる時もあれば、勇者さま自ら依頼を選んで魔物討伐に精を出しているのだとか。

 

 勇者さまが謁見場から退室する際、ジークにお願いして勇者さまの実力を測って貰おうと、警備の騎士さまの中に交じって貰っていた。見る人が見れば、脚運びで実力が測れるらしい。運悪く……運良く……どちらの言葉が適切なのか分からないが、勇者さまと大貴族さまが城の廊下を歩いていると、皇女さま方と接触したそうだ。

 勇者さまは喜色溢れる顔で彼女たちに迫ろうとしたけれど、ジークが割って入って阻止したのだとか。皇女殿下方にも勇者さまの超持論を披露して困らせていたとか。話を詳しく聞くと、まあ冒険者ギルドに行くのは致し方ないことだったのかも。一応、アルバトロス側から冒険者ギルド本部に事情を伝え『要注意人物』と知らせを入れている。

 

 大丈夫かなあと心配になるが、勇者さまの行動よりも注視されているのが、大貴族さまだった。

 

 アルバトロスへミズガルズ政権を転覆させて欲しいと願い出た豪胆な方なので、アルバトロス王都のフェルカー伯爵家へ向かい騒ぎ立てたらしい。アルバトロスの大商人の家なのだから、大貴族さまご一行を接待するくらい容易いことだろうと主張して居座ろうと企てたとか。

 蟄居している元フェルカー伯爵さまがそんな話が受け入れられるかと激怒した後、彼らを受け入れた。元フェルカー伯爵さまは大貴族さまの話を聞いていたし、アルバトロス上層部の方々が下手を打つ訳がないと考えて、大貴族さまに影が付けられていることを悟っていた。

 元伯爵さまは影の方と接触して、アルバトロス上層部の意向を汲み取り、暫くフェルカー伯爵家で大貴族さまを匿う事になった次第である。伯爵家で問題を起こせば、国外退去勧告を出すのだとか。それまではフェルカー伯爵家で大貴族さまは居候だ。なんだか贅沢の限りを尽くしそうだな、なんて思ってしまう。

 

 ミズガルズ本国と第一皇女さま方は、ただひたすらご迷惑を掛けて申し訳ない……と謝るばかりだが、問題を引き起こしている人たちが西大陸から引き上げれば、アルバトロスで働いた不敬を理由に、失権させると息巻いている。

 

 私の顔に顔を擦り付けるクロによって意識が戻される。アルバトロスとミズガルズの大貴族さまと勇者さまが謁見を終えてから、もう一週間が過ぎている。学院から戻った私たちは執務室でいつものメンバーと顔を突き合わせて、神妙な顔になっていた。

 謁見も失敗に終わり、決裂――最初から大貴族さまと勇者さまの望みを呑む気はなかったけれど――しているから、これ以上なにか起る可能性はないけれど……今までが今までだし、突飛なことを考えている人たちは突飛な行動を取る。油断はできないと、渋い顔になってしまうのは仕方のないことだった。

 

 「大貴族さまがフェルカー伯爵家と接触するなんて……偶然にしてはあまりにも出来すぎているような気がします」

 

 大貴族さまがピンポイントでフェルカー伯爵家に頼るのは違和感がある。操られていたし、あまり言いたくはないが、元フェルカー伯爵さまの行動で彼の伯爵家は落ち目である。次代を継いだ方が優秀だったことと、伯爵位を譲った元フェルカー伯爵さまの手腕で爵位を失ったり、家格が下がることをどうにか凌いでいるらしい。

 

 「まあな。伯爵家に赴くよりも、他にも良い家柄があるのに何故そちらを選ばなかった、と疑問は湧くな」

 

 ソフィーアさまが私の言葉に頷きながら、自身の考えを口にした。家宰さまも気になるようで、私たちの話を黙って聞いている。確かに彼女が言う通り、伯爵家よりも家格の高い家が王都にはある。辺境伯家と侯爵家と公爵家が数家ずつあるけれど……彼らの家へ向かった場合、問答無用で大貴族さまの首が飛びそう。物理で。

 

 ソフィーアさまの祖父であるハイゼンベルグ公爵家に顔を見せれば、公爵さまが笑って大貴族さまご一行を迎え入れて貴族のいろはから教えて、最後にはお前さんは貴族に向いていないと言いそうだ。しかも公爵さまなら死ぬより辛い思いを背負わせそうなんだよね。本当にソフィーアさまに公爵さまの血が流れているのが不思議である。

 もしかしてソフィーアさまも歳を取れば、公爵さまのような豪傑になってしまうのだろうか。そうなるとギド殿下は尻に敷かれる……あ、いや、ないか。公爵さまと公爵夫人との仲はすこぶる良好である。ソフィーアさまが誰かに強く出る所をあまり想像できないし、願って良いならソフィーアさまとギド殿下には仲良く過ごして欲しいのだから。

 

 「しかし、フェルカー伯爵家もあのような無礼な方を受け入れる覚悟がおありとは……」

 

 セレスティアさまが鉄扇を広げて顔を隠す。目元は見えているからなんとなく彼女の気持ちは読み取ることができた。フェルカー伯爵家に対しての感心半分、疑い半分というところだろうか。大貴族さまに対しては、きっとどうとでもなってしまえば良いという感じだろう。

 

 私だって、アルバトロスを頼ってミズガルズ政権を打倒して欲しいなんて虫の良い話を持ち出したことは信じられないし、クーデターや革命を起こしたいなら自国の人間で成し遂げるべきなのだ。

 そんな意識がある所為か、ミズガルズ神聖大帝国の皆さまには頑張って頂きたい所。でも、弱体化しているらしいからどこまでできるのか不安だけれど。国へ報告して了承されているから、問題はないしフェルカー伯爵家も妙な行動は取れないだろう。というかフェルカー伯爵家に王家の人が潜入しているだろうし、伯爵家も受け入れるしかない。拒否すれば、疑惑が深まりフェルカー家が疑われるだけで良いことなんてないのだから。

 

 「一先ずは、勇者さまより大貴族さまの行動に注視しておくべきなのでしょうね」

 

 今の所、勇者さまは冒険者として実力を遺憾なく発揮している。銀髪くんのような行動を取らない限りは、ギルドで評判を集めるつもりなのだろうか。勇者さまがなにを狙っているか分からないけれど、アルバトロス王国に残っている大貴族さまの方が問題だろう。

 

 「だな」

 

 「ですわね。しかしナイ、こちらに被害が及べばどういたしますか?」

 

 「相手の動き方次第でしょうね。……?」

 

 ふと思う、大貴族さまがこのまま大したことない動きしかしなければ一体どうなるのだろう。ぶっちゃけてしまえば暴力に訴えてくれた方が、暴力で返すことができるので、楽、という訳ではないが、そっちの方が分かりやすい。勿論、危険がつきまとうし、ジークとリンやソフィーアさまとセレスティアさまに子爵家の面々が危ない目に合うかもしれないが、障壁を展開すれば膠着状態くらいにはできる自信はある。

 

 「どうした?」

 

 「どういたしました?」

 

 「あ、いえ。私の行動のとり方が力に任せたものしか取れないなあ、と」

 

 頭脳戦は苦手だから、暴力で訴えて貰った方が早いという事実。辺境伯領の大規模討伐遠征も聖王国の時もリームに、アガレスの時も全部、私の魔力という馬鹿みたいな量に頼って解決した気がする。他にも細々とした事があるけれど、大体魔力で解決してるよね……。

 

 「良いんじゃないか? 力も貴族として必要なものだろう」

 

 「ええ、一番分かりやすいものでしょうね。舐められてしまうより、恐れられていた方が物事の進みが早くなる時がありますからね」

 

 ソフィーアさまとセレスティアさまが私の言葉をフォローしてくれるけれど、それって『ヤ』の付く職業の人ではと首を傾げそうになる。

 とはいえ、お貴族さまと『ヤ』の付く家業の方々も似たようなところがあるよねえと納得し、犯してはならない線引きを己に課すしかないなと気を引き締めると、クロの尻尾がてしてしと私の背中を叩く。クロに視線を向けると気負うなと言いたいようで、顔を右へくるっと曲げる。癒されるなあと見ていれば、ソフィーアさまから三通の手紙を差しだされるのだった。




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