魔力量歴代最強な転生聖女さまの学園生活は波乱に満ち溢れているようです~王子さまに悪役令嬢とヒロインぽい子たちがいるけれど、ここは乙女ゲー世界ですか?~   作:行雲流水

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0354:少しは効果があるはずで。

 大きな白い竜の背中――正体はベリルさまだけれど――に乗って現れた、自称魔人を統べる者に大帝都に暮らす人々の視線が釘付けになっていた。

 勇者さまが現れた時どこで演説をしたのか分からないけれど、今は帝宮を護る壁の上なのでかなり目立っている筈だし、魔術で魔人の少女と皇帝陛下の声を拡声しているから情報が伝わりやすいはず。朝の早い時間だが、既に起床して仕事に向かう方々が外に出ているので、注目度はそれなりに高くなっているし、サクラも仕込んでいるのでここぞの所で声を出し頂いて民衆心理を煽って誘導する。

 

 「魔人を統べる者に問う! 勇者が魔王を倒したとこの地で宣言したが、事実であるか!?」

 

 「否! 我は見ての通り魔王の資質を持っておるが覚醒しておらぬ! 勇者が倒したのは我の隣に立つ男である!」

 

 その証拠に、折れた角の断面を合わせれば良いだろうと魔人の少女が主張し、強面魔人の方が少女の隣に立った。片方の角が折れているのは丸わかりだし、真実として受け入れやすいだろう。

 

 「では、勇者は嘘を吐いたと申すのか!」

 

 「否……である! 我々魔人は無用な争いを避ける為に隣に立つ者を魔王と偽り、勇者と戦った! 勇者は彼を魔王と信じ倒したのだから、我々に騙されたと言っても過言ではない!」

 

 嗚呼、真実がぶっちゃけられてしまった。大帝都の方々の反応は様々で『魔王は生きているのか』『どっちが悪いんだ』『魔人だろ』『勇者じゃないか』とか騒いでる。もう少し詳しい状況を説明する為、皇帝陛下と魔人の少女の問答を見届けていると、アルバトロスの王太子殿下と外務卿さまにミズガルズの第一皇子殿下と皇女殿下が姿を現した。

 

 民衆の皆さまには見えない角度なので、こっそりと陛下たちのやり取りを見守る形となる。魔人の少女の口から、勇者さまが魔人の村襲撃時の事実がつまびらかになったのだが、大帝都の人たちには真実味がないようで呆けていた。

 魔王を倒して平和を享受できるはずなのに、いきなり竜が現れて魔人を名乗る者が大帝都に降り立って陛下と話をしていて、一歩間違えればこの場が地獄絵図になりかねない状況だから仕方ないのだろうか。見ている私たちは、事前に打ち合わせをして争いなんて起こらず手に手を取り合う展開と知っているから平静だけれど。

 

 「真実を明かした効果はどうでるか……?」

 

 「民が真実を知る術は殆どないですから。より印象の強い方や自身の都合の良い方へと流れるのではないでしょうか、殿下」

 

 王太子殿下と外務卿さまが壁の上と下を交互に見ながら、小さな声で呟いた。できることなら、今明らかになっている真実がミズガルズの皆さまの間で信じて貰えると助かるのだが。

 勇者さまには申し訳ないが、魔王が倒されて平和が維持されている虚実よりも、魔王候補である魔人の少女とミズガルズが共同歩調を選び取ったと信じて貰い、魔王伝承の認識を変える方が将来的にも良いだろう。

 人目に付く場所で皇帝陛下と魔人の少女がやり取りを披露しているのは、劇場型政治の方が分かりやすいから。竜の背から降り立って帝宮に魔人の方々が引っ込んでしまっては、民の皆さまに状況が伝わらず不安が残るだけなので、こうして外で問答して頂いている。

 

「――民の皆に問おう! 未来永劫、魔王誕生の不安に怯えながら生きるか、今この場で魔人との融和を望み魔王誕生の可能性を限りなく減らす道を歩むのかっ!」

 

 皇帝陛下が民に問うなんて前代未聞であろう。政の全権を握っていると言っても過言ではなく、実際その力――ミズガルズの場合権威が落ちているけれど――があるお方なのだから。

 陛下のこの言葉は、仮に未来で魔人の方が覚醒して魔王化した際の保険である。どちらを選ぶにしろ、帝室だけではなく民も一緒に選んだという事実が重要だ。

 子孫の皆さまに『君たちの先祖が選択したのだから、責任の一端は民にもあるんだよ』という話に持っていこうという算段だ。魔人の少女曰く、穏やかに過ごしているならば魔王に覚醒する確率はほぼゼロに近いので、無茶をしなければ大丈夫とのこと。

 

 「我らの誰かが覚醒したところで、人間が数に任せて襲えば勝てるのじゃがなあ……詮無いことか。――人よ、我ら魔人は隠れて生きることを止めたいと願った。どうかこの願いを聞き届けて欲しい!」

 

 魔人の少女がぼそりと呟く。いくら強くとも数の暴力には勝てないらしい。伝承の所為で随分と恐れられているようで、実際の力とは乖離しているようだ。

 てことは強面魔人さんに勝った勇者さまの実力って大したことはない、ということになるのだが……気にしないでおこう。一応、冒険者ギルドで活躍できる腕は持っているようだし。

 

 「……人間と魔人が共に生きるなんてあり得るのか?」

 

 「勇者さまはどこに行った? 勇者さまが魔人を皆殺しにすれば良くないか?」

 

 「そうだ。魔人を殺せば問題はなくなる! 勇者はどこだ!」

 

 あ、不味い方へと民の皆さまの思考が流れてしまった。でも結局、自分たちで解決を望んでいないし、誰かの力に頼ったものである。彼らの言葉にぎょっとした人たちが諫めているので、まだ理性はある。

 確かに力がなければ誰かに頼るのが一番だけれど、魔人の皆さまは融和を望んでいるのに、人間が力に頼って誰かの望みを捻じ伏せようとするのは如何なものか。目を細めて、城の壁の外にいる方々を気付かれないように見下ろす。どうしたものかと考えていると、皇女殿下たち四人が姿を現し、皇帝陛下の隣に立つ。

 

 「勇者さまはわたくしたち四人を娶ることを望み、アルバトロスへ向かったわたくしたちを追い西大陸へと渡りました。とある伝手でわたくしたちだけがミズガルズへ先に戻っております」

 

 皇女殿下たちがアルバトロスへ留学なさったことは、ミズガルズの民の皆さまには知れ渡っているそうだ。勇者さまから逃げたという事実は伏せて、後学の為にと告知を出したのだとか。

 

 「皇女殿下だ! 聖女さまも、聖騎士さまも、魔術師さまもいらっしゃるぞ!」

 

 ミズガルズでの彼女たちの価値は随分と高い。皇女、聖女、聖騎士、魔術師という言わば称号持ちである。皇女さまは高貴なお方として、他のお三方は貴重な称号持ちとして、民の間から人気が高く絵姿とか売れるらしい。北の人間ではないので詳しくはないが、何故か最初から好感度が高い。もしかするとゲームのお陰なのかもと考えつつ、利用しない手はないよなあと思う訳で。

 

 民の皆さまは魔人の方々の話題は少し収まり、勇者さまはどこに行ったという感情に支配されつつあった。

 

 「民の皆さまはわたくしたちが勇者さまと添い遂げることを望んでおりましたが、わたくしたちは望んでおりません」

 

 魔王を倒したことは嘘だったから勇者さまと婚姻しても貴族として美味しい所がないこと、一夫一婦制がミズガルズの貴族の間では浸透しており一夫多妻は嫌であること、等懇切丁寧に語ると民の皆さまに動揺が走る。皇女殿下の言葉を止める人は誰もおらず、まだ皇女殿下のターンが維持できていた。

 

 「アルバトロスに留学して学びました。亜人であろうと魔人であろうとも、人と変わりはないのだと。感情を持ち、己の大切なものを守り、互いに尊重し合うことができるのだと」

 

 勇者と魔王伝承で魔人の方たちが恐れられていたが、人となんら変わりのない方たちなのだと知ったって。

 

 「できうるならば、わたくしは魔人の方々との融和を望みます。力で誰かを捻じ伏せるよりも、言葉を尽くし互いに理解を望んだ方がより良い未来へと進めるのではないでしょうか?」

 

 だからこそ魔人の皆さまは我らと手を取り合いたいと望んだのだろう、と。皇女殿下の言葉で民の皆さまの間に流れていた空気が変わる。まだ半信半疑ではあるが、魔人の方たちに向けられた悪い感情が少しマシになっている。魔人の少女は『魔人を殺せ』と叫んだ人たちに対して、なにも感じてはいないようだ。ずっと続いてきた差別であり、人間と魔人が相容れない証拠が目の前にあった。……どうにもならないのだろうか。

 

 「人間が我々魔人を信用していないことは理解しておる。じゃがしかし、今のままでは前に進めぬ。どうか、我々と共に一歩を踏み出してはくれぬだろうか?」

 

 魔人の少女が頭を下げる。これで受け入れられなければ、撤退かな。おそらくこれ以上説得しても意味がないし、魔人嫌いの人たちがいれば火に油を注ぐ行為である。どうか、魔人の皆さまと帝室の方々の望みが叶いますようにと、大帝都の人々を黙って見渡すのだった。

 

 ◇

 

 大帝都に住まう皆さまの前で、帝室の方々と魔人の少女が融和を求めた訳だけれど……伝承で魔王伝説が存在している為か、心理的になかなか難しい事態のようだった。

 

 そして民の皆さまは武力を持ち得ないから、恐怖が先行するのは当然だ。

 

 勇者さまが魔王さまを倒したことを否定したし、ならば魔王がまた現れるのではと疑心暗鬼になっている。目の前に魔王の特徴持ちの魔人の少女が言葉を尽くしても、彼女が未来で魔王にならない保証はどこにもない。力を持っていない故に恐れてしまう心理が働いているのかもなあと、軽く息を吐いた。どうしようコレと頭を悩ませても、ミズガルズと魔人の方々の問題であるし、肩入れし過ぎると内政干渉と言われかねない。

 

 「我々にさほど力がないという証明であるか……」

 

 ぼそりと魔人の少女が呟く。そういえば、彼らの力はどのようなものだろうか。力が少し強くて、長生きできるくらいで人間とさほど変わりないと聞いたけれど。人と交わることに抵抗がないなら、魔人の方々と帝との皆さまで交流を持つのも有りだろう。

 アルバトロスの王太子殿下と外務卿さまに思いついたことを話してから、魔人の少女に近づいて、ごにょごにょと耳打ちすると承諾を頂けた。

 あとはミズガルズ側の承諾を頂ければ問題なかろうと、陛下に発言許可を頂いて私の案を聞いて貰う。ぎょっとした顔を浮かべているけれど、悪い手ではないし魔人の少女の許可は先に得ているから、あとは警備の問題だけ。陛下は悩んだ末に許可を出してくれた。渋った理由は、魔人の方たちの身に危険が及ばないか心配だったらしい。

 

 「陛下、ご許可ありがとうございます」

 

 陛下に声を掛けるなんて図々しいこと極まりないのだが、一応、アルバトロスの使者として陛下と話をする権限を頂いているので問題はない。

 

 「いや、構わぬが……確かに、悪い手ではない。しかしどのような者が現れるか分からぬ限り、十分に注意を払わねばな」

 

 陛下がミズガルズの宰相さまに耳打ちすると、驚いた顔をしつつも準備を始めてくれた。さて、どうなるかなーと魔人の少女と顔を見合わせると、少女が壁際へと一歩近づき集まった大帝都の皆さまを見下ろした。

 

 「ミズガルズの者よ! 我と力勝負をしようではないか!」

 

 ということで、魔人の少女とミズガルズの力自慢の方々と勝負することが決定したのである。ちなみに魔人の少女は人間の女性ほどの筋力しかないので、成人男性であればよほどのことがない限り負ける。強面の小父さまは力特化なので、人間が相手であれば勝てる人はかなり限られてくるだろうって。

 魔王伝承が存在し、魔王の特徴である黒髪に赤い一房のメッシュが彼女を魔王たらしめているから、力勝負を繰り広げるのは魔人の少女の役目。負け続ければ、魔人の方々のイメージが払拭されるだろうし、娯楽扱いで参加して一緒に楽しんでもらえれば良い。

 私の懐から賞金――大帝都民の夕飯代くらい――を出す予定だし、参加者は増えるだろう。場所は帝宮――宮の周りはお堀になっている――と大帝都を繋ぐ一本の橋の上。ここであれば警備は随分と楽だし、対戦相手だけを橋の上に誘うことができる。参加者がいなければ、賞金を上げれば良いだろう。思いつきだけれど、上手くいくと良いなあ。

 

 誰が勝つかよりも、交流が目的である。

 

 私たちは魔人の方々と正面切って話して、彼ら彼女らが危ない存在とは全く思えないけれど、大帝都の人たちからすれば伝承の所為で恐怖の対象となってしまっているから。

 暫く待っていると、宰相さまが準備ができましたと不安そうな顔で皇帝陛下に告げて、壁の上から下へと移動する。他にも用意したいものがあったけれど、アルバトロスではないから自由が利かないのが不便だよねえ。お願いできそうな人がいないかなあときょろきょろと見渡してみる。

 

 「ナイ、まだなにか考えているのか?」

 

 「もう宜しいのでは? あとはミズガルズの方々に任せるべきかと」

 

 私の後ろに控えていたソフィーアさまとセレスティアさまが、気が付いて声を掛けてきた。隣にいる王太子殿下と外務卿さまも止めたそうな雰囲気を醸し出していた。

 内政干渉にならないのであれば、やるならとことんまでやるべきだろう。娯楽にしたいなら、用意したいものがある。叶えられる人はミズガルズの人たちなのだけれど、またきょろきょろと視線を動かしていると、目が合った人がいた。

 そのお方は皇女殿下である。アルバトロス王立学院の特進科に一緒に過ごしたし、伝手はあるだろうから話を通してみるだけでも価値はあるだろうと、頭を小さく下げると私の下へときてくれた。

 

 「どうかいたしましたか、ミナーヴァ子爵」

 

 「少々、用意して頂きたいもの……違いますね……買い付けをお願いしたいのですが、可能でしょうか?」

 

 私が欲しいものなので、ミズガルズ側にお金を渡してお店に出向いて欲しいのだ。

 

 「ご用意できるものであれば構いませんが、一体なにを?」

 

 皇女殿下に背を曲げて頂き、耳打ちする。リンがむっとした気配を感じたけれど、周りに聞かれると有難みが薄れるので今回は許して欲しい。

 

 「望まれるものは直ぐにご用意できますが……何故?」

 

 「娯楽ですからね。必要不可欠なものかと」

 

 私が皇女殿下にお願いした品は、街の酒場や定食屋さんで売っているお酒とご飯である。帝宮の橋の上で力勝負を繰り広げ盛り上げるならば必要なものだろう。酔っぱらって暴れる人が出れば、即退場して頂けば良いだけだし。殿下は不思議がりつつも、お付きの侍女さんたちに命を下してくれた。お金は私が払うので、後で請求してくださいと念を押す。

 

 そうして橋の上には、ちょこんと台座が置かれて……その前に魔人の少女が腕を組んで仁王立ちしていた。私たちは帝宮側の橋の端で、見守っている形を取っていて、私の隣には皇女殿下たちもいらっしゃる。要所要所に警備の方たちが橋の上に立っており、無茶をする人や無謀なことをする人を見張っていた。

 大帝都側にはミズガルズの方たちが怖いもの見たさで結構な数の人が集まっている。橋の上には行けず手前でミズガルズの兵士さんたちが、押し寄せるのを止めている。人だかりの中には筋肉隆々な男性もいるので、彼女と勝負する気満々らしい。勝負のルールは壁の上で説明しており、賞金が出ることも知らせている。

 

 「さあ、我と勝負するものはいるか?」

 

 「俺が行く! 負けても損しないからな!」

 

 力に自信があるのか群衆の中から一人の男性が挙手しながら声を上げた。中年の小父さまという風貌で、貫禄のある人である。私は、もしも怪我人が出た時に治癒魔術を施す役である。ミズガルズの聖女さまも担ってくれるので、術を施す機会はないかもしれない。

 魔人の少女はほとんど負けると言っていたので、私の懐が寂しくなるばかりだが娯楽である。集まった人たちが楽しめればそれで良いし、こちらもこちらで盛り上がれば良いだけの話だ。

 

 「――お互い、位置について!」

 

 ミズガルズの兵士さん――割と重要な位置に立つ方らしい。面白いからと審判に立候補してくれた――が魔人の少女と名乗り出た男性と台の前で相対させる。そうして魔人の少女と男性が右腕を出して、肘を台の上に置きお互いの手を握った。

 

 「小さい……」

 

 「そりゃ我は女じゃからのう。当然じゃて」

 

 「なら何故、こんなことを……」

 

 「お前さんたち我ら魔人を恐れておるじゃろう。今はミズガルズの者がいるからこうして我らの前に立ってくれているが、魔人と分かると避けられていたからなあ」

 

 幾度か言葉を交わしていると、二人の握った拳の上に審判さんが自分の手を置いた。力自慢勝負は腕相撲。単純だし、怪我なく終われる一番よさげなものを選んだつもり。ただ魔人の少女には負担になるかもしれないが、私の意見に快諾してくれたのは有難かった。

 

 「お互いに正々堂々の勝負を! ――始め!!」

 

 審判さんの声が高らかに上がると同時に、速攻で魔人の少女の拳が台の上へと叩きつけられた。

 

 「え? ――嘘、だろ?」

 

 勝負を終えた男性の顔がぽかんとしたものになる。あまりにもあっさりとした決着に呆けている様子。まあ、私も魔人の少女の力は知らないので、あっさりと負けたことに驚いてはいるが、男性ほどではなかった。

 

 「負けてしもうたのう。今のが我の本気なのじゃが、信じられんか?」

 

 手が痛かったのか、軽く手を振る魔人の少女の言葉に戸惑いつつ、どうしたものかと迷う男性。

 

 「納得できないのであれば、もう一度勝負できるが」

 

 審判さんがどうするか問うと、もう大丈夫と群衆の中へと戻っていく。そうしてまた魔人の少女と対戦したいという方と試合をするけれど、魔人の少女は一回も勝てない。

 本気を出していないのではと疑問視されて、魔人の少女から強面の男性に代わって試合を行うと、強面の小父さまが勝つ。結局、魔人の方々が代わる代わる試合を行い、勝ったり負けたりを繰り返して盛り上がっていた。そうして私が頼んでいたお酒と食べ物が届けられ、勝負を繰り広げていた方々に振る舞えば、一緒に盛り上がり始めた。その様子を見ていた皇女殿下がぽつりと呟く。

 

 「まさか、こんなことで打ち解けるなんて……」

 

 案外、人間は単純なものである。美味しいものとお酒があれば、言葉が通じなくてもノリと勢いで仲良くなることもあるのだから。多少は打ち解けられたかなと、酒盛りしている方々を見守っているのだった。あ、賞金代は皇女殿下が払ってくれることになりました。

 

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