魔力量歴代最強な転生聖女さまの学園生活は波乱に満ち溢れているようです~王子さまに悪役令嬢とヒロインぽい子たちがいるけれど、ここは乙女ゲー世界ですか?~   作:行雲流水

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0356:越後屋さんの屋根の上。

 ――越後屋さんのお店の中。

 

 取引は順調、どころかとんとん拍子で進んでた。また購入したいことや、フソウ島の入国許可方法に越後屋さんとまた取引したい旨を伝えている。

 毎回、なにかしらが起こるのに今回はなにも起こらない。どうして、と首を傾げたくなるがこれが本来の姿であり普通なのである。今までが異常なだけだったと結論付けて、フソウ島の商人さんである越後屋さんの顔を見ると、少し首を傾げながら私を見た。

 

 「どういたしましたか?」

 

 「あ、いえ。緊張で喉が渇いてしまったので、お茶を頂きたいと……」

 

 交渉が失敗に終われば目の前にあるはずのお醤油さんとお味噌さんとお米さま、その他もろもろが手に入らなくなる。越後屋さんが仮に法外な値段を吹っ掛けてきたとしても、私はお金を出して買っていたはず。

 ミズガルズの商人さんによると、適正金額であろうと教えてくれた。食べ物関係はあまり買い付けしないらしく、少し自信がなさそうだったけれど。流石に機械化されて大量生産されるものではないから、スーパーで売っていたような値段ではないが、フソウ島外の人が手頃に買える価格だった。

 

 「気が付かなくて申し訳ない、どうぞ、どうぞ。よろしければ茶請けも。ミズガルズの方々は甘い品といえば『けえき』と仰られますが、ご用意できず『生菓子』でご容赦ください」

 

 越後屋さんがお茶を勧めてくれた。喉が渇いていたし頂きますと伝えて、来客用の湯飲みを手に取って左手を添えて口を付ける。懐かしい緑茶の味に目を細めて、ふうと息を零した。ゆっくりと湯飲みを戻して、ちょこんと小皿の上に鎮座している生菓子に視線を向ける。

 和菓子屋さんのショーケースに並んでいるような複雑で丁寧な造りだから、職人さんが丹精込めて一個一個仕上げたものだと分かる。花の形をした生菓子は、おそらく椿だろう。生菓子って季節のものを形どって楽しむものだし。菓子楊枝で生菓子をゆっくりと割って、欠片に刺して口に運ぶ。随分と懐かしい餡子の味が口の中に広がった。目を細めながら楽しんでいると、メンガーさまとフィーネさまの顔が浮かぶ。なんだか一人だけ抜け駆けしたようで、申し訳ない気持ちになってしまう。

 

 「あの、フソウ島の日持ちするお菓子を購入できませんか?」

 

 生菓子は流石に日持ちしないし、持って帰ってお二人にお土産として渡してもお腹を壊すと不味い。お煎餅とかあれば良いけれど、メンガーさまとフィーネさまは喜んでくれるだろうか。

 私の後ろで控えているソフィーアさまとセレスティアさまが『まだ買うのか』『ナイですもの』と心の中でコンタクトを取っているような気がしてならない。ジークとリンは好きにすれば良いと言うスタンスなので、静かに見守ってくれている。

 

 「日持ちのする菓子ですか……庶民が口にする品であれば直ぐにご用意はできますが、貴族さま用となると難しくなりましょう」

 

 いかがいたしますか、という視線を越後屋さんは私に向けたので、私は確りと彼と視線を合わせる。

 

 「庶民の方用でも貴族用でも、どちらであっても問題はありません」

 

 「なるほど。であれば、煎餅に切り餅がありますね。貴族さま用となるとカステラ、羊羹、かりんとうあたりでしょうか」

 

 お煎餅や切り餅は庶民の方用だろう。カステラ、羊羹、かりんとうは砂糖を使用しているから、貴族用なのだろうなあ。これまた、他の方に迷惑が掛からない量を買い付けた。数が少ないので、直ぐに用意できるとのことだ。直ぐに対応して頂けたことに感謝を告げて、今回の取引を終えた。出島であれば入島料を払えば、どこの人でも入ることができる。

 事前連絡があれば尚のこと良いらしいので、越後屋さんの連絡先を聞いておく。ミズガルズとフソウ島の間で手紙のやり取りが交わされているそうだ。越後屋さんと契約書を交わしてサインをする。買い付けた商品は直ぐに用意できるとのことなので、店内でしばらく時間を潰して越後屋さんが話し相手になってくれていた。

 

 フソウ島の由来とか伝承とかを教えて頂いたのだが、日本に似ているようでいてちょっと違う気がする。まあ、私も日本の成り立ちを詳しく知らないので、なんとも言えないが。

 

 陽いずる国、フソウ。遥か大昔、神さまがいるという小さな島から、とある男神さまと女神さまがフソウ島へと辿り着いたらしい。島に着いた彼らを歓迎し招き入れたのは、三つの頭がある犬なのだとか。彼らはフソウ島の方々を回って、島に住む動植物と共に過ごして子供ができ、どんどん発展させていったのだとか。

 

 神さまの直系が帝で、帝を支えて政を賜っているのが将軍家とのこと。大政奉還をしないまま士農工商を廃止していない近代化した日本と聞いていたので、なんとなく想像できる。現に、越後屋さんは着物姿だけれど月代を剃っていないし、髷というよりは、簡単に結っている……いわゆる総髪。護衛の方たちは洋装の方もいれば、和装の方もいるし、髷を結っている方もいれば散切り頭の方もいる。本当、不思議な感じの日本だよね、フソウ島って。

 

 面白いなあと、越後屋さんの話を聞いていたのだが、彼は私がお醤油さんやお味噌さんを買い求めた理由を聞いてこない。おそらく、プライベートな部分に関わるから遠慮してくれているのだろう。本当であれば、焼き物や着物を買い付けるのが当たり前だから、私が買い付けた理由を聞いても良さそうなのに。

 小一時間ほど話していたように思う。越後屋さんの丁稚なのか、年若い少年が『主さま、ご用意出来ました』と部屋へとやってきて直ぐに引っ込んだ。話を切り上げるべきだと判断して、越後屋さんと視線を合わせた。

 

 「本日は真に感謝致します。また機会があれば取引をお願いしたく」

 

 「こちらこそ、ご利用ありがとうございました。また越後屋をご贔屓に」

 

 テーブルの椅子から立ち上がって挨拶を交わす。外まで送ってくれるようで、越後屋さんと護衛の方も私たちと一緒に店先まで歩いて行く。

 ああ、外にでるとやはり寒いなあとしみじみ感じて、空を見上げてみる。晴れ渡る青空、とはいえないお天気で曇天と言ったところだろうか。さて、もう一度お礼とお別れの挨拶をしようと顔を正面に向け直せば、越後屋さんより頭半分ほど背の高い中年の男性が立っていた。和装姿なのだけれど、衣装がちょっと派手で極道の人みたいというのが私の所感。

 

 「おや、これはこれは、越後屋さんではありませんか。お客人、出島の店を利用するのであれば、品揃え豊富な我が大黒屋をご利用頂きたく。ここから少し歩いた先に出張店を構えております故、どうぞご贔屓に」

 

 大黒屋と名乗った男性は私に頭を……下げるのではなく、何故かソフィーアさまとセレスティアさまに顔を向けて頭を下げていた。そそくさと場を去って行ったけれど、この虚しい感情はどこに向ければ良いのだろうか。威厳とかないのかなあと、ちょっと悲しい気持ちになってきたと同時、怒りを頂点にしている人たちがいた。

 

 「ナイ。主人を侮られたと見て良いか?」

 

 「わたくしたちはナイを立てておりましたのに、何故先ほどの方はわたくしとソフィーアさんに頭を下げたのでしょう?」

 

 ソフィーアさまとセレスティアさまは私の従者だから、外では常に私を立ててくれるように後ろに控えている。学院の時もそうだし、公式の場でもちゃんと周りの人たちに分かるようにしてくれていた。

 文化の違いなのか、それともソフィーアさまとセレスティアさまのセレブリティーオーラを大黒屋さんは嗅ぎ取ってお二人に頭を下げたのか。真意は定かではないが、お二人が怒ると怖いのでこの場をどう納めよう。

 

 「申し訳ございません!! なにとぞ、なにとぞお許しを! 大黒屋は出島を開いた創設者の家なのです……おそらく彼にはそれなりの自負があるのでしょう。我々、越後屋は商人として日が浅く、若輩です故」

 

 勢いよく頭を下げた越後屋さんにソフィーアさまが『貴方があやまることではない』と告げ、セレスティアさまが『問題は先ほどのダイコクヤと名乗った者でございましょう』と告げた。

 確かに問題であるが、大黒屋さんに喧嘩を売ると越後屋さんの立場が悪くなりそうなので、今回はどうか抑えて欲しいと私と越後屋さんからお願いする。お二人が深い溜息を吐いて、私が不問とするならそれ以上はなにも言えないと堪えてくれた。その時、私の腕の中にちょこんといたクロが身じろぎして、下を向く。

 

 『ヴァナル、どうしたの?』

 

 私の影から顔だけを出したヴァナルが、越後屋さんの瓦屋根を見上げた。ヴァナルを見てぎょっとした越後屋さんには後で説明するとして。

 

 『ウエ』

 

 「ん?」

 

 ヴァナルの言葉に首を傾げながら、顔を上げて瓦屋根を見る。

 

 「なんだ?」

 

 「どういたしました、ヴァナル?」

 

 「……!」

 

 「……!!」

 

 私と同時にソフィーアさまとセレスティアさまが声を上げながら視線を移し、ジークとリンも視線を向けると驚いた雰囲気を醸し出してレダとカストルの柄に手を掛ける。活躍の場が与えられたと『お!』『……出番の様ですね!』とテンションを上げている二振りの剣。私たちの最後に越後屋さんが数歩進んで、一緒に瓦屋根を見上げた。

 

 「あ、あれは……! …………な、なんと。この目で見られる日がこようとは!!」

 

 曇天の下に現れた、大きな黒いなにかが私たちを見下ろしていたのだった。

 

 ◇

 

 越後屋さんが瓦屋根へ顔を向けて『この目で見られる日がこようとは』と口にしたのだが、屋根の上には大きな黒い犬……犬? 犬なの、あれ。というのが大きな黒い生き物を見た正直な感想だった。黒い大きな毛並みの立派な犬、なのだが頭が三つ付いている。三つの頭に付いている六個の瞳はヴァナルへと向けられていた。

 視線を向けられているヴァナルは影の中から出てきて、私の横にちょこんと座り尻尾を地面にぺったんぺったんと付けている。ちなみに大きさは普通の狼サイズ。本来の大きさだと、出島の人たちが驚くかもしれないと分かっているようだった。

 

 クロも私の腕の中で尻尾をぺたぺたと尻尾を揺らして、首を傾げながら大きな犬へと視線を向けている。ロゼさんはヴァナルの頭の上で、体を器用に揺らして興味を示しているし、セレスティアさまはロゼさんより興味を示している。

 そういえば彼女は以前に会いたい幻獣と魔獣を記した本を子爵邸の図書室に置いていた。ひとつ、願いが叶ったかもしれないなと頭の中でぼやいていると、越後屋さんや彼の護衛の方々が膝を突いて頭を下げた。

 

 黒い大きな犬さんは出島、もしくはフソウ島で大切にされているか、崇められている存在のようだ。私も礼を執ったほうが良いだろうと、膝を突いて頭を下げる。子爵家の当主である私がこの体勢になれば、必然護衛や侍女であるみんなも頭を下げなければならない。私の考えに巻き込んで申し訳ないが、越後屋さんに倣った方が無難だろうから致し方ない。

 

 『畏まる必要はない』

 

 『表を』

 

 『上げなさい』

 

 越後屋さんのお店の屋根に立つ大きな犬が、向かって右側の頭から言葉を紡いだ。頭が分かれていると言うことは、考え方とか違うだろうし、体の主導権とかどうなっているのだろう。

 取り敢えず、言われるままに顔を上げると、越後屋さんのテンションが凄く高い。それほどまでに珍しいというか、フソウ島で崇められている存在らしい。崇められている理由がイマイチ……と頭を過り、ふと思い出す。フソウ島に神さまが現れた際に、彼らを案内した三つ頭の獣がいた。もしかして今現在でも生きており、フソウ島で大事にされているのか。

 

 『とても愛おしい気配を感じて、こちらへと参りましたが……』

 

 『間違いではなかったようですね』

 

 『そちらのお方。わたくしたちの伴侶になって下さいませ』

 

 顔を上げて大きな三つ頭の黒い犬は、向かって右から銀色、金色、紅色の瞳であり、どこかしらに特徴があった。伴侶になって欲しいと願い出た先はヴァナルであり、ヴァナルはこてんと顔を傾げ不思議そうな顔をしている。越後屋さんたちは大きな黒い犬さんにまだ見惚れていたままで、頭が動いていないようだ。私たち一行はどうしたものかと顔を見合わせて、状況を見守るしかなかった。

 

 『精悍なお顔立ち、ご立派な体躯に毛並み』

 

 『豊富な魔力に生物としての格の高さ』

 

 『長き時間追い求めた番が今、目の前に!』

 

 大きな犬さんの三つの顔がぽっと赤く染まったような気がした。ヴァナルの評価が凄く良い上に、番に求めているようだった。

 答えてあげないのかとヴァナルの顔を見ると、今度は逆の方向へこてんと顔を傾げている。私の腕の中のクロは邪魔をする気はないようでずっと黙ったままだし、一番騒ぎそうなセレスティアさまは顔を蕩けさせているものの静かに様子を伺っているだけ。取り敢えず、告白を受けたのに返事をしないのは失礼にあたるだろうと、ヴァナルの顔を撫でて『返事をしないの?』と聞いてみる。

 

 『ムレに入ル? ムレに入ルナラ歓迎スル』

 

 屋根の上に登っているままの大きな犬さまにヴァナルが告げた。あれ、群れに入るということは子爵邸にくると言うことだろうか。

 あれ、フソウ島で伝説に残るような神獣か魔獣に類する大きな犬さまを連れて帰るって、凄く問題なのでは。うーん、お犬さまがどういう理由でこの場にいるかも分からないし、後で詳しく聞いてみなければ。

 

 『!』

 

 『!!』

 

 『!!!』

 

 ヴァナルの言葉に目を細めている大きな犬さまたち。尻尾を振っているヴァナルに顔を向けて、彼の意向を聞いてみる。

 

 「ヴァナルは屋根の上の……えっと……」

 

 犬と言ってしまうとフソウ島に住む人たちから怒られるかもしれないし、屋根の上にお犬さまをどう呼べば良いのだろうか。

 

 『ドウシタノ?』

 

 「ああ、うん。名前、というかなんて彼女たちを呼べば良いのかなって」

 

 『ムレの中デ名前ハ大事。――名前、オシエテ?』

 

 ヴァナルが屋根の上のお犬さまに声を掛けると凄く嬉しそうな雰囲気を醸し出す。こちらに降りても良いかとヴァナルに許可を願い、ヴァナルは私に許可を求め、私は越後屋さんに許可を取る。ひえっと恐縮しながらも越後屋さんは許可をくれると、犬さまが地面に降りてヴァナルの前に立った。

 

 『雪と申します』

 

 『夜と申しますわ』

 

 『華と申します故』

 

 『ヴァナル。コレカラ、ヨロシク』

 

 ヴァナルはちゃんとした名前は後でこっそり教えると告げていた。二頭――で良いよね――は顔を擦り合わせて匂いを嗅ぎながら挨拶をする。流石に本物の犬のように、お尻の匂いを嗅いだり、股間の匂いを嗅いだりしないようだ。ぐりぐりと顔を寄せているし、悪い雰囲気もない。大丈夫そうかなと安堵しつつ、不安も一緒に沸いてくるけれど。

 

 『ムレの長。イツモ一緒』

 

 ヴァナルが私を見て、大きなお犬さまに告げた。ヴァナル的には私は群れの長らしい。いつの間にそんな認識になっていたのだろうかと苦笑いしながら、口を開いた。

 

 「初めまして、雪さま、夜さま、華さま。アルバトロス王国で聖女を務めております、ナイ・ミナーヴァと申します。こちらの方々は――」

 

 私だけ挨拶を交わすのは後々問題となりそうなので、凄く簡単に私の大切な人たちであること、ミズガルズの商人さんとフソウ島で商いをしている越後屋さんと紹介する。

 頭を下げるとヴァナルが所属する群れの長であるならば畏まる必要はなく、さま付けも必要ないと告げられるが、フソウ島で高貴な方だろうし問題があると告げると、彼女たちが許可を出しているから問題ないらしい。

 

 『ヴァナルさまも魔力が多いですが、貴方の魔力量は計り知れないものですね』

 

 『ヴァナルさまが長と認めるだけのことはあります』

 

 『ヴァナルさまはフェンリルですが、魔力量を加味すると長として認めていることになんら不思議はございません』

 

 で、あるならば番となる彼女たちも私を認めるのだとか。いや、待って。認めてくれるのは有難いけれど、おそらくこのまま連れて帰るのは大変不味い気がする。というか確実に不味いはず。話を聞いている越後屋さんたちの様子がただならぬものになっているので、せめてフソウのお偉いさんたちに報告しないと後で大問題になってしまう。

 ゲームの世界だけれど日本を模しているならば、国民性も似ているはず。であれば、フソウ島の人の大切な神獣を奪ったならず者として、怒り狂い『キエー!』とか『チェストー!!』とか叫びながら日本刀を携えてアルバトロスまでやってきそう。

 

 『ふむ。確かに島を黙って出て行くと問題がありましょうか』

 

 『ですわね。帝と将軍に伝えておけば問題はないでしょう』

 

 『ヴァナルさまを紹介して、運命の出会いを果たしたと教えて差し上げましょう』

 

 神獣さまが顔を見合わせて、話し合いで決定したようだ。私たちが島外の人間ということを理解しているし、一度戻ってフソウ島のお偉いさんに話を付けてくるそうだ。ヴァナルも一緒に行くのかと問うと、フソウ島のお偉いさんには興味がないとはっきりと告げた。

 神獣さまは怒る様子はなく、さも当然のような受け取り方だから驚いた。彼女たちがフソウ島に居付いているのはただ単純に、自分たちの居場所が此処だし他に行く当てもなかったから。

 大昔、神さまをフソウ島を案内してからというもの、同列に扱われて崇められているけれど、帝と将軍と一緒に過ごしていたのは気分だったそうだ。獣と記されるだけあって自由だなあと感心しつつ、黒くて立派な尻尾をフリフリしている雪と夜と華を見送る。一時間ほどで戻ってくるとのことで、結局越後屋さんのお店の中へと再び戻って、息を吐く。……黒くて大きな三つ頭の犬。

 

 ――ケルベロスなのでは?

 

 と心の中でぼやき、種族が違うのに番になれるのかと首を傾げるのだった。

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