魔力量歴代最強な転生聖女さまの学園生活は波乱に満ち溢れているようです~王子さまに悪役令嬢とヒロインぽい子たちがいるけれど、ここは乙女ゲー世界ですか?~ 作:行雲流水
学院が長期休暇へと入り、私の実家であるフライハイト男爵領へ帰郷しています。
一年生の途中からアルバトロス王立学院へと入学することになり、しがない男爵家の娘でしかない私が学院の授業についていけるか心配でしたが、教会やたくさんの方のご助力によって学力は問題ありません。少し意外だったのは、ナイお姉さまが勉強に関してご苦労されている所でしょうか。子爵邸の自室でソフィーアさまとセレスティアさまにロザリンデさまからよく教えを乞うていました。
最近は私もナイお姉さまに手ほどきをすることがあり、立場が逆転してしまうことに驚きです。いつも凛々しいナイお姉さまが、すみませんと小さく頭を下げるお姿が凄く可愛らしいので不満なんてありませんが。
少し前、ナイさまの王都の子爵邸へと突然現れたSランク冒険者パーティーリーダーさんを治癒を施し、倒れて再び目が覚めた時から体調が良く魔力の巡りも良い気がします。お城の魔術陣へ魔力を注ごうと体の中の魔力を練って体外へと放出させるのですが、凄く順調に魔力が体の外へ出ます。
魔力補填に掛かる時間が短くなったことで、回数を増やしてみようかと教会と王国から打診がきています。ロザリンデさまも私と同様に、増えた魔力のお陰で補填が楽になったと喜んでいました。
本当に不思議でなりませんが――以前よりも身体の調子も良く、魔力の回復も早い気がするのは、ミナーヴァ子爵邸に住んでいるからでしょうか。
魔力の総量が多くなったことは五節もの回復魔術を行使したことが理由ですが、体調の良さや魔力の回復の速さは変わるものではなく、年齢と共に落ちて行くものです。でも以前より確実に良くなっています。ナイお姉さまから賜った、エルフの方々の特製ストールを身に付けていなくても早いのですから驚くことしかできません。
本当にナイお姉さまの影響は凄いです。
フライハイト男爵領もこの二年間で随分と様変わりしました。魔石の鉱脈の発見により、王国と支援者の皆さまから大勢の方々が派遣されて、長閑な農村部だった男爵領領都に宿屋さんが建ちました。人の出入りがあるということは、お金が動くということです。男爵領へとやってきた方々に料理を提供するために、定食屋さんも建っています。
主産業は農業に変わりはないのですが、見つけた薬草の群生地も管理をしつつ、人工栽培に成功しているので収入源が増え、領の皆さんが喜んでくれているのですから。見つかった鉱脈をフライハイト家が管理維持できれば一番良かったのですが、流石に貧乏男爵家には無理な話でした。
でも陛下やアルバトロス上層部の皆さまや支援者の方々は、無理のない範囲で資金を提供すれば鉱脈に関わる許可を頂いていますから本当に有難いことです。欲のある王さまであれば、全権を奪っていたでしょうから。
「アリア、おかえり。――少しは男爵領が良くなっただろうか?」
男爵邸の食堂で父が私を出迎えてくれました。以前は糊の効いていないシャツに身を包み頼りなさそうな顔で私を迎えてくれていましたが、今は違います。少しだけ……ほんの少しですが、頼りなかった顔に自信があるように見受けられるのです。そんな父に私は笑みを向け、挨拶をしようと口を開きました。
「お父さん、ただいま。――うん、本当に見違えているから驚きだよ! 私も聖女として頑張るから、お父さんもお兄ちゃんも男爵領をお願いします」
出稼ぎとして王都の教会へ赴き聖女の地位に就きました。初めての遠征は大規模討伐遠征で、ちゃんと聖女の役目を果たせるのかと不安で不安で仕方なかったことが凄く懐かしい。頭を下げた私に父が笑みを携えると、直ぐに真面目な顔になりました。
「あのな、アリア。大事な話があるのだが……良いか?」
どうしたのだろうと首を傾げていると、いつもより声を低くした父がそう言ったのです。
「う、うん。大丈夫だけれど、どうしたのお父さん?」
フライハイト男爵である父の言葉に逆らう権利を私は持ち合わせておりません。だから父の言葉に頷いてから、お話の内容がなにかを聞いてみました。
「執務室で話そう。ここでは不適切だ」
執務室で話すということは、領の話か貴族としての話。少し可能性が低くなって、聖女の話でしょうか。なににしたって、父が貴族の話を持ち出すのは珍しいことです。
踵を返した父の背中を追い執務室へと向かうと、次期フライハイト男爵である兄の姿がありました。兄に帰郷の挨拶をすると、笑みを浮かべて私を迎え入れ『お前ばかりに苦労を掛ける』と仰りましたが、苦労なんて感じたことはありません。
出稼ぎとして聖女を務めていますが、沢山の方々と知り合うことができ、ナイお姉さまとも出会うことができました。お姉さまの周りには素敵で優しい方ばかり――お姉さまが一番素敵で優しいですが――で、私は沢山のご迷惑を掛けています。それでも笑って許してくださり、私を導いてくださるのです。本当に苦労だなんて捉えていないのですが、父と兄からすれば貧乏だった男爵領を持ち直すことができたので、私になにか思う所があるようでした。
「さて、アリア。ひとつ伝えておきたいことがある。これについては他言は無用。もし守れる自信がないのであれば、今すぐ部屋から出て行きなさい。そのことに私も兄も咎めはしないから……」
執務室の机の前で父が立ったまま宣言しました。少し横には兄も立ったまま、真剣な顔で私を見ています。貧乏男爵家の執務室だというのに、並々ならぬ気迫と空気が流れました。
「えっと……話の内容次第だと思います。悪いことであれば、私は教会と国に相談しなければなりません。お父さん、お兄ちゃん。国に不利益を与えることや、国や誰かに背く話ですか?」
私も貴族の端くれで、教会に所属する聖女です。もし父と兄が間違えた道を歩むとなれば、私は彼らを止めて国と教会に判断を仰がなければなりませんから。
「なっ! 馬鹿なことを言うんじゃない、アリア!! 我々が国に背く訳がないだろう!!」
父が目を丸くしながら否定の言葉を述べてくれました。良かった。お父さんにそんな甲斐性はないけれど、なにが起こるかわかりません。考えたくはありませんが、悪い人に騙されることだってあるでしょう。だから、確認のために必要でした。
「アリア、誤解をさせてごめん。国に背く話ではないよ。単純に話が漏れることを防ぎたかっただけなんだ。父さん、慣れないのに恰好を付けるから勘違いされるんだよ」
「む……いや、しかしなあ。娘に苦労をさせているのに、カッコ良い所のひとつでもみせないと示しがつかんだろう?」
むっと口を曲げる父と呆れ顔の兄に少しだけ笑みが零れます。
「それはそうだけれど。アリアに勘違いさせて、今みたいなことを言わせるのは本末転倒じゃないか。――って話がズレてる。父さん、ちゃんと説明しなよ。あとアリア、漏れると困る話だから他言しないでね」
「うん、分かった。お父さん、お兄ちゃん」
それでも本当に不味い話であれば、黙っておくことはできないけれど。
「あのな……アリア。――」
お父さんから聞いた話は意外なものでした。ナイお姉さまが学院を卒業すると同時に、陛下から錫杖を下賜されるとのことです。ナイお姉さまが知れば、遠慮して辞退する可能性が高いから黙っておいて欲しいとのこと。確かにナイお姉さまであれば、辞退する可能性が高いでしょう。
「黙っていて欲しいってお願いは分かるけれど……どうして私に?」
私にも黙っておけば良かったことではないでしょうか。
「ああ、それはな……――」
陛下からの錫杖の下賜は、ナイお姉さまにお世話になった方々が資金や材料を提供するのだとか。ハイゼンベルグ公爵閣下から手紙が届き、フライハイト男爵も一枚嚙まないかと打診があったそうです。
錫杖には質の良い魔石を使用されるとのことですが、男爵領の魔石の鉱脈は発見されたばかりで安定供給には至っておりません。地質学者さん曰く、質の良いものが採れそうとのことですが、良質な魔石は採掘されてないのです。
「男爵領の鉱脈から質の良い魔石が見つかって、ミナーヴァ子爵の錫杖に使って頂ければと考えたのだがなあ」
「まだまだ先の話になりそうだからねえ。――そこで、なのだけれど……」
父と兄曰く、聖女の力で魔石を発見できないかとのこと。父が珍しく意欲的で、国の偉い方々を頼って聖女による魔石探しは可能かと問い合わせたそうです。御高名な魔術師団の副団長さまが『可能ですよ』と教えてくださり、関係資料をどっさりと送って下さったとのこと。
魔石探しの許可は国と支援者の皆さまに取り付けてあり、皆さん、ナイお姉さまにお世話になっているので、父の提案に難色を示す方はいらっしゃらず後は私の返事次第とのこと。
「アリア……休みが潰れてしまうかもしれないが、協力を頼めないだろうか?」
「高いお給金はだせないけれど、お小遣い程度なら用意してある。どうか頼めないかな?」
そう言って父と兄は私を頼ってくれました。そして私の返事は決まっています。
「喜んでご協力致します。絶対に質の良い魔石を見つけましょう!!」
長期休暇が潰れてしまっても大丈夫です。だって魔石が見つければ、ナイお姉さまの錫杖の一部として使って頂けるのですから、これほど誇らしいことはないのです。ふん、とちょっと鼻息が荒くなってしまいましたが、今からでも行きましょうと父と兄に声を掛けるのでした。
◇
メンガー伯爵家の自室から窓の外を眺める。季節は夏。随分と暑い季節となり、アルバトロス王立学院の貴族たちはこぞって避暑地へと行っていることだろう。しかしまあ……。
――沢山頂いてしまった。
ミナーヴァ子爵からフソウ島からの土産物を多く頂いた。俺と同じく大聖女さまも醤油と味噌とお米に、他にも煎餅や羊羹を頂いている。代金を支払おうとすれば、お味噌とお醤油の開発協力をしたから大丈夫と固辞されてしまった。代金以上のものを頂いている気がするのだが、子爵である彼女の意思を無下にするわけにはいかず、ありがとうございますと頭を下げるのみとなった。
ミナーヴァ子爵は同郷の方と一緒に食べることができたので嬉しかったと言っていたが、幼馴染の双子の兄妹が片眉を上げていたことに気付いていたのだろうか。
「……微妙だよなあ」
なにせミナーヴァ子爵である。察しが良く頭の回転が速いのに、鈍い部分がある彼女のことだから気付いている可能性は低い。彼女の後ろにいつも付き従って静かに見守る二人が少々不憫に感じてしまう。おそらく双子の二人はミナーヴァ子爵に並々ならぬ思いを抱いているだろうに、肝心の本人が鈍い。
幼馴染で、子爵が大切にしていることは見ていれば分かるし、双子も子爵を大事にしているのだが……今までもこれからも苦労しそうだなと、赤毛の二人の顔を思い浮かべる。
子爵はアルバトロスどころか西大陸、東大陸、北大陸に名を轟かせることになった。
おそらくアルバトロスは彼女を手放す気はないだろうし、大量の魔力持ちなのだから彼女の子を望み、ミナーヴァ子爵家を一代で潰す気などないはずだ。だから国はミナーヴァ子爵に伴侶を求めるだろうが……難航しそうだ。一番の候補は双子の兄であるジークフリード・ラウだろう。他にも孤児仲間の男がいると聞いているから、彼らかもしれないが。
自室にノックの音が二度鳴って、扉へと振り返ると人の気配を感じた。
「エーリヒさま、執務室へいらっしゃるようにとご当主さまがお呼びでございます」
メンガー家が雇っている執事の声が聞こえた。どうやら親父が俺を呼んでいるらしい。一体なんだと考えながら執事に直ぐに参りますと返事を返した。
鳴かず飛ばずのメンガー伯爵家は、俺がミナーヴァ子爵と関わったことで名前が売れ始めている。売れているだけで領が潤ったりすることはないが、家の知名度があがるということは社交界で有利に働く。例えば、婚姻の話が舞い込みやすくなったり、商談を優位に進められることもあり、やはり名前が売れていることは貴族では大事なことなのだ。
執務室の前に立ち息を吐き、扉を三度ノックした。
「エーリヒです。入ります」
扉の奥から親父の声が聞こえてきた。ドアノブを捻り扉を開けて部屋の中へと進めば、執務机に肘を突いて組んだ掌の上に顎を乗せ、難しい顔を浮かべる親父がそこにいた。
以前、アルバトロス城に召喚され、お偉いさん方に囲まれ気絶してから俺に頭が上がらず気を使っている雰囲気がある。俺にこんな重々しい空気で接するのは久しぶりだと、バレないように苦笑いを浮かべて親父の前に俺は立つ。
「エーリヒ……」
「呼ばれて参りましたが、如何致しました父上?」
いや、本当にどうしたのだろうか。頼りない所もあるが、伯爵家を無難に運営する能力を持つ父である。一般人とは隔絶したものがあるし、俺は俺で父を尊敬している……一応は。
「エーリヒ……つい先日、陛下にまたアルバトロス城へ呼ばれた……いや、違うな。ハイゼンベルグ公爵閣下から呼び出しを受けたのだがな……」
どうやら親父は公爵閣下から呼び出しがあったようだ。ハイゼンベルグ公爵であれば、妙なことにはなるはずがない。あ、いや。国に背くことがなければという注釈が付くが。
「そうですか。しかし何故父上がハイゼンベルグ公爵閣下から呼び出しを?」
あまり関りはなかったはずだから、閣下からの呼び出しが不思議なのだが。俺はゲームの知識があるからと何度か呼び出しを受けているし、その分の見返りも受けていた。
きっちりと仕事をこなせば、閣下はきちんと評価をし報酬を齎してくれる。俺が彼と関わったのはミナーヴァ子爵のお陰なのだが、彼女が凄く軽い調子で『転生者』だと周りに明かしたものだから、俺も喋っても良いと判断できた人には告げることができている。子爵がいなければ、エーリヒ・メンガーという男の人生で転生者であることは、誰にも告げぬまま墓まで持って行っただろう。
「エーリヒ、すまないが、ここからの話は他言無用で頼めるか」
「内容次第です。事の次第では報告の義務が発生します」
親父が不味いことをしているならば、俺は伝手を使って白日の下に晒さなければならない。親父が不正や悪いことをやっているとは考え辛いが、見てしまえば報告の義務が発生するのだから。
「エーリヒが心配するような内容ではないさ。だが……私の立場を……メンガー家の名を確実なものにするには、絶対に逃してはならぬ機会なのだ……!」
「話が読めません、父上。先に結果を教えて頂けると助かるのですが」
必死なのは分かるが、せめて理由を知らせてから話をして欲しい。要領を得ないし、話の判断ができないのだ。
「む、すまん。他言無用と言うのは忘れるな、特にミナーヴァ子爵には……――」
ミナーヴァ子爵に関わることと聞いて身構える。一体何だろうかと頭をフル回転させて考える。まさか、子爵が病気なのか……いや、でもそれならアルバトロスの聖女が必死になって治すはず。
ミナーヴァ子爵を失うことは、アルバトロスに取って大きな損失なのだから。なら、他になにかあるのだろうか。単位が足りず、学院を卒業できないとかか?
いや、でも仕事で北大陸に向かったのだから、学院側も配慮してくれるだろう。それとも知らないうちに北大陸でなにかやらかしたのだろうか。フソウ島の神獣を連れて帰り、子爵に懐いているフェンリルと番になったと聞いている。フソウの上層部は納得しているが、民衆や一部の上層部が不満を持ち不味いことにでもなっている……とか?
「陛下がな、ミナーヴァ子爵に世話になった者たちから資金や資材を募り、聖女の錫杖を下賜することになったのだが……我がメンガー伯爵家も一枚噛まないかと誘われた。しかし……資金を出すことしかできぬ」
それも大した額ではない、と親父が顎に乗せていた手を動かし頭を抱えた。いや、資金提供だけでも十分ではないだろうか。おそらく目録にでも名前を記され、資金提供した家のひとつだと子爵には伝わる。見栄を張って資金を出し、メンガー家が傾いても問題だ。ある意味小心者の親父だから無理はしないはず。というか出資しすぎるとミナーヴァ子爵が渋い顔をするから、無茶をしない方が良いだろうに。
「エーリヒ、なにか良い方法はないだろうか?」
「俺に求められましても……俺にできることは限られます。後、あまり資金を出すとミナーヴァ子爵は喜びませんよ。メンガー伯爵家の財政状況を把握できるでしょうから、父上が無理をしたと知れば子爵は胸を痛めます」
国からの褒美は普通の貴族ならば泣いて喜ぶことなのだが、子爵の場合は嬉しくないはずだ。聖女であるようにと務めているから、分かり辛いところもある。知らない親父を責められないので、やんわりと伝える形にしたのだが大丈夫だろうか。
「……ミナーヴァ子爵は苛烈だが、エーリヒをアガレスから無傷でアルバトロスに送り返してくれたような優しさを持ち合わせているのだな……」
「子爵はきちんと人として振舞っていれば、怖い方ではありません。竜を従えると名を馳せておりますが、その名を賜ったのは教会上層部の一部が不正を働いていたからです。他にもミナーヴァ子爵が関わったことで、理不尽な理由で彼女が怒ったことはありませんから」
そうかと頷く親父に、俺も頷く。子爵には恩があるから、彼女が嫌がることはなるべくしたくない。したくないのだが、父や家のことを考えると話に噛んでおくべきだろう。少額でも良いから、アガレスに攫われた時の恩を返しておきたい。
「ああ、あとな、エーリヒ。お前宛に縁談が舞い込んでいるのだが……どうする?」
「え?」
話の内容に驚いて、短い声が自分の口から洩れる。
「そう呆けた顔をするな。アルバトロス王国の伯爵家の中では下ではあるが、メンガー家は伯爵位だからな。私が城へと呼ばれ、お前も頻繁に登城している。目をつけ始めた貴族家がいくつかあるということだ」
今の所は相手の家格が下なので、断れる状況らしい。まさか伯爵家貴族の三男坊に縁談話が舞い込むなんて考えておらず、どうしたものかと頭を抱えるが……。
「父上、申し訳ないのですが……まだ婚姻は考えておりません。今少しの猶予を頂きたく」
転生者の俺が結婚したとして、前世のことも加味すれば凄い年齢差になる。しかも相手は俺の真実を知らないのだ。相手の人を騙しているようで、一生を添い遂げるのは辛くなってしまうのではないだろうか。だから、まだ先伸ばしにしておきたい。好きでもない相手と婚姻をして、相手の方を不幸に陥れるわけにもいかない。
「分かった。無理をしても仕方ない。きちんと答えが出たならば私に教えろ。これでも伯爵家の当主だからな、それなりにアテはある……多分」
多分、ときたか。でもまあ、それくらいの方がメンガー伯爵家らしいし俺の家族らしい。親父に感謝を伝えて、執務室から退室するのだった。
昨日更新を忘れておりましたorz ごめんなさい!┏○))ペコ