魔力量歴代最強な転生聖女さまの学園生活は波乱に満ち溢れているようです~王子さまに悪役令嬢とヒロインぽい子たちがいるけれど、ここは乙女ゲー世界ですか?~   作:行雲流水

392 / 740
0392:モブくんもアガレスへ。

 ――なんで俺、アガレスにいるんだろう。

 

 いや、まあ……理由を考えれば致し方ないし、同行メンバーに選出されてもおかしく無いのだが……。会談部屋には第一皇女から皇太子殿下に位が変わった、アガレスのウーノ殿下が前に座し、彼女の後ろにはヴァエールさまの姿。

 更にヴァエールさまの隣には第二皇女と第三皇女殿下が後学のためと、椅子に腰を下ろしメモを取っている。皇太子殿下の周りにはアガレス上層部の錚々たるメンバーもいて、正式な会談と同等扱いだ。もしかしてアガレス上層部も共和国の件がこれで終わるわけがないと認識しているのかもしれないな、と誰にも分からないように息を吐いた。

 

 聖王国の大聖女さま、もといフィーネさま――私的な場は名前を呼ぶ許可を頂いているし、彼女にも同じことを伝えてある――は皇太子殿下と真剣な眼差しで、やり取りを繰り広げているので、流石は聖王国の大聖女を務めている方だ。誘いを受けた際、どうにも彼女が心配で付いてきたのだが俺の心配は無用だったのだろう。

 

 そうこうしている内に会談は終了し、皇太子殿下が住まう離宮へと案内された。アルバトロスと聖王国上層部の面々は実務者級会議を執り行っている。

 東のアガレスと西の聖王国、アルバトロスで輸出入を始めようと画策しているようだ。東大陸はアガレスと共和国の二国しかないから問題ないが、西は小国が集まっている大陸である。他国が聖王国とアルバトロスに負の感情を抱かないかと懸念があるが、今会談を執り行っている彼らは海千山千を超えてきた方々である。対策は確りしているだろう。

 

 「大したものはご用意できませんが、ご賞味ください。ミューラーさま、メンガーさま」

 

 とある部屋へ入ると、皿とカトラリーが並べられていた。一応、伯爵家子息なのでマナーは叩き込まれているのだが、聖王国の大聖女とアガレスの皇太子殿下のレベルと一緒にされては困る。それでも腹を括るしかないのだろう。俺も共和国の主人公がどうしてミナーヴァ子爵に会いたいと願っているのか気になっているのだから。

 

 「お心遣い感謝致します。ウーノ殿下」

 

 「ありがとうございます、殿下」

 

 フィーネさまに続いて俺も礼を執る。頭を深く下げそうになるのは、元日本人の癖が抜けていないから。こちらでは胸に手を当てて目礼するだけで、割と失礼のない態度である。

 フィーネさまが殿下の名を呼んだのは、私的な場――といっても公式な場であることには違いないのだが――とお互いに意識付けるため。出発前は心許なさそうにしていた彼女であるが、きちんと振舞えて行動しているあたり肝が据わっている。もしくはミナーヴァ子爵がキレて聖王国に乗り込んだ時よりマシだと認識している可能性もあるけれど。

 

 「いえ。お二人とは落ち着いて話ができていませんから、今回面会できたことはとても嬉しく感じております」

 

 以前アガレスに強制召喚された時は、地位も立場もなかったのだから仕方ない。にこりと笑みを浮かべた殿下に着席を促され、椅子に腰を下ろした。殿下のお付きの侍女に指示を出すと、料理が運ばれてきた。

 

 「お口に合うか分かりませんが、楽しんでくださいね」

 

 殿下の言葉に頷いて、フィーネさまは聖王国式の『いただきます』を唱え、俺もアルバトロスで一般的な『いただきます』を唱える。前菜から始まり、ナイフとフォークを使って切り分けて口へと運ぶ。少し物足りなさを感じるが、味わっているとブイヨンがちゃんと効いていると脳が感じて、どんな野菜を使っているのだろうかと考え始めた。食に拘っているつもりはないのだが、前世の親が料理人だったため、子供の頃から食育に力を入れていた。

 もれなく俺も影響を受けて、自炊する場合にはかなり凝って作っていた。まあ、一人暮らしを始め、帰社してから暇な時間を持て余していたことも料理に拘るようになった原因である。

 

 「美味しいです!」

 

 フィーネさまが料理を口に運んでへにゃりと笑った。

 

 「ええ。凄く丁寧な仕事かと」

 

 俺も本心を伝える。殿下は褒められてまんざらでもないのか、柔らかく笑みを浮かべて口を開いた。

 

 「お気に召したようで幸いです。料理長も喜びましょう」

 

 そうして食べ進めること暫く、メインの料理を食べ終えた殿下はナプキンで口元を拭い俺たちを真剣な目で射抜く。

 

 「さて、この場は限られた者しかおりません。先ほどより踏み込んだ内容や個人的なことも話せましょう。ではわたくしから……ナイさまにお会いできなかったのは残念でなりませんが、お元気でしょうか?」

 

 殿下が口を開くと止まらなくなっていた。黒髪黒目信仰の方々ってこんな感じなのだろうか。心配から始まり、会いたいと願い、子爵を凄く褒めているのだが……少々引きつつ、フィーネさまよりアルバトロス所属の俺が話した方が適任だろうと背を伸ばした。

 

 「はい、元気に過ごされています。聞き及んだ話では陛下から賜った領地も順調ですし、聖女の務めも確りと果たされておりますから」

 

 子爵の日々を問題ない範囲で語ると、殿下は凄く幸せそうな顔になる。一通り話を終えると表情を変えた。

 

 「北大陸の者が無礼を働いたと……」

 

 八の字に眉を下げた殿下が心配そうに問いかける。

 

 「はい。勇者と名乗る者と北の大貴族を名乗る者がアルバトロスに赴き、無礼と無茶を働いておりました。私は部外者なので関われませんが、ミナーヴァ子爵は北に直接赴きミズガルズ帝室と協力し彼の国の膿を洗い出したと」

 

 魔人の方々の件もあるが、あまり吹聴しない方が良いだろう。彼らは静かに暮らすことを望んでいる。だったら伏せておいた方が無難な案件だ。それに終わったことだからアガレスに関係はないのだし。一応、公開しても良いことになっているが、俺の判断で構わないと公爵閣下から出発前に伝えられていた。

 

 「そうでしたか」

 

 ふふふと笑っている殿下だが、腹の中ではなにを考えているのだろう。目の前の方は子爵の信奉者のはず。北に圧力でも掛けるのだろうか……いや、でも、立太子して足場を固めている最中だろうから、他国にかまけている暇はないはずだ。

 

 「あ、以前、ナイさまに取引を持ちかけられて家畜の餌を融通することになったのです」

 

 ふうと大きく息を吐いた殿下。確かに貴族が家畜の餌を望む機会は極稀だろう。でもミナーヴァ子爵だし、単純に『美味しいもの見つけたから、買い付けしよう!』となっただけのような。

 

 「その話は聞いていませんね。一体なにを取引したのか教えて頂いても良いでしょうか?」

 

 俺も初耳だし、念のためになにを取引したのか聞いてみた。フィーネさまも知らないようで首を小さく傾げながら俺を見ている。

 

 「サツマイモです。家畜の餌なのにナイさまが望まれるとは……怒っていらっしゃらないか心配で心配で……」

 

 殿下の言葉を聞いて、フィーネさまも俺も『あー……』と言いたくなるのを我慢した。地球と似ているようで違う世界だから、サツマイモが違うものとして捉えられているのは仕方のないことだ。大量生産ができて人が食べなくなれば、必然的に家畜に与えることになるのは目に見えている。アルバトロスだって余った小麦や大麦は家畜に与えているのだし。

 

 「ミナーヴァ子爵のことです、仮に不味くとも正式に望んで取引したのならば文句は付けないでしょう。子爵であれば品種改良を試みるはずです」

 

 以前、家畜の飼料であったトウモロコシから、スイートコーンを作り上げたと言っていたから。西大陸からいろいろな品種を取り寄せたそうだが、食に対する拘りは俺より強い上に方々に伝手がある。

 

 「貴族の当主が品種改良……」

 

 殿下が遠い目になっている。まあ貴族の当主であれば命令を下し、あとは成果を待つだけだ。殿下が明後日の方向を見て頭を抱えてもおかしくはないか。

 

 「ま、まあ怒っていらっしゃらないのであれば安堵いたしました。教えて頂き感謝します」

 

 「いえ、お気になさらず」

 

 目礼して視線を上げると、ぼんやりと魔力の流れを感じ取ればヴァエールさまが現れた。どうやら皇宮で好き勝手動いているようだ。殿下は咎めることもなく、こちらに小さく目線を下げるだけ。まあ幽霊……じゃなくて精霊だから、人間のルールが適用されない。

 

 『エーリヒ、フィーネ嬢よ、料理は堪能したか?』

 

 ん、あれ。彼は精霊だから一緒に食事を摂ることはできない。あ、そうか俺たちが気を使わないように、姿をくらましていたのかもと考えを改めた。

 

 「はい、凄く美味しかったです」

 

 「料理人の腕前は凄く高いかと」

 

 フィーネさまと俺はヴァエールさまの問に素直な感想を言葉にすると、良きかな良きかなと満足気に仰った。

 

 『お嬢ちゃんは今頃はなにか騒ぎを引き起こしていそうだなぁ』

 

 髑髏の眼底が面白そうに光っていた。ミナーヴァ子爵なら、なにか騒ぎが起こっていてもおかしくはないなと彼の言葉に反論できず終いだった。

 

 ◇

 

 ――ミナーヴァ子爵領

 

 私はミナーヴァ子爵領の代官を務めております。ハイゼンベルグ公爵家とヴァイセンベルク辺境伯家より依頼が舞い込み、ご当主さまの年齢を加味してあと数年間は勤め上げる予定なのです。

 成り上がりのミナーヴァ子爵ですが、領地発展に関して資金はケチらず、領民にも無理のない税を課しているので、領内でのご当主さまの評判は頗る良く信頼も厚い。奨学金制度や新たな特産物の生産にやることは多いのですが、領を預かる身としては働き甲斐のある職場でしょう。

 

 子爵が領にお戻りになられた際は、教会で治癒院を開いて民の病気や怪我を治していらっしゃる。噂通り『黒髪の聖女』の力を如何なく発揮し、国の障壁の補填代を利用して領地発展を推し進めているので、ミナーヴァ領が将来どのようになっていくのか楽しみでなりません。

 今も灌漑対策の一環として、溜池を整備中なのですが……。

 

 「でけえ石ころが出たぞー!」

 

 穴を掘っている男衆が大きな声を上げます。上から指揮を執っていた私は、視線を下げると確かにかなり大きな石……と言うより岩と表現した方が正しい代物が顔を少し見せております。

 

 『大丈夫、手伝う?』

 

 『周りの土、掘る!』

 

 お手伝いと称し、最近領に頻繁に訪れている小型の竜が男衆の一人に近寄り話しかけました。領の子供たちに人気で、町の中にある広場で一緒になって遊んでいる姿を何度か見ております。

 大人たちは慣れないのか、遠目から見守っている感じなのですが、作業を行うとなれば直接関わるので喋らざるを得ません。

 

 「お、おう……。すまねえが頼む!」

 

 『はーい!』

 

 『ん!』

 

 二頭の竜が器用に岩の周りの土を掘り、どんどん岩が土の中から露出していきます。そうして岩の全貌が見えてきたのですが……やれやれ参りました。随分と大きな岩で、集まっている男衆の力では移動は叶いません。おそらく二頭の竜に移動をお願いしても難しいのでしょう。困った顔で『大きくて、運べない……』『重すぎ』と仰っているのですから。

 

 『あ! ちょっと待つ!』

 

 二頭のうち一頭が青空へと飛び立ちました。とりあえず大岩はどうにもならないので、他の場所での作業を進めるようにと指示を出します。

 

 「あいよ!」

 

 『あっち、掘る~!』

 

 力仕事は適度な休憩も大事だとご当主さまは仰り、暑い時期だと頻繁に取れと教えて頂きました。それでは作業が進まないと半信半疑だったのですが、倒れる者は減っているし、男衆のやる気が削がれ辛い。

 昼の食事も提供されるため、重労働ですが割と好評です。お手伝いを担ってくれる竜には、ご当主さまたちが植えた果物が提供されており、美味しい、美味しいと言って竜たちが食む姿は可愛らしいのです。

 

 「随分と形になってきました。工事完了まで、あと数日という所でしょうか」

 

 作業を見守る中、ふいに口から漏れてしまいました。繁忙期は避けておりますが、人手は領の中から抽出しており、早く終わる方が良いに決まっております。その代わりに雑な工事を行えば直ぐに駄目になってしまうため、手抜かりはありませんが。それに資金はご当主さまが十分に出してくれるため、ケチる要素がありません。

 

 「妙な当主の下に就くと苦労しますから」

 

 私の周りには誰もおらず完全に独り言となっております。本当にミナーヴァ子爵の下に就いて働いているのは幸運でしょうねえ。以前の職場を考えると気落ちしそうになりますが、本当に働き甲斐のある所を紹介して頂けて私は幸せ者です。

 自然に口元が伸びると、雲一つない空に影ができました。何故、と顔を見上げると先ほど飛び立っていった竜と共に三倍近く大きな竜が一緒に空を飛んでいます……もしかして、大きな岩を掘り出すために新たな竜を連れてこられたのでしょうか。伸びた口がひくつくのが分かります。が、竜使いの聖女と二つ名を持つミナーヴァ子爵の領地です。これくらいのことで心を乱していては、この先やっていけません。

 

 『話をこの仔から聞き、お手伝いに参りました。体躯が大きいので少々皆さまのお邪魔になるかと思いますが、力仕事はお任せください。よろしくお願い致します』

 

 私の目の前に降り立った竜は頭を地面すれすれに下げて挨拶をくれた。小さな竜の一頭は右に左に頭を傾げ、不思議そうに私たちのやり取りを見ている。

 私も背をぴしりと伸ばして口を開く。――大きい。私が一飲みされそうだ。とはいえ竜の皆さまとは友好関係を築いているので、怖気づく必要はなかった。ご当主さまの存在がなければ、こんなに落ち着いて対応出来ないだろう。

 

 「ご丁寧にありがとうございます。しかし報酬はどう致しましょうか?」

 

 ご当主さまからは手伝いにきてくれた竜の方々に無償は駄目だと、なにかしら対価を得られるようにと常々仰っている。ご当主さまが現場にいれば『魔力が欲しい』と竜の方々が強請っているが、不在の場合はなにかしら彼らが望むものを用意しているのだ。

 

 『それでは、私が手伝いにきたと聖女さまにお伝えして頂けると嬉しいです』

 

 「そのようなことでよろしいのですか?」

 

 報告に上げるから、ご当主さまは必然的に知ることになるのだが……。

 

 『はい。辺境伯領の大木の下で生活をしている竜だと伝えて頂ければ、おそらく通じます。機会があれば、また赴いてくださいと』

 

 なるほど目的があったのですね。それであればと一つ頷けば、ありがとうございますと竜の方が告げて大岩へと向っていった。突然現れた竜に男衆が驚きつつも、道を譲り『お願いします!』『頼みます』と口々に声を上げる。最初は驚いていたのに一瞬で慣れてしまっているのは、如何なものだろうか。

 大きな竜の方が大岩に辿り着いて器用に空中に停滞し、大岩を後ろ脚で掴んだ。掴んだまま空中に上がると、地面から音を立てて大岩が抜ける。力持ちなのだなと感心しつつ、私の下に大きな竜の方が岩を掴んだまま戻ってきた。

 

 『掘り出した土や石はどちらへ?』

 

 「領の中にある低い土地へ運び、地上げをするようにとご当主さまから仰せつかっております」

 

 大雨で水が溢れ浸水被害を齎す場所へ、溜池を掘り出した際の残土を運び入れていたのだ。この場より少し離れた場所に低い土地があるのだが、私が案内すると徒歩となるので時間が掛かってしまう。

 

 『案内するー!』

 

 『一緒に行くー!』

 

 二頭の小さな竜が何度も跳びながら、大きな竜へとアピールしていた。可愛らしい姿に笑みが零れるが、人間より確実に力は強く生命力に溢れているから見た目に騙されてはならない。

 

 『ありがとう。しかしこの岩は大き過ぎでしょう……っ!』

 

 大岩を掴んでいる後ろ脚が少し膨れると、岩が一瞬で砕けて人間の頭の大きさ程のサイズになった。これなら人間でも運べると安堵し、男衆に籠の中へ入れるように命じた。

 

 「……凄いですね」

 

 つい、本音をぽろりと零してしまう。人間ならば、杭を何本も刺して割らなければならない作業を一瞬で終わらせたのだから。

 

 『いえいえ。力のある竜は火を吐いて岩を溶かしてしまいますから。私などまだまだ精進せねばなりません』

 

 うん。それはそれで凄いのだが……そんな光景を見る日がくるのだろうか。ないだろうと大きな竜の方に苦笑いを向けると、信じていないなと言うような視線をくれるがなにも告げなかった。そうして割れた岩を拾い上げ、所定の場所へと持っていく。

 

 子爵領は凄い勢いで発展している。

 

 もともとは男爵領規模の土地を合併して子爵領規模になった土地だが、黒髪の聖女が直轄している土地と噂が流れ流入希望者が増えていた。そのため開拓地を増やそうと提案したものの、多くの領民を抱えて管理ができなくなれば本末転倒だと言ってご当主さまは乗り気ではない。

 他領との兼ね合いもあるし、それ以上進言してはいないのだが、ご当主さまの功績を考えるに子爵の地位で収まるのだろうか。そもそも、公爵家と辺境伯家が支援している子爵領領邸は伯爵位規模の敷地と建屋規模である。まだまだお若く、他国へ方々渡っているようだから更に功績は増えそうだ。

 

 そうなると人手は必要となるだろうし、代官として確りと働き継続して雇って頂けるように踏ん張らなければ。

 

 『あちらに不思議な場所がありました。あれはなんでしょう?』

 

 考え込んでいると、石を運び終えた竜の皆さまが私の下へ戻っていた。はっとして竜の方を見上げると、低い土地の方へ顔を向けている。ああ、確かに不思議に思えても仕方ない。

 ご当主さまの提案で、溜池を造る際に川の生き物の住処が減っていると言って、人工的に小さな浅い池を造ろうと提案された。その選出された場所が人が住んでいない低い土地の一部である。水が抜けないように防水布を地面に埋め込み、水草や流木を移植して小魚や水生生物を自然に増やすのだとか。時間が経てば、小鳥などの生き物もやってくるだろうと教えて貰った。

 

 『なるほど、素敵な考えです。妖精たちの協力があれば、水草や周辺の植物を増やしてくれましょう。代表を頼り、妖精たちに伝えておきますね』

 

 ん? なんで妖精がでてくるのだろうか。昔読んだ書物に記されていたが、実際に妖精をこの目で見たことはない。竜の方の冗談なのか本気なのか分からない言葉に、とりあえず『よろしくお願いいたします』と頭を下げておく。問題があればご当主さまがきっと止めてくれると願って。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。