人外自称常識人、2度目の人生   作:白銀紳士

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閑散とした村、人の気配など全く無かった

 

「マジですか・・・、御神体とかそういうの本当だったんですか・・・

 いや、うん、そいつの血とか欲してたけどさ・・・」

 

頭をかきながら顔を引き攣らせる少年

それに構わず御神体の方向からは大きなプレッシャーが飛んでくる

 

「早く来いってか、せっかちですなぁ」

 

少年はその御神体へと足を進めた

 

 

 

 

 

 

☆――――――――――☆――――――――――☆

 

 

 

 

 

「君が生贄になるべきだった子だね」

 

さわやかイケメン天使(仮)が御神体の上からいかにも作ったようなカリスマを臭わせながら俺に言った

 

「イケメンなんか爆死すりゃいいんだ」

 

「初対面でいきなり酷い事言うね」

 

さわやかイケメン天使(仮)(長いので以下天使と呼ぶ事にする)は背中の羽をぎこちなく羽ばたかせ、俺の前へと舞い降りる

 

「(羽が生き物と見るには少し動きが硬いな・・・天使の羽ってそんなもんなのか?)」

 

「さぁ、黒腕君 さっさと生贄になってくれはしないだろうか?」

 

羽を大きく広げ威圧する様に剣を出し、構える

 

「どこから出した、その剣。見た目だけじゃ手のひらから出てきたぞ」

 

「合っている、と言えば合っているね ただ単に袖から出しただけだよ」

 

「(ああ、だから左腕を曲げてなかったのか)」

 

「グダグダ言ってないで終わらせようか!」

 

ダッとでも効果音が付きそうなスタートダッシュをきる天使

右手に掲げた剣を颯爽と少年に向かって斬りかかる

ただの村人からしたら反応するのは困難と言えよう、だがしかし

 

キィン!

 

「なッ!?」

 

天使の剣は少年の持つ短剣によって綺麗に弾かれる

しかしそれだけでは終わらず、天使が驚いた隙に少年は短剣を素早く右腕に持ち替え 天使の懐に入り黒い左腕で鳩尾に全力の拳を叩き込む

 

「あがぁッ!」

 

天使は嗚咽と涙を流しながら少年から身を退く

 

「おいおい・・・な、泣くなよ なんか俺が一方的に悪い事したみたいじゃないか・・・」

 

少年は困惑顔で天使に言う

天使はそれに対しこう言い放った

 

「なんだよ!約束と違うじゃあないか!ゴホッおえぇ・・・」

 

天使はこちらに顔を向けた

その顔は先程のさわやかイケメンではなかった

黒く、目には涙を浮かべ、しわが増え、醜い顔へと変貌していた

 

「や、約束ぅ?俺別にそんな、お前なんかと約束なんか・・・?」

 

少年はうーんと唸り声を出した時 天使の身体にも変化が起こった

あのぎこちなかった羽はポトリと落ち、白いローブみたいなものは異臭を放つ汚いぼろ布に変わった

 

「天使・・・というよりは妖怪、異形だな 見たところ天使に化けて人間食ってたってところか

 考え方としては良い方だな、好きだぜそういうの」

 

少年は自分で勝手に理解した事にし、俺頭良い状態である

 

「んで、ここに俺という者が現れたというのが誤算か、けどそれなら俺なんてほっといて別の生贄を待てばいいのに、そこんとこ頭弱いのな?」

 

コンコン、と少年は自分の頭を人差し指でつつく

馬鹿な野郎だ、とあからさまに言ってるような顔つきで天使だったものを見る

 

「うるせぇぇぇぇッ!!!!」

 

天使だったものをは剣を持ち直し少年へと斬りかかる

だが、少年の異常な程研ぎ澄まされた感覚の前では意味など成さず、綺麗に剣を弾かれる

剣は手から離れ弧を描き地面へと突き刺さる

サクッという軽い音と共に天使はガクッと膝を落とした

 

「あ・・・ぅ・・・ぁ・・・」

 

俗に言う orz の形になりながら言葉にならない音を発する

 

「あー、うん、お疲れだな もう楽になっちゃいな」

 

少年は天使の前に立つと首に自分の手を突き刺す

ドクドクと血管をうねらせながら血を吸い取る

天使だったものは身体が干からび、骨と皮だけ、という状態となった

 

「案外呆気無かったな・・・」

 

静寂に包まれた村の中で少年はごろんと寝転がり寝に入った

記憶の片隅であの天使が言っていた約束とはなんだったのだろうか、という疑問があったが睡魔に負けてしまうのであった

少年にとって実力が近い者との初めての戦闘は、結構あっさりと終幕を迎えたのだった

 

 

 

 

 

 

 

☆――――――――――☆――――――――――☆

 

 

 

 

 

 

あれからどんくらい日が経っただろうか

天使と戦った後適当に村とかを転々として回って攻撃してくるヤツは適当に血吸って力を蓄えたワケだけども、どうやら今俺は危険な目に合いそうになっている

 

「どうしますか、年端はいかないとしても、こんな力を持った者を放って行く訳には・・・」

「連絡は既に取っている・・・ 連行しろ、とのことだ 連れて行くぞ」

 

その言葉聞くと、手と足を縛られた俺の隣にいる兵士さんが俺の身体を持ち上げる

 

「ちょ!ちょ!痛い!鎧とかに身体が挟まって痛いって!」

 

切実な俺の懇願、そうしたら結構素直、というか降ろしてくれた

 

「仕方が無い、鎧を着たままだと重いだろう今だけ武装を解け」

 

隊長っぽい人が俺を抱えた人に命じると

はい、と返事をし、鎧を外し始めた

 

・・・ん?結構声高くない?

 

なんというテンプレ、鎧を脱ぎ棄てた兵士さんはなんともまぁ綺麗な女兵士さんだったとさ!

 

と、まぁそんなこたぁ置いといて

俺はその人に担がれております

結構華奢な身体のくせして出るとこ出てるし力もある、なにこれ完璧じゃないっすかー

 

 

 

どうやら俺は結構大切に扱われているようである

何故そんな事が分かるかって?

そりゃあ、綺麗な人にお姫様抱っこなんかされたら、いやもう役得役得 フヘヘ

いや、実際は腹減ったって言ったら食糧分けてくれたからなんだけどね

ん?なんで捕まったのかって?森の中で気持ちよく寝てたら縛られてました

うん、これは完全に俺が不注意でした なんも言えねぇっす

 

「そろそろ着く、が日が落ちそうだ、これだともう少し足を速めて行った方がいいだろう、急ぐぞ」

 

隊長が隊員4人+α(俺)に言う、いや俺が含まれてるか定かじゃないけど

 

 

 

 

 

 

 

☆――――――――――☆――――――――――☆

 

 

時間はすっ飛んで目的地、なんと都市でした!いやぁFF7のミッドガル的な?

そんな魅力的すぎる街中を連行されでっかいビルに突入 エレベーター的な奴に乗って結構上までウィーンと扉が開く

 

そこから降りてちょいと厳重な扉の前に立たされる

 

「ここだ、入れ」

 

またもやウィーンと扉が開く

そして奥には・・・

 

「貴方が黒い腕を持った子ね?待ってたわ」

 

周りには怖そうな機械類にどうみても実験体とかをチョメチョメしてそうな台

 

え?俺今から何されるの?




申し訳ごさいませんでしたぁぁあああああッ!!!
という言葉だけの謝罪を先手に一発
ありがとうございました

アニメとかっていきなり活躍した人ほどすぐ死ぬよね
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