悪役のコスプレしてたらいつの間にかマジで敵《ヴィラン》になっていたんだが!?   作:ulo-uno

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DC《バットマン》、ベインとのクロスオーバー作品が少ないので書きました。

完全見切り発車。

もしかしたら続くかも……。


第1話

<side 主人公>

 

 

 

諸君、…………諸君らには“推し”と呼べるキャラクターはいるだろうか?

 

ああ、別に諸君らの“推し”についてどうのこうの言おうと言う訳ではない。

 

では、私が今何を言いたいかと言うと君たちが“推す”キャラクターになり切ることができるか、と言う事についてだ。

 

まあ、今の時代アニメのキャラ然り、芸能人然り、ゲームのキャラにだってなることができる。

 

それが、コスプレだ。

 

自分が愛したキャラを自分がなり切る……それはある一種の冒涜と言う人もいるだろう……だが、私はあえて言おう……コスプレとは自分ではなく他者になり、他者として、自分(他者)を愛すことのできる表現方法なのだと!!

 

……まあ、異論は認めるがね。

 

でだ、……そんな私の押しキャラが誰かと言うと……《ベイン》だ。

 

知らない人も……いや、いないな。

 

《ベイン》、彼を忘れてしまった者にもう一度思い出してもらうとすれば彼は《バットマン/ダークナイト・ライジング》に出てきた(ヴィラン)の一人だ。

 

諸君らもあの特徴的なマスクは一度くらいは見覚えがあると思う。

 

かく言う俺もよくサバゲ―などに《ベイン》のコスプレをして行ったものだ。

 

……まあ、安全メガネを付けなきゃならんかったからかなり不格好になってしまったが。

 

だがそんなことはここでは何の関係もない。

 

此処で最も重要なことは本当にそのキャラクターに自分がなったとき果たして自分はそのキャラを演じ切ることができるかと言う事である。

 

いくら演技が上手でもそのキャラになったのならそのキャラの台本通りに事を進めなければならない。

 

……それが例え自身が死ぬことになろうとも。

 

つまりはそう言う事だ。

 

はたまた何故か分からないが俺は《ベイン》になっていた。

 

とは言えまだまだ子供であるのだが。

 

……なんでまだ子供なのに分かったのかだって?

 

う~ん、……まあ、これは正直勘としか言えないんだが俺がこれからどんな感じで成長するのか分かるって言うかなんというか……正直説明し辛いところである。

 

初めにそのことに気付いたのはあの監獄のような場所だ。

 

初めはこれもまた夢が見せているものだろうと思ったのだがそこには確かに痛みがあった、臭いがあった、味があった。

 

俺はそこで地獄のような日々を過ごした。

 

何故なら訳も分からぬ、顔も知らない親父の罪を俺が背負う事となったのだ。

 

因みに刑罰の内容は終身刑……まあ、それだけ今も何処かでのうのうと生きている俺の親父はクソ野郎だったって話だろう。

 

警備の連中にはボロクソに虐められ、先輩の囚人の方々にも毎日のように“洗礼”を受けた。

 

…………とは言えまあ、死ぬようなことはないだろう、とその時は思っていた。

 

ある時虐められてもなお無視し続ける俺に苛立ったのか一人の大男が近寄ってきて脅そうとしたのだろう……俺の目の前にあった机を()()()()()

 

その時は流石に警備隊の人がそいつをすぐさま射殺していたが。

 

だが、その時そいつが起こした爆発は監獄内の囚人に伝播していき暴動にまで発展した。

 

当時まだ3()()になったばかりの俺はその場で蹲りただ状況が過ぎ去るのをまっていた。

 

だが、現実とはいつも悲惨なものだ。

 

俺の僅かな願いも叶わず俺が居た……いや、監獄全体にいきわたるほどの緑色の煙に覆われ俺は吐血した。

 

毒ガスだ。

 

ガスは刑務所内の隅々にまで行き渡り看守、囚人問わずに殺していった。

 

最終的に残ったのは俺ともう一人の大柄な男だけだった。

 

とは言ってもその男も死にかけではあったが……。

 

その男が助かっていたのは単なる偶然であり、それが俺がこの地獄の場所から抜け出すことになるきっかけでもあった。

 

俺は苦悶の表情を浮かべている看守や囚人の死体がそこら中に転がっている通路を抜け医療室に向かい薬やなんやらを勝手に貰っていった。

 

……どうせこの監獄で生きているのは俺とあの大柄な男だけなのだ……使っても誰も文句を言わないだろう。

 

大柄な男は自身のことを《フィクサー》と名乗った。

 

正直だれか分からない……と言う事はなくその見た目から《スパイダーマン》に出て来るあのマフィアのボスなのだと思った。

 

……つまりはこの世界には《バットマン》はいない……と言う事は《ミランダ》もいないのではないか?

 

となれば、俺は“シナリオ”などに縛られることはないのではないか?

 

だが、此処に《フィクサー》がいると言う事はもしかすれば《スパイダーマン》の世界の可能性もある……まさかとは思うが《アベンジャーズ》時空だとしたら死亡率が高すぎる……最悪死ねる。

 

と言う訳でフィクサーが誰につかまったのか聞いてみることにした。

 

……《オールマイト》?誰そいつ?

 

まさかの知らない奴であった。

 

しかも話を聞くにアメリカNo1ヒーローとか言うやつを連続で選ばれるくらい強いらしい。

 

因みに《スパイダーマン》は聞いたこともないらしい。

 

マジでこの時空が何処の時空か分からなくなってきたぞ……。

 

将来的に考えてこの時空がどの時空か見極めないといけないだろう。

 

 

 

 

 

 

<side out>

 

――――――――――――

 

 

 

 

<side フィクサー>

 

 

 

 

アメリカNo1ヒーロー、オールマイト。

 

俺が奴にやられてからと言うものNY(ニューヨーク)は自身の身もわきまえない軽犯罪集団が活発になった。

 

まあ、それはそうだろう……何故なら俺はNY(ニューヨーク)の裏の“(キング)”だったからな。

 

その王の玉座に誰もいない状態だ……次の玉座を狙う覇権争いはいつの時代だって存在する。

 

とは言え今のNY(ニューヨーク)にはまともな(ヴィラン)が存在しない……はっきり言って今のNY(ニューヨーク)にいる奴らは皆、個性(手に持ったおもちゃ)で遊んでいるだけの只の餓鬼どもだ。

 

だがそんなことを思ったところで当の本人である俺は牢獄にいる。

 

それに薄々と感じていたがやはり俺も歳だ……それなのに“次”を見てみたいと思っていた。

 

だが、こんな所では見つかるはずもないか……。

 

そんな諦念に近い感情を抱いていた時だった、食堂の方が騒がしくなりそこにいた囚人共が暴れだしたのだ。

 

勿論俺はそのまま食事を続けた。

 

何故なら監獄での暴動は全く起きないと言うものではないし一緒に混じっても何も楽しくもなんともない……それこそ先ほど言ったようなガキと同じだ。

 

……全く呆れる低能どもだ。

 

とそんな時だった……辺りが深緑の煙に覆われてしまったのだ。

 

その煙の鼻に来る刺激臭は知っていた……毒ガスだ。

 

俺は個性のおかげで少しは毒を軽減したがそれでも確かに毒の影響は深々と受けており体の自由が奪われていった。

 

もうすぐ死ぬ……そんな時そいつは現れた。

 

まだ、小さいガキだった。

 

だがそいつの目からは確かなものを感じ取った……“悪”のカリスマだ。

 

そいつは俺のことを的確な処理で治していった。

 

何でも他の囚人の一部から無理やり教えられたらしい。

 

既に手を掛けられてるってのが悔しいが……まあ、いいだろう。

 

そのガキは俺を助けた理由を此処から外に行くためだと言った。

 

……なるほど、噂では聞いていたが本当に実在するとは思わなかった。

 

生まれてすぐに終身刑のガキ。

 

確か親の罪の肩代わりにされたのだったか……だが俺にはありがたい。

 

人によっては知識のことを金と言う……だが俺にとっての金は此奴のことだと思った。

 

此処から外へ?

 

出してやるとも……だが俺の都合に合わせてもらうがな?

 

そのガキには名前が無かった。

 

丁度いいので俺が付けることにした。

 

その名は……

 

 

《ベイン》

 

 

……ラテン語で“中身のない”と言う意味を持つ名前。

 

まだこの地獄のこと以外の何も知らない、今のこいつにはそれが一番お似合いだ。

 

 

 

<side out>




この度は、この様な小説を読んで下さり誠にありがとうございます。

どうも、《バットマン》シリーズの中の(ヴィラン)では《ベイン》が一番好きな筆者です。

完全見切り発車の本作……まあ、次を投稿するのはいつ頃になることやら(*´Д`)
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