悪役のコスプレしてたらいつの間にかマジで敵《ヴィラン》になっていたんだが!? 作:ulo-uno
まさか、こんなに呼んでくれる人がいたとは……。
マジで感謝です!!!!!!!
それでは、「悪役のコスプレしてたらいつの間にかマジで敵《ヴィラン》になっていたんだが!?」
第2話どうぞ!
<side 主人公>
ふぅ……あ~あ、如何しよっかなぁ、コレ……。
……ん?……ああ、当然訳の分からないことを言って済まない。
実は今、俺が陥っている状況の打開策を考えているところだったんだ。
と言うのも俺がフィクサーに拾われてから18年……彼に色々なことを教えてもらった。
……まあ、教えてもらったとは言ってもその殆どが裏社会に通じるものだったりするのだが。
と、沢山のことをこれまでに教えてもらってきた訳ではあるがそのテストと言うかなんというか……まあ、ここまで来れば分かってくれるだろう……実践の時間である。
その内容としては
因みに、もう既にそれ以外のことは終わらせてある……俺の経歴書にはもう隅から隅まで罪状が刻まれていることであろう。
……因みに殺人ももう既に経験済みだ。
…………まあ、殺ったのは俺に終身刑の罪を擦り付けた我が血縁上の親父殿であるが……。
そして今回、最終試験となった
これについては納得でこの世界は俺が知るどの世界の話でもないこの世界では“ヒーロー”と言うものは沢山いてMUCやDCなどの様に限られた“少数精鋭”ではなく一般的に目指すことのできる“職業”であった。
つまりは、戦いは数だよ、兄貴!!と言う事である。
しかも、もっと悪いことに今のこの社会は“超人社会”……皆が皆、超能力を持った超人間であると言う事である。
いや~、この世界程人が平等でない世界があっただろうか?
もし、超能力……《個性》を持っていないとそれだけで《無個性》として差別的な扱いを受けるようになる。
まあ、俺も個性は持っているから差別的な扱いを受けることにはならないだろうが……。
そしてそんな超人社会で最も人気な職業が“ヒーロー”なのである。
此処まで言ってしまえばもう察しが付くと思うがつまりはこの世界、ヒーローがクソほど多いのだ。
そんなご時世にお金の……もういいか、銀行強盗なんてしようものならそこら中からヒーローが集まってくる。
難易度、ハードコアどころの話じゃない。
ほぼ運ゲーと言った様なものだ。
しかし、それをやるのならば前準備からしっかりとやらなくちゃならない。
そしてその前準備は既に終わって今はもうやり終えるだけの段階……つまりはお金を貰ってさっさと逃げ帰ろうと言う訳だ。
だが、流石はヒーローの本場、アメリカ……もう数えるだけで20人近くのヒーローが集まってやがる……。
「……どうしますか?……囮なら俺がなりますが」
「いや、お前がおとりになる必要はない。この状況もこの作戦の一部だ。お前は他の部下を引き連れて予定通りの手順で逃げろ」
流石に心配か……まあ、あんなにヒーローが要る所ってめったにないもんな。
だが、これも普通考えれば分かることだ。
大丈夫、策は既に俺の手の中にある。
後は時間を少し……タイミングを見計らうだけだ。
「……アンタはどうするつもりだ?……まさかここに残るってのか?」
「ああ、そうだとも。そろそろあの間抜け面のヒーロー共に俺のことを知ってもらわなくちゃいけないだろ?」
「クク……アンタがそう言えるってことは、何とかなるってことだな。分かった、他の奴らのことは俺に任せろ。俺の命に代えても守り通してやる」
「いや、そこまでしなくてもいい。……必要なら、俺達の死体もいる」
「……なるほど。まあ、必要になったらそうするさ」
そこで話を切り上げちらりと外の様子を確認する。
俺の後ろでは先程の部下の他13名が銀行内に止めておいたバイクに人質を縛り付けて乗りこむ。
先程俺が指示を出した部下はいつでも行けると合図をこちらに出す。
……そろそろ俺の出番か…………そう言えば“原作”でも銀行強盗の描写はあったな……もうずいぶん昔のことに感じられる。
あの時は確か成功したのだったかな?
俺は銀行の出入り口の前に立ち勢いよくその扉を開け放つ。
まさかいきなり犯人が扉を開け放つと言う大胆な行動をとるとは思わなかったのかヒーロー、
……でもそんなことで引くつもりはないんだよなぁ。
「さて、日頃からぬるま湯につかっているヒーロー、そして
――――――――――――ドンッ!!
「もう大丈夫!!私が来た!!!!」
――――――――――――ああ、今度はちゃんとしたヒーローの追加か……。まあいい、……どこまで言ったか……ああ、そうだった。確か、くたばりやがれクソ野郎、だったか」
ええぇ、オールマイトォ……まっさかここでラスボスかよ……。
いやでも……まだ何とかなる、かな?
「HAHAHAHA!!!中々きつい言葉をかけて来るじゃないか。今のは少し傷ついたぞッ!!―――ッ!?!?」
「どうした……オールマイト。いきなり殴ってくるとは
いや~、怖かった……。
マジでいきなり殴ってくるなんて……俺の個性で対応できる範囲の
「HAHAHA!!まさか今のを止められるとは思わなかったよ……。一つ聞いていいかな?君は何という名前で呼べばいいのかな?」
「俺か?俺の名はベイン。……まあ、頭の片隅に置いとく程度でいいぞ?」
だって下手にNo1ヒーローに目を付けられたくないし。
「いやいや、君ほどの
「ほぉ……、それは有難いと言うべきなのかな?」
「それほどでもないかなッ!!」
流石はアメリカNo1ヒーロー……踏み込み、重心の移動、そして一発一発のパワー…………どれもが今までに経験したことがないくらいの威力だ。
周りからでは分からないだろう……彼の一撃一撃にどれほどの修練を重ねてきたかなど。
俺の場合はあの地獄で殴られ、蹴られ、ある時は刺され、それでもなお生き延びた俺には分かる……この攻撃は世間一般が言う様な圧倒的力による蹂躙ではなく正確無比な射撃に近い。
何処にどう
そしてそれをたった数秒のうちに数百回繰り返す。
だが、―――――
「足りないな……。オールマイト、お前の拳には俺に対する殺意が足りていない」
その拳を片手で掴み取る。
まだつかまれていないもう片方の拳で殴ってくるがそれを顔で受け止めオールマイトの鳩尾に俺の拳を叩き込む。
「グゥッ!?!?」
「これまでの様に自身の技術を使わずとも勝てるような相手とは違うぞ、オールマイト。殺意の無い拳を持って戦ったとしても俺に勝つことはできまい」
いや、本音で言うと攻撃が効かない事が分かってても今すぐに降伏したいけどさ。
特にその気迫で。
……ああ、急げ、急げ……もうすぐ撤収できる。
「どうした、オールマイト?随分と辛そうだな。……まあ、それが今まで格下としか戦ってこなかった代償と言ったところか。……よかったじゃないか、オールマイト!!これが格上と戦うと言う事だ!!…………っとそろそろ時間だな。じゃあな、ヒーロー。今日の所はそろそろ帰るとするよ」
「待てッ!!我々がお前たちをそのまま返すと思っているのか!?」
「ああ、思うとも。……これから起こることの前ではな」
俺が着ているコートのポケットに手を突っ込みそこに入っている携帯型端末を取り出す。
電源を付けるとそこに表示されているのは“ON”という表示のみ。
それを俺は迷わずに押した。
――――――――――――ドォォオン……!!
それは少しここから数ブロック離れたところ、そこからもくもくと立ち上る煙が覗いていた。
それを合図として銀行内部から部下が一斉にバイクで飛び出す。
それを慌てて追いかけようとしたヒーローや警察を呼び止める。
「おいおい、俺達を追ってる場合じゃないぞ?……オールマイト、よかったな。格上とは行かないまでも同格より少し下位の相手を用意してやったつもりだ。ああ、感謝はいい。俺達はもう帰るからな」
「き、君は一体何を……」
『コード99緊急事態発生!!最重要危険人物を運んでいた警察の輸送車両が何者かによって爆破!!囚人の名前は……“ジャガーノート”!!過去逮捕時にヒーロー50人、警察86人を殺した超極悪
「ほら、ヒーロー。緊急事態だそうだ……俺達のようなただの銀行強盗よりも早く向かったらどうだ?」
「き、貴様ぁああああああああ!」
「ハハハハハ!!!!ほらどうした!?!?ヒーロー!!早く向かわないと死人が出るぞ?」
「クゥッ!!……次会うときは、必ず貴様を牢獄に叩き込んでやる……覚悟していろ」
「おお、怖い怖い……。まあ、及第点だな。次は怒りではなく殺意を向けて来ると良い」
……って、無視してどっか行ったか。
流石に誰が輸送されるのかまでは詳しく調べられなかったがあれだけの重装甲な輸送車両だ……相当ヤバイ奴が運ばれることになるとは思っていたがまさか“ジャガーノート”って……まさかまたあのプリケツに電線を……いや、そんな戦い方はしないだろう。
…………多分。
まあ、考えても仕方ないな……サッサと俺もずらかるとしよう。
あのプリケツがまた電線をぶっ刺されないことを願いつつ俺も予定通り帰ることにした。
<side out>
この度は、この様な小説を読んで下さり誠にありがとうございます。
まさか、1日で100人を超える人が読んでくれるとは思っていなかった筆者です。
いや~、本当に有難い限りです。