「……あら、マスターさんじゃないですか。奇遇ですね、こんにちは♡」
「……何やってるんですか、耳に指なんか突っ込んで。行儀の悪い。……あと危ないですよ」
「はぁ、耳がかゆい……ですか。ナイチンゲールさんのところでも行ったらいいんじゃないです?耳かきぐらいしてくれるでしょ」
「……何で私がしなくちゃいけないんですか。『ナイチンゲールさんだとなんか怖い?』いやわからなくもないですけど」
「ふーん、そこまでいうなら、カーマちゃん大しゅき♡と言ってくれるならやってあげてもいいですよ?」
「……っ!!!!!!!ほっ本当に言うなんてどれだけ必死なんですか~?いいですよ、してあげます、耳かき。私のマイルームまで着いてきてください。……びっくりした」
~
「ちょっと待ってください。……えーと確かこの辺に……」
「あぁ、耳かき道具ありました。パールヴァティーが勝手に置いてったんですよ。……何でも無いです、思い出したくないこと思い出しただけですよ」
「ほら、ここに頭置いてください、膝枕してあげます。まぁ、その度胸が……」
「……ためらいがないですね。どんだけ耳かきして欲しいんですか。……私の膝枕を逃すわけがない?…………とっとにかく始めます!」
サッ、サッ、サッー
「えっ?あぁ、以外と耳の穴だけじゃなくて、外側の溝にも色々と溜まってるものなんですよ。ほら、もう耳かき一杯分になりました。それに、耳の血行を良くして耳垢を剥がしやすくする効果もありますし、いきなり穴の中に突っ込むよりは外側から始めた方が良いんです」
サッ、サッー、ぎゅむ!
「ふふっ、びっくりしました?外側はあらかた取れたので、少し耳をもんでいきます」
ぎゅ、ぎゅ、ぐい~、ぎゅ、ぐい~
「どうです?耳の中がかゆくなってきませんか?血行が良くなって、耳垢が剥がれてきてる証拠です♡……さて、こんなものですかね。じゃ、おまちかね、耳の穴に耳かきを入れていきますよ~……と言いたいところなんですが……マスターさんの耳、けっこう耳毛が濃いですねぇ」
「えぇ、別にボーボーというわけじゃないんですが、見にくいので剃らせてもらいますね。今から耳毛剃り入れるので動かないでください」
ジョリッ、ジョリジョリ、ジョリジョリ
「……しないとは思いますけど、膝枕の状態で耳毛剃りなんかしちゃダメですよ?剃ったそばから毛が鼓膜に落ちて危ないです…… 私はいいんですよ私は、はい、ちょっと綿棒入れますね〜」
ゾリ、ゾリ、ゾリ、ゾリ
「これでよし、と。見やすくなりました、さて♡それではお待ちかね♡耳かきの時間ですよ〜♡」
カリカリカリ、カリカリカリ、ツー
「ん〜♡入念に準備しただけあって取りやすくて良いですね〜♡ほらほらどうですマスターさん♡まさに天にも昇る心地でしょ〜♡このまま私に堕落しちゃってもいい〜んですよ〜?おっ、今ビクッとしました?ここが弱いんですか〜?それっ、それっ♡って、あー、ちょっと奥の方に大きいの見つけたので動かないでくださいね」
グッ、ググッ
「あれっ、なんか硬いですね、……ちょっとずつ剥がしていきます」
カサッ、ペリッ、ペリペリ
「よし、隙間が空いたのでここから一気に……!」
ツー、ググッ、グッ、ブチッ
「……中で千切れちゃったのでピンセット使って引きずり出します」
ゴソッ、ベリッ、ズズー、ズボッ
「はい、オッケーです。綿棒で仕上げしていきますね」
ザッ、ザッ、ツー、くりっ、ツー
「はぁ、ちょっと失敗しちゃいましたけど、これでこっち側は終わりです。反対向いてください……いえ、これで終わりですよ。……耳ふーなんてする意味ないでしょう……そんなにして欲しいならして上げますが……」
ふー
「はい!今度こそ反対向いてください!」
くるっ
「ひゃ!お腹に息が……何でもありません!さっきみたいに、えっと、耳の外から始めます!」
サッ、サッ、
「眠たそうですね、寝てもいいんですよ?……はぁ、寝るのが勿体無い……ですか……ふーん」
ぎゅ、ぎゅ、ぐい~、ぎゅ、ぐい~
「ゆ~りかごの~歌を~」
「どうしました?あぁ、寝るのが勿体無いと言うなら全力で寝かしつけて見ようかと思いまして、子守唄を。……お休みなさい、私のマスター」
「ゆりかごの歌を
かなりやが歌うよ
ねんねこねんねこ
ねんねこよ
ゆりかごの上に
びわの実がゆれるよ
ねんねこねんねこ
ねんねこよ
〜
「これでこちらの耳も終わりです……さすがに寝てますね。よっと、布団に連れて行くとしましょう」
「ふぁ、なんかここまで気持ちよさそうに寝られるとこっちまで眠たくなってきますね……私も一緒に寝ちゃいますか」
「それでは、ふふっ、いい夢を」
歌詞の引用は初めてなので不手際があれば教えてくださるとありがたいです。
あと、だれかパールヴァティーさんに硬い棒で敏感な穴の中をほじくり回されて喘いでるカーマを書いてください。