真・三國無双〜星彩の守り人〜   作:意思を継ぐ者

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張敬は三國無双には登場しない全くのオリキャラなんですが、史実だと張飛には姉妹がいたようなんですね。 
姉はどうやら病気で亡くなってしまったようで、敬皇后って名前らしいのでモデルにさせてもらいました。


第二話 本当の第一話 女々しくて剣龍心

僕の目覚めは早い。

夏侯姫様が朝食の準備に取り掛かるので、それより以前に起きなければならないからだ。

この時代に米はあっても炊飯器などあるわけないので、手動で火を起こさないといけない。

そこで火を起こす為の木材が必要になってくる。

近くの裏山に薪が沢山落ちているのだが、張飛様を始めとして、まぁ張家の方々はよく食べるので沢山、薪を拾って来ても一日で使い切ってしまう……。

別に早起き苦手じゃないからいいけど、薪を大量に持って舗装されていない山道を歩くのは結構、堪える。

 

「ただいま戻りました……」

 

僕が張家に戻ると、既に夏侯姫様が朝食の準備に取り掛かっていた。

 

「あ、剣義、お帰りなさい 本当に毎日、ありがとう」

 

「いえいえ、こちらこそお世話になってますから……あの、何か他にお手伝いできることはありますでしょうか?」

 

「そうですねぇ……じゃあ皆んなを起こして来てもらおうかしら」  

 

夏侯姫様の笑顔には本当に癒される。

どこの馬の骨かも分からない僕を本当の息子のように接してくれる優しいお方だ。

 

「承知致しました」

 

僕はテクテクと張飛様たちが寝ておられる寝室へと歩く。

まだこの時代は劉備様が国を持っておらず、側近の武将ですら住処は小さめだ。

あっという間に僕は寝室にたどり着くと、まずは一声かける。

 

「失礼します……張飛様、張苞様、張林様、星彩様、お目覚めのお時間でございます」

 

部屋に入ると、星彩様と張林さまが既に目覚めていて二人とも、張飛様と張苞様を睨みつけていた。

 

「張敬様、星彩様、おはようございます 起きていらっしゃったのですね」

 

「剣義、私たちは起きたのではなく無理矢理起こされたのだからその言い方は間違いですよ?」

 

「姉上…私たちは毎日、父上と兄上のせいで寝れていないと言うのが正しいかと……」

 

毎朝のことではあるが、張敬様と星彩様の機嫌が頗る悪い……。

決して、張敬様と星彩様の寝起きが悪い訳ではなく、これには理由がある。

一つは部屋が汗と酒の臭いで充満していることと、もう一つは張飛様と張苞様のイビキがうるさいせい。

 

「剣義、一人でゆっくりと寝れるあなたに私たちの気持ちは分からない……」

 

これを八つ当たり以外何と言うのだろう……。

確かに僕には一人の時間はあるし、プライベートは守られている。

しかしそれは張家の横に立っている物置き小屋寝泊まりしているからであって、狭いし虫は湧くし汚いしとてもいい環境とは言えないのに何て酷い言い草……。

 

「星彩様、御言葉を返すようですが……」

 

僕は星彩様に寝泊まりしている場所はそんなに良い場所ではないと分かってもらおうとしたが、張敬様に話しを遮れる。

 

「返す言葉などないはずですよ、剣義」

 

「え……張敬様それは……」

 

「だって星彩の言う通りです 剣義からも父上と母上にお願いしてください……」 

 

なるほど。

こちらの話しをまともに聞く気はないようだ。

理不尽姉妹め……。

 

「そんな事言われましても……」

 

張敬様と星彩様は自分たち専用の部屋が欲しいので張飛様と夏侯姫様にお願いしろと言ってるのは分かるのだが、僕にそれをお願いさせることが間違っている。

奉公人如きの僕のお願いなど聞いてくれるわけがなかろうに。

 

「剣義、じゃないと私、身体がもう……」

 

と言いながら、張敬様は計ったかのように咳き込みはじめた。

確かに張敬様は元々、病弱であまり身体が強くないとはいえ、これはさすがに……。

 

「剣義、あなたは姉上の体調が悪化しても何とも思わないの?……」

 

僕、いつの間にかメチャクチャ悪者になってるぅぅぅぅ。

もうね……何だろう……言葉が出てこない。

 

「わ、分かりましたよ……何とかします」

 

「その言葉、信じていいのですか?」

 

「あのぉ……はい、お任せください……」

 

僕が深いため息をつくと、張敬様と星彩様がサッと立ち上がり、部屋を後にする。

いや……朝からとんだ茶番を見せてもらった……。

何てお願いすればいいんだ……。

とにかく今は張飛様と張苞様を起こさないと……。

 

「張苞様!! 朝でございますよ!!」

 

僕が耳元で声を発すると張苞様の目がゆっくりと開いていく。

 

「おはよう剣義……」

 

「はい おはよう御座います 朝食が間も無く出来上がるのでお願い致します」

 

「あぁ……分かった」

 

張苞様は大欠伸をすると、眠そうな目を擦りがなら立ち上がり、寝室を後にする。

さてさて、問題は張飛様だ。

張飛様はちょっとやそっとの声では起きないので張苞様を起こす時の倍、声を朝っぱらから張らなければならない……。

俺はありったけの空気を吸い込み、張飛様の耳元で一気に解放した。

 

「張飛様!!!! 朝で御座います!!!! お!目!覚!め!の!お!時!間!で!ご!ざ!い!ま!す!!!!!!」

 

ふぅ……張飛様を起こすには歌手並みの肺活量に加え、声量が必要だ。

起こすだけなのに何でこんなにクソ程に疲れないといけないのか……。

 

「ったく……朝っばらからうるせぇ奴だなぁ もうちょっと静かに起こせねぇのか?」

 

いや、この声量でも中々起きないのにもうちょい静かになんてどの口が言うのか。 

 

「とりあえず、俺様もうちょい寝るわ」

 

「張飛様!! それはいけません!! 今日は軍議の日でしょう!? 劉備様に怒られますよ!?」

 

そう、今日は毎月行われる定例軍議の日。

劉備様をはじめとして、諸葛亮様や関羽様、趙雲様など主力の将などが集まり、戦の準備はもちろん、様々な情報交換から内政や外交などの戦略や方針を定める重要な軍議である。

 

「あー! 分かった! 分かった! 起きりゃいいんだろ、起きりゃ」

 

張飛様はブツクサと文句を言いながらもゆっくりと起き上がり、寝室を後にする。

これでひと段落……。

人を起こすだけなのに体力も精神も相当削られる……。

まぁ、これはこれで楽しいからいいんだけど。

さてさて、皆んな起きたことだし、僕も部屋を出ますか

朝食が準備されてる場所に行くと、米と焼き魚に加えて、鶏ガラのスープが準備されていた。

家族全員で食卓を取り囲み、僕が座ると同時に皆んなの朝食タイムが始まる。

僕は朝が早いし、目覚まし役もかなり体力を使う肉体労働なので、この時間になるとお腹が減るのも手伝って、食事が進む。

 

「皆んな、沢山食べてね」

 

そう、言いながらニッコリと微笑む夏侯姫様の作る料理は最高に美味しい。

言葉で言い表すのは軽くなってしまうかもしれないけど、優しくて温かい味がするのだ。

僕は魚と米をガツガツと口に頬張る。  

ちなみに、この時代の食事は地域によっては違うが主食は米や麦やパンなど稷黍、粟、稲などを蒸したものが主流。

おかずは魚、鳥、牛、豚、羊などの肉を調理したものが多く、デザートも勿論あって桃やスモモ、杏、梨、琵琶などを用いている。

現代を経験している僕でも普通に美味しく食べられるので、食に関して困ることがないのが嬉しい。

 

「おい、おかわりくれ!」

 

「俺もおかわり!」

 

「母上、おかわり……」

 

「私もおかわりお願いします」

 

「僕もおかわり、よろしいでしょうか……」

 

さっきも言ったが、張家の人間は本当に良く食べる……。

こりゃまた、明日も早起きして薪を拾わないとなと思いつつ、食事を終えた。

朝食を済ますと、張飛様は軍議がある為、一足早く家を出発。

その後すぐに星彩様、張敬様、張苞様も劉備様配下の将による訓練が行われるので参加すべく、家を後にする。  

そして僕も彼らの護衛役として同行するのだが、やはりまだ子供。

僕も含めてワイワイと雑談しながら、訓練場へと歩く。

 

「そう言えば、昨日、張飛様の杏仁豆腐食べた犯人って結局、誰だったのですかね? まぁ大体察しはついてますけど」

 

実は昨日、張飛様が大好物の杏仁豆腐が誰かに食べられていたと言う事件?があり、張家の誰かで間違いないのだが結局、迷宮入り未解決事件として有耶無耶になってしまった……。

それはもう張飛様は怒り狂い、最終的にはこの世の終わりのような顔をしていたのがまたツボで何回笑ってしまいそうになったことか……。

どうせ犯人は張苞様だろうと思って疑いの視線を送るが……。

 

「ちょっと待てって! 俺じゃねーよ!?」

 

「でもね、盗み食いしそうなの張苞様くらいしか思いつかないので……」

 

「失礼な! 姉上の方が甘いものに目がないぞ!」

 

「苞、それは心外ですわ 私は剣義、もしくは母上が怪しいかと思っておりましたが、反応を見るに苞も怪しく思えてきました……」

 

いや、張敬様は僕も疑ってたのかよ。

僕はそもそも夏侯姫様と二人で市街地へ食材を買いに出かけていたアリバイがあるのに……。

結託してると思われてんのか……。

 

「そんなことしませんよ……僕が犯人ならこの話題出しませんって」

 

「確かに剣義の言う事は一理あるな やっぱ姉上なんじゃねーの?」

 

「私じゃないですってのに!」

 

二人の反応見るに、嘘ついてるようには見えないけど、でもどっちかなんだよなぁ。

僕と夏侯姫様は有り得ないし、星彩様は真面目な方だからそんな意地汚いことするわけがない。

星彩様は張飛様が犯人を見つける為に行った家族会議でも全員からシロだと思われてたし、現状では一番犯人からは遠い存在だろう。

ワンチャン、張飛様が自分で食べたの忘れてた……とかは可能性あるかもだが……。

 

「いや……私が食べた……」  

 

「え」

 

「え」

 

「え」

 

ん?……。

おそらく聞き間違いかな。

星彩様がそんな盗み食いだんて、有り得ない。

 

「星彩様、今何と?……」

 

「黙っててごめんなさい……父上の杏仁豆腐は私が食べた……凄く、美味しそうだったから」

 

張家の家族全員が容疑者から外し、ノーマークだった星彩のカミングアウトにその場にいた僕、張苞様、張敬様の時が一瞬止まる。

 

「星彩様、誰かを庇っているとかではなくてですか?……」

 

「うん……正直、美味しかった……」

 

てか何故、このタイミングでカミングアウトしたよ。

もっと早く自主してほしかった。

誰も味なんて誰も聞いてもないし……。

でも普段、クールな星彩様が少し恥ずかしがるギャップ……可愛すぎて辛い……。

そう、何を隠そう。

僕は以前、三國無双4をやり込んだんだけど幼いながらに星彩様に恋をしていた言わば推しの武将だ。

それは転生させられて人生を繰り返しても変わらないみたいでクールかつ美人、でも優しさもある……ど真ん中ストライク。

最初は物心ついた時、三國無双の世界に転生させた死神様を恨んだが、こうやって子供時代から関係を築きつつ、星彩様の側にいれるのだから今では感謝すらしている。

朝は理不尽姉妹だのとか色々言ったけど、張家の家族とは関係は良好。

ただ最近、イジられキャラになって来てるのが納得いかないけど。

と、言うのも張家の人間はツッコミがいない……。

全員がボケ担当で、以前は星彩様がツッコミ役だったらしいが、僕が来てからはボケ担当になりつつある……。

まぁそんなことはどうでもよくて、結局この件は僕たち四人の中にしまっておこうという事になった。

真相が分かってモヤモヤも晴れたし、まっいっか……。

 

そして、そうこう言っているうちに訓練場へと到着。

どうやら訓練は既に始まっているようだが、今日は軍議の日で主要な武将の方々が不在なので一部、師が違う。

例えば武芸の訓練は基本的に趙雲様や関羽様が主でたまに張飛様が面倒くさそうにする時もある。

軍学などは諸葛亮様、学問に関しては龐統様の担当。

最初は武芸の訓練だが、今日は趙雲様たちが不在ということで代理は関羽様の養子である関平様が行っておられる。

 

「そこ、もっと気合を入れて!! 鋭く滑らかに!!」

 

今は型の特訓をしているようで、兵卒の中に紛れて顔見知りもいる。

関索様、関興様、関銀屏様の三人だ。

彼らは関羽様の実子たちで、星彩様、張苞様、張林様たちと同様に劉備軍の将来の屋台骨となることを期待されている。

 

「一旦、止め!! 張苞、星彩、張敬、剣義、お前たち遅いぞ!! 戦場でそんな緩んだことをしてたらすぐに命を落とすぞ!!」

 

相変わらず、熱血感だな関平様は……。

そういうところが関羽様も気に入ったのかな。

 

「関平……カッコいい……」

 

え、え、え、星彩様……。

そうだった……。

星彩様と関平様はお互い異性として意識してるとか設定があったんだっけ。

割と年齢は離れてるしけどね……。

やっぱりこのくらいの女子はカッコいい年上に憧れるもんなのかなぁ……。

 

「確かに本当にこれぞ男って感じですから、苞や剣義も見習ってほしいものですね」

 

ちょ、張敬様まで……。

星彩様ので大ダメージを心に受けてるのに追い討ちをかけないでほしい。

もうこうなって来ると訓練どころではない……。

僕,意外とメンタル弱いので……。

特に女性関係となると特に……。

 

「姉上、何を言い出すかと思えば……見習えったって俺は女ではなく元から性別、男だろ 小柄で色白、細身でなよなよした剣義はともかく」

 

アホすぎぃぃぃぃぃ。

そういうことじゃなく、僕たちはディスられてることを張苞様は理解していないようだ。

しかもさらに俺がディスられてるし……。

 

「では次は一対一での戦闘訓練を行う! こういうのは弱い者同士でやっても意味がない! この関平が相手をする! 挑んで来る猛者はいるか!」

 

関平様は既に一足先に戦場に出ていて、経験もある。

モブの一兵卒如きが勝てる相手ではなく、挑んでくる兵士たちを楽々返り討ちにし、関索様、張苞様、関興様までもが子ども扱いされて自信を打ち砕いていく。

そりゃ、あんなイケメンで強い好青年なら星彩様が惚れるのも無理はないけどさ……。

 

ー義……剣……剣……義……どう……た……の……か?……ー

 

はぁ……なんか隣で張敬様が僕に話しかけてきてるけど、今はそれどころじゃないのに……。

 

「はい? 何ですか?」

 

僕は少し不貞腐れたように返事をする。

 

「剣義は関平には挑まないんですか?」

 

「何故?」

 

「何故って……どうしたのですか? 具合でも悪いとか?……」

 

「いえ、違います 僕のような男が張敬様や星彩様が大好きな関平様に訓練とはいえ刃を向けられませんから」

 

「え!? あ……あれはいつもの冗談ですよ?……星彩だって憧れはあるかもしれないけれど、立場的には……」

 

僕のイラ立つ顔を見て、張敬様も察したようで慌てて機嫌を直そうとフォローして来たがもう遅い。

僕の心は深く傷ついた。

五回も転生しているのにまともに女性経験がないって……

これも全部死神様のせいだ。

 

「はいはい、分かりました! 張敬様のご命令ですからね まぁ戦っていいとこで負けて来ますよ それなら文句ないですよね?」

 

張敬様からの返事はなかった。

罪悪感からだろう……下を俯いて、悲しそうな顔をしているが、僕はそんな張敬様を無視して、関平様の前に名乗り出る。

 

「関平様、では次は僕とお願い致します」

 

「おぉ! 剣義、お前となら拙者もいい鍛錬になりそうだ!」

 

僕の実力的には主要な武将の方々には一歩劣るが、戦場に出ても問題ない程には強いらしい。

まだ子供の年齢だと言うことも相まって、剣の天才とも軍では噂されているようだ。

そんな僕と関平様の戦いに訓練とは言え注目が集まるのは当然のこと。

気がつくと周りを大勢の兵士たちが取り囲んで、僕と関平様を凝視している。

そして僕が逆刃刀を鞘から抜き、関平様も体勢を低くし、大剣を構える……。

 

暫く静寂の時が流れ、そよ風によって地上にあった木の葉が一枚ヒラリと舞い上がった……。

 

それが戦闘開始の合図!!

 

僕はまず素早く、関平様の前まで到達すると剣を振り下ろす。

 

が、関平様は大剣でそれを防ぐと、両手で大剣を持ちぐるぐる回りながら攻撃を仕掛けてくる。

 

僕はそれを屈みながらリンボーダンスのようにして回避。

 

その回避した隙を見逃すまいと強烈な踏み込みから、関平様は大剣を僕の正面に突き出す……が、僕はそれを読んでいる。

 

僕はジャンプしその攻撃をかわすと、その突き出した大剣の上に乗るが、すぐ様関平が大剣を大振りして、バランスを崩した僕は地面へと落下。

そのまま関平様は大剣を右下から突き上げ巻き上がる風を起こし、僕の身体は空中に打ち上げられた。

 

そして下から関平様が僕を目掛けて上空へと飛翔してくる。

このまま空中で乱舞に持ち込み、一気に勝負をかける気なのだろう。

なので空中で大剣を構えさせてはならない。

 

「飛天御剣流!! 龍槌閃!!」

 

本来これは相手の頭上高く跳び上がり、自由落下の勢いを利用して威力の高い一撃を喰らわせる技だが、今ならこれを応用できる。

関平様は下方向から僕を追い抜きさらに上からの乱舞を放つつもりだ。

なら僕の上に飛翔させなければ、関平様は空中での乱舞は放てない。

 

「な、ナニ!?」

 

不意は突いたが、関平様は龍槌閃を大剣でガードする。

 

でもそんなことは先読みできる。

 

勝負は先に地上に足が着き、武器を構えた方の勝ちだ。

 

が、一瞬、星彩様と張敬様の顔が目に入った。

 

所詮、僕なんてピエロなんだろうな……。

 

そんな余計なことを考えていたからか、着地したのはほぼ同時だったにも関わらず、反応が遅れ、僕の身体には大剣が突きつけられていた……。

 

「参りました……」

 

僕が負けを認めると周りを囲んでいた兵士たちからの「おぉ!……」と感嘆の声で溢れる。

 

「剣義、お前は強い このまま行けば真の三國無双になるのは時間の問題だ だがな訓練とは言え、戦中に別の事に目がいってるようでは長生きはできないぞ?」

 

関平様は気づいてたのか……。

僕が目を星彩様と張敬様に向けたのは一瞬だったのに……。

そりゃ関平様にはこんな女々しい奴が勝てないよな……男として……。

武芸の実力は紙一重だったが、それ以外の差がありすぎることを痛感して僕のプライドは引き裂かれた。

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