SDガンダムフルカラー幻想郷劇場(SDガンダムフルカラー劇場×東方Project)   作:たくらまかん

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〜博麗神社・境内〜

???
「おい霊夢!」トンデキタゼ!

霊夢
「何って魔理沙じゃない。おはよ」

魔理沙
「おーおはよっ。っと、それより何だあの隣の!?」

霊夢
「あー、お隣さんよ。ホワイトベースって船らしいわ」

魔理沙
「へー、ってずいぶん普通じゃないか。なんかあったのか?」

霊夢
「ハッ、そりゃ何発も吹き飛ばされれば諦めもつくわよ!?」ナミダブワッ、カタバシバシ

魔理沙
「え、あ、うん。すまん」イタイイタイ



登場、黒い三連星

☆オッス、オラ〜じゃないから★

 

 友人から事の仔細を聞いた途端、意識は対象に向いていた。普通の魔法使いこと霧雨魔理沙は箒に跨り、ただ一直線に飛んだ。ーーとは言うものの、目的地は隣であり、接近するのに十秒と経たなかった。

 

「近くで見てもヘンテコだな」

 

 白馬のような角張った風体と、トリコロールの色調はかなり目立っている。速度を落とし、船の周りをはじめはゆっくりと下降しながら回る。

 こんなモンにいったいどんなヤツらが住んでいるというんだ。霊夢からもびるすーつって奴がいると聞いたがピンとこない。曰く傀儡人形のようなナリをしているとかも。

 勝手知ったるこの地に現れた異なる存在に、魔理沙の心は次第に躍っていく。地上へと降り立ち、新たな角度から船を見上げる。そこで目の前の船が船らしき船の姿でないことに彼女は気づく。何故なら水の上を滑る為の船底は湾曲しておらず、また船にとって命である竜骨もない。本で船というものを知る自分の目にはこの船はやはり珍しい。

 もしかして、私の持つ本にはこの類は載っていないんじゃ……よし! ならもう少し調べてみよう。

 次に魔理沙の視線が捉えたのは白馬船の船首部分であった。再び箒に乗り、次の目標地点へ飛行を試みたその時ーー、

 

「ふしんしゃはっけん。どろぼうめ、おちろ」聞き覚えのない声がどこからか聞こえてきた直後、二つの弾頭が魔理沙を目掛けて直撃するのだった。

 

 

 

 

「ひ、ヒイィっ!? 私今日は何も悪いことしてないわよ! ってあっちか……、まぁ魔理沙だし」

 一方、神社であの砲撃の轟音を聞いた巫女が動揺していたのは秘密である。

 

「おーい、霊夢」

 

「あらガンキャノン。入れ違いね」

 

 

 

 

 

☆★☆★

 

 たくっ、何だってんだ。魔理沙だぜ。今私はすっごい機嫌が悪い。何故かって? そりゃ原因は目の前のガンタンクってヤツにある。

 

「ごめんねー」

 

「ヒドいだろ。私はただ新参者に挨拶しにきてやっただけなのに」

 

 あの出来事の後、ガンタンクは私を気絶させておきながら森の中で放置していたんだ。

 

「せめて、お前がこの中へ運べよ! こっちはねずみやカラスに身体突っつかれてたんだぜ!? もうびっくらこきまりさちゃんだぜ」

 

「ごめん魔理沙、言っている意味がわからない」

 

「びっくらこきますたーすぱーく」

「いや言い方変えてってコトじゃないから。むしろすっげぇ意味わかんない」

 

 ノリが良いじゃないか。私のボケに対してタイミングの良いツッコミを入れてくれるのが、気絶していた私を見つけ、ホワイトベースの中へ運んでくれたガンダムである。

 

「まぁでも、確かにヒトん家をジロジロ見たのは悪かった。でも吹き飛ばすことはないだろ!」

「うん、それはホントにごめんね」

「まりさちゃんふきとばしがいがあるね」

 

 そう言って微笑むガンタンクに私は背筋が凍りつくような冷気を感じた。こ、こいつは反省しないのだろうか。ふと恐怖感から傍のガンダムに、小さく絞った声で助け舟を出す。

 

「が、ガンダム」

「ナニ魔理沙?」

「こいつ怖いぜ」

「ウンっ! 慣れて♪」

 

「    」

 

 たすけぶね……、うけいれてくんない。ベストスマイルで私の救援要請は跳ね除けられ、尚且つエールも貰っちゃったので何も言えなくなってしまった。

 

「あ、ところで聞きたいことがあるんだけど」

 

「うふふ、なーにガンダム?」

 

「魔理沙ってオッスオラ〜のヒトなの?」

 

「オモテ出ろやーっ!」

 

「え、何怒ってるの!?」

「うるせー! 誰が七つの玉集めるか!?」

 そいつは禁句である。過去の過ちを封印し、新たにキャラクターを確立している私にはとくに頭にクる発言だった。

 

「見せてやるぜ、こいつが私の! マスターかめはm「いうなばか」

 

「こらたんくウチの中で砲撃すんなー!」

 

 再びキツい一発がお見舞いされる。砲弾が私の背後で炸裂し、激しい衝撃がその場を襲う。意識を一瞬で奪われそうな灼熱の暴風の中、巻き添えを食ったガンダムの姿に心を満たされるのだった。

 

 ふ、ふふ、どうだ、これがたすけぶねをあしらわれたおとめのいじだぜっ。

 

 まりさ、ごめん。

 

 

 

 

☆挨拶だけ、だって迷惑だろbyグフ★

 

 陽が真上に登り、西へ徐々に傾きだした頃、ガンキャノンは霊夢に連れられて人里へ買い物に来ていた。流石に最初は目立っていたが博麗の巫女と挨拶回りを行った為、情報も行き渡り、徐々に騒ぎも治まっていった。ちなみに人里へ来た目的は今日のおやつの材料の調達である。

 

「へー、ホントにレトロな雰囲気だな」

 

「あら、ガンキャノン達が居た世界はもっと進んでたの?」

 

 瓦屋根、木造建築だがトタンや街灯のある風景、味のある町並みは一応オレ達の居た世界にもあったがもはやコロニーに行かなければお目にかかることはない。地球は大きなビルが軒を連ねるばかりである。自分の居た世界について説明すると、途中で霊夢から手で制止される。

 

「待った。頭が痛くなるからもうやめて」

 

「あー、うん」

 

 実はこの幻想郷の宇宙にコロニーがある。なんてとても言えないな。事実もやがて明らかになるだろうと考え、霊夢と砂糖問屋へ急いだ。

 今日はサーターアンダギーでも作ろうかな。プレーンは買い置きで十分だが、味の種類もあった方がガンダム達も喜ぶだろう。とりあえずは黒糖を買い、そのあとに八百屋でニンジンと紫芋をゲットしよう。人通りを行く道中、おやつのバリエーションを考案しながらふと前を向いた瞬間、ある一群に目が行く。そして、向かい側から歩を進めていた集団もモノアイを光らせてこちらを認識した。

 

「れんぽー。此処に居たか」

 

 距離が縮まり、白兵戦の間合いで相手、量産型を引き連れている青いモビルスーツがモノアイを鋭くしてそう言った。ーー途端に同伴していた霊夢が表情を強張らせ、囁くように聞いてきた。

 

「こいつは?」

 

「ああ、じおんのモビルスーツ。このツノ付きがグフ。後ろの連中がザクIIだ」

 

 数は四機、ザクだけなら自分でも何とか捌けるが、今隊長として立っているのは青い巨星、タクラマカン砂漠で交戦した強敵中の強敵である。周りの町人達もこちらの動向に足を止めて眺めている。流石にここでバトルはマズイ。

 場所を移ろうと提案しようとした時、

 

「安心しろ。今回は挨拶だけだ」グフのほうから不戦の意志が上がる。その言葉に偽りが無いことをザク達も両手を挙げて証左とした。

 

「小娘、そう怖い顔をするな。やがてそちらの神社に出向く。それまで力は温存しておけ」

 

「あら、怖じ気づいたのかしら? 今場所を変えてでも構わないわよ?」

 

 グフの威圧感に目の色を変えて霊夢は交戦を提案する。しかし、やはりグフにその気はないらしく、不敵に笑みを浮かべるだけである。

 

「血気旺盛も悪くないがその意気は後日見せてもらおう。行くぞ、我々もお使いの途中だ」

 

 隊長機がそう言い残し、すれ違う形で歩き始めると部下も後に続いていく。事の成り行きに、見守っていた人々から安堵の声が出ている。ああ良かった。なんとか今回は戦いに発展しなかったことを感謝しなければならない。

 しかし、霊夢の表情は穏やかなものでなく、その鋭く細められた目はいまだグフの後ろ姿を捉えて離さないままである。

 

「フン、大人ぶっちゃってさ」

「まあ、愛人も居るし」

 

 それも人間の美人さんである。その点は自分やガンダムも羨ましい限りであることは否定しない。思いのたけを口にするや、霊夢から返ってきたのは呆れだった。

 

「関係ないじゃない……」

「仕方ないじゃんキレイなんだし! こんど会った時に会わせてもらいなって思ったぐらいなんだ!」

 

 彼女こそがオトナの女だろう。とグフの愛人さんについて熱くつづってみるも、霊夢の視線は刺々しさを増すばかりである。そんな時、

 

「あ、お使いの内容忘れた!? 何買うんだっけ!」遠く離れたところからグフの声が響く。結果、隣から腹の底からひねり出したようなため息が出るのであった。

 

「あのさ。本気になってた私ってナニ?」

 

「ナニって霊夢じゃん。それにオレら敵対って言ってもこんなんだから」

 

 浅くもなく深くもない、実際の敵対関係をざっくばらんに説明すると霊夢の顔がしだいに赤みを帯びていく。そして彼女はその頭を抱え込んで悶絶した。

 

「……あーもー!」

「うわびっくりした!?」

 

「恥ずかしい恥ずかしい、恥ずかし〜い!」

 

 ひとりシリアスな雰囲気であったことを後悔しているらしい。オレとしては別に恥じることではないと思ったが、年相応の感情をあらわにする少女の姿にほんの少し罪悪感を抱くのであった。

 

 

 

 

☆爆裂! 吸血鬼な妹★

 

 ある日、紅魔館は変わった。何が変わったかと言えば、外は……お隣さんが出来たこと。中は妖精メイドに入り混じり、じおんのモビルスーツが働くようになったことだ。そして最大の変化がある。それが、

 

「お兄様、おはよー♪」紅魔館の主、レミリア・スカーレットから許可が下り、妹のフランドールがシャアの計らいによってムサイで暮らすようになったことである。

 

「おう、おはよって今まで寝てたのか。もう昼だぞ」

 

「あはは。昨日の枕投げが楽しくて」

 

「淑女は夜更かしない」

 

「あた。ごめんなさいお兄様。ねね、今日はお兄様も遊ぼうよー!」

「うげぇ、オマエは今日も暴れたいのか?」

 

 自分の部屋に入ってくるや何時ものノリである。別に遊び相手を務めるのは苦にならないが、レミリアと違ってフランは身体を使わないと満足しない辺りもう少し治っていかないものか。

 あの時は咲夜が一喝してくれたおかげもあり、レミリアとフランの話し合いはスムーズに事を運ぶことができた。結局は相手を思いやるが為に相手を檻に入れていたワケだが、シャアとしては子供っぽい発想としか言いようがなく。とりあえずはちょっとづつで良いからフランに自由を与え、自分やレミリア達で教えていけばいいと問うたのである。

 フランをここに置いた理由は、紅魔館以外の面子と暮らしていけば一助になると考えたからだ。当初は危ういものがあったが、グフ達と接していくにつれてその表情は次第に柔らかくなっていった。どうもハモンのような母性が特に効力があったようだ。おかげで今ではちょくちょく紅魔館へ帰るまでになり、姉妹の関係も回復しつつあるらしい。逆にレミリア達もちょくちょく様子を見に来ては一緒に遊んでいる。

 

「どうしたの? ボーってしちゃって」

 

「ああ。そういう粘る辺りはやはり姉妹だなって」

 

「もー。お姉様のこと考えてたの? 私が居るのに」

 

 至極最もである。信じられないと言わんばかりに睨まれて、自慢のツノを摘ままれてしまう。

 

「悪い悪い。だから摘まむな折れる折れる」

 

「じゃ、罰として遊んでよ。 ね、ね? キュっとしてドカンとするだけだから」

 

「コロス気か! 分かった今日は後でレミリアも来るだろうからちょっとガマンな」

 

「えー」

「特務大尉を呼ぶぞ」

 

「わ、わわ! 我慢するからそれはやめて!」

 

 あの時以来、私もスカーレット姉妹も赤い軍服仕様の咲夜ーー、通称:特務大尉が恐くて仕方ない存在になってしまった。普段のメイド服なら優しくて何ともないが、あの軍服を着た途端にピリピリとした雰囲気を発せられ、目尻がキリッと持ち上がるのだ。言うことを聞かずにはいられなくなるし。流石メイド長、有能である。

 

(まさか、いつの間にか来てないよな)

 

 背筋をピンと伸ばし、辺りを事細かに注視する。どうやら特務大尉は居ないようだ。安堵していると急に背後からか細い両手が回され、そのまま抱え上げられてしまう。

 今この場にふたりしかいないし、こういうことを積極的にやるのはフランしかいない。

 

「おいコラ、私はぬいぐるみじゃないんだぞ?」

 

「ふーんだ。ピンク色の彗星のくせにー!」

 

 降ろすよう促したが、フランは聞く耳を持たない。私のパーソナルカラーイジりをしながら、抱き締めている腕にめいっぱい力を入れはじめたのだ。

 

「ぐえ!? 締まる締まる!」

 

「たらこ色ー!」

 

「イダダ! やめっ離っ痛い痛い! 力強っ!?」

 

「お兄様ー!」

「いやもう、妹居るってイテぇー!」

 

 もはやコレは兄としてというよりぬいぐるみ扱いである。アルテイシアに見せたくない光景だ。

 

「おお、フランか。こんにちは」

「あら、こんにちはフランちゃん」

 

「あー、お父様お母様こんにちは」

 

「あ、オイ!? 見てないで助けろ! ってドコ行く!?」

 

 そこへ通りかかったグフとハモンが開けっ放しだった入り口から挨拶をしてきたのだが、何故か止まることなくそのまま通り過ぎていこうとする。

 

「ちょっと買い物にな。さっき行ったときに買い物リストを忘れたのだ」

「あなたったらもう。そうだわ、フランちゃんも一緒に行く?」

「えっ? 良いの!?」

「おおっ行け行け! 色んなモン見て勉強しろ」

 

 外へ出るなら日傘を持たせば良い。傍らにあのふたりがいるなら心配もない。何より昇進したばかりの身としてこの扱いはない。離してほしいのも本音だったりする。

 

「う〜」

 

 フランは彼女と胸の中の私を何度も見比べては声を唸らせる。ハモンの誘いを聞き、何を迷うことがあるのだろうか。外へ出られるというのにだ。

 すると、心が決まったのか今の今まで締めつけていた腕の力が緩まり、程よい加減となった。そして、フランは穏やかな声でハモン達に答える。

 

「今日はお兄様と遊ぶからいい。でも誘ってくれてありがとう」

 

「そう。悔しいけど、後はよろしくお願いしますわ中佐」

 

「うむ」

 

 そう言いながらもハモン達は優しい眼差しであった。フランの気持ちは察していたのだろうか。改めて買い物に向かうふたりの背中を見つめながらフランに問うた。

 

「良いのか?」

 

「うん。だってお兄様と約束したし。それに一緒に居たらまたお姉様が来てくれるでしょ? あとコレは特務大尉なんて脅かしたお返し」

 

 そう良い。顎でヒトの頭頂部をグリグリ刺激する。

「ツノ邪魔ー、あむ」

「ムリ言うな口に含むな」

 抱えられている態勢が態勢なだけにフランがどんな顔をしているかは確認できないが、先ほどから彼女の言葉は何とも慈しみが篭った色に変化していた。

 

「今日はトランプでババ抜きでもするか」

 

「あ、じゃあお姉様がババを抜いたらおババ様って呼ぼうよ」

 

「オマエホントはレミリア嫌いだろ」

 

 

 

 

☆初モビルスーツ戦★

 

 ホワイトベースでしばらく居るとガンキャノンがおやつの材料を買って戻ってきた。ついでに隣の神社から珍しく霊夢も遊びに来ているのだ。聞けば、彼を人里へ案内し、同伴するままにホワイトベースに来たという。魔理沙としては関心の薄い霊夢がこうやって来ているのが不思議でならなかった。

 

「お前ホントに霊夢か?」

 

「何よ失礼ね。空飛ぶこそ泥のくせに」

 

「私は借りているだけだぜ!」

 

 こそ泥って言うな。言うに事欠く辺りはやはり博麗霊夢である。彼女らしいところがあるところに魔理沙は少し安堵する。

 

「ふたりともトモダチだったんだ」

 

「んー、友達っていうか腐れ縁か」

「犯罪者と縁なんてないわ」

 

 目線を他所へ向け、鼻で笑いながらコメントする霊夢に流石に勘にクる。ったく、ガンダムとはえらい違いだぜ。ガンキャノンは私と霊夢のぶんもさあたああんだぎとかいうお菓子を作ってくれているし。ガンタンクも……イイコト思いついた。ガンダムの隣に居るガンタンクを視界に収めながら、私はこの無関心な巫女に泡を食わせてやりたくなった。

 

「ガンタンク、こんな失礼な奴は吹っ飛ばしてやろうぜ」

 

「ちょっおま!? ーーハンっ! それを言うならガンタンク、こいつなんかこの間私の箒借りてくぜって言ってソレ使っているのよ!? これこそ吹っ飛ばしてやりましょうよ!」

 

「お、おい!? いやガンタンクこっちだ!」

 

 確かに今使ってる箒は神社から失kーーもとい借りているものだが、今ほじくることではない。途端に私と霊夢の視線がぶつかり、チカチカと火花が散らせる。

 

「んー、ガンタンク」

 

「ガンダム、あなたからも言ってやってよ!」

「な、ずるいぜ霊夢!」

 

 何か考えていたらしく、おもむろに意見を口にしようとしたガンダムを私達は競って味方に抱き込もうとしたが、彼の次の言葉でそれは夢想に終わった。

 

「このコら仲良くしんないからサーターアンダギーふたりでわけようか」

 

「やったー」

 

「ガンキャノンー! 霊夢と魔理沙喧嘩してるから「箒返すぜーごめんなー」

 

「ううん、良いの良いの。新しいの頂いたばかりだからーあげるわよ」

「ありがとー」

 

 

 いけないいけない。ガンキャノンがおやつを作ってくれているのだ。ある意味吹っ飛ばされるよか残酷である。それにしてもガンダムめ、若干お腹を空かせた乙女達に絶食を強いるとか何て策士だ。

 

「ブットバセルトオモッタノニ・・・・・・」

 

「霊夢、何か不吉な声が聞こえなかったか?」

「黙れ黙れば黙るときよ魔理沙」

 

☆★☆★

 

 さあたああんだぎをご馳走になった後、私はホワイトベースを後にした。霊夢は食べた後、そのまま昼寝を始めたのだが、巫女が神社をカラにしていて良いのだろうか。仕方なく私は博麗神社の留守番をすることにした。したのだが。面倒なことが起きた……、

 

「ケホっ、お前らもモビルスーツって奴か?」

 

「おう、我らじおん所属のモビルスーツ、ガイア!」

「オルテガ!」

「マッシュ!」

 

「「「我ら黒い三連星、トリプルドムよ」」」

 

 突然、神社をゴム毬ほどの大きい砲弾が襲ったのだ。箒で打ち返したから“神社”は直撃を免れた。おかげで可憐な乙女の肌がススだらけである。恰幅の良い身体は黒・紫と配色が施されており、大筒をそれぞれ片手に持っていた。アレで撃って来たのだろう。それに同じモビルスーツでもガンダム達と違い、目がひとつなのは驚いた。妖怪以外でも単眼って居るモンなんだな。

 

「おい、何だってあんなモン撃った?」

 

「オマエが木馬から出て来たのを見た」

「つまりはれんぽーの仲間」

「じおんの敵だ!」

 

「単純過ぎるだろ!」

 

 あまりの単純さに私は思わずミニ八卦炉を前に突き出し、そのまま気持ちを魔力として込めてぶっ放した。大木のような極太の光が、相手を圧する奔流となってドム達に走る。外見相応の汚らしい悲鳴が聞こえたが、それも一瞬であった。

 

「じおんなんて案外たわい「よくも弟達を!」ーー!?」

 

 ガイアと名乗ったドムがその手に黄色に発光する棒を振りかぶって肉迫していた。咄嗟にその場を跳び、自分の居た空間が焼き斬られる音を耳にしながら私はガイアのアタマを踏む。

 

「こ、このオレを踏み台にした!?」

 

 そして私は足場を利用し、さらに跳び、ガイアへ振り向きざまにスペカを構えた。箒でかっこ良くチャンバラも悪くないが今は私らしくこいつを倒す!

 

「墜ちろ!」

ー 魔符「スダーダストレヴァリエ」ー

 

 辺りに小さな星を無数に生み出し、機関砲のようにガイア目掛けてぶつけた……。

 

「はぁー、チビるかと思ったぜ」

 

 自分でも乙女らしからぬ発言だが、油断をしていたところへこいつに棒を持って出て来られた時は心臓が飛び出すぐらいに驚いたものだ。星のチリが積もり、盛り土のようにガイアを埋めている。

 

「今の聞いてない、よな」

 

 返事がない、ただの屍のようだ。ホッと胸を撫で下ろし、頬が熱くなっているのを感じながらドムの上に座るのだった。

 

「おぅっ!? お、重い」

 

「って起きてるんじゃないか!? イヤッ恥ずかしいぜ!」

 

「いや、だったらオレから降りろ」

 

「この変態黒紫!」

「ふざけんな白黒!」

 

 

 

 




〜紅魔館・門前〜

美鈴
「嬉しいですよ、じおんに拳法をお使いになる御仁が居たなんて」メイリンキック

旧ザク
「まだまだ若いモンには負けんわい」ヨケータックル

パチュリー
「あのモビルスーツやるわね……」サンポチュリー・ノーレッジ

ギャン
「旧ザクじいさんだな。確か昨日通信講座で八極拳を始めたとか」

美&パ
「通信講座!? 昨日!?」

旧ザク
「照れるわい」ポリポリ

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