GATE 連合特地派遣団 彼の地にて斯く戦えり リマスター版   作:ウルヴァリン

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13:鬼神

伊丹の第3偵察隊からの報告に驚きを見せてしまった。

 

伊丹の奴が偵察に向かった森の集落に巨大なドラゴンが出現し、集落に住む人達を皆殺しにしたとのことだ。

 

ドラゴン出現なんて非現実的な出来事なんて信じられなかったが、いくらオタクであっても伊丹はそんなジョークなんて口にしないし、奴の性格は理解してるから信じることにした。

 

ハンヴィーに搭乗して上空警戒を厳にしながら伊丹達が展開しているコダ村へと急行していた。

 

 

 

「曹長。コダ村までの距離は?」

 

「あと30kmほどです。このままいけば1時間程で到着します」

 

「了解だ。ドラゴンなんているか分からないが用心に越したことはない。常にぶっ放せるようにしておけ」

 

「キャリバーには徹甲弾を装填してはいますがワイバーンで苦戦しましたからね……」

 

「だろうな……こういうことならSMAWやジャベリンを搭載しておけばよかったよ」

 

「偵察任務でしたからね……無い物ねだりしても仕方ありません。ひとまずは伊丹中尉と合流しましょう」

 

「そうだな………伍長。ミスフィットからは?」

 

「はい。速やかに自衛隊と合流し、共に避難民警護に就くようにとのことです」

 

「現存戦力では火力不足だが仕方がない……そのまま速度をキープして一気に向かうぞ」

 

「了解………なんだ?」

 

「何かあったかコーエンス?」

 

「前方になにか動きがあります」

 

 

 

何か見つけたコーエンス。

 

よく見ると小さいが何やら砂煙が立ち上っており、横に広がっているから速度を上げて移動していることが分かる。

だが方角からしてコダ村から逃げ出すような感じで、馬車にしては速度が異常に早かった。

 

 

 

「中尉、方角からしてコダ村から逃げ出した民間人の可能性が高いですね」

 

「あぁ。だが何かに追われてるみたいだ。砂煙が邪魔でよく見えないが………くそ」

 

「どうしましたか?」

 

「どうやらお客さんだ………リーパー00からリーパー隊各員。お客さんの到着だ。歓迎パーティーの準備をしておけ」

 

<こちらリーパー02、了解>

 

<リーパー03了解>

 

「盗賊ですか………」

 

「あぁ。胸糞悪いテロ野郎共が………」

 

「隊長、救出を進言します」

 

「当たり前だ………進路変更‼︎民間人を救出するぞ‼︎」

 

 

 

無線機で救出指示を出すとすぐに進路変更をして砂煙が立ち上る方角に向かう。

そして馬車が目視できる距離までに到着し、馬車の周りを武装した盗賊が囲むようにして追い立てていた。

馬車には男性が手綱を必死に操ってふりきろうとするが馬車を引いている分だけ速度を遅くなっている。

 

M27 ICCのセーフティを解除し、いつでも降りれるように身構える。

 

 

「全隊‼︎攻撃開始‼︎」

 

 

 

そういいながら全ての車両が馬車の周辺に展開している盗賊に攻撃を開始した。

 

側面から攻撃を受けた盗賊は不意打ちを完全に受ける形となり、対して馬車は隙を突いて一気に賊から距離を稼いだ。

 

馬車が離脱したのを確認したら馬車と盗賊の間に車列を割り込ませ、俺はドアを蹴り破るように外に飛び出した。

 

 

 

「射撃要員を除いて降車‼︎一気に畳み掛けろ‼︎」

 

 

 

インカムで指示を出すとM27 ICCを構えて近くにいる盗賊に5.56mm弾を撃ち込む。コーエンス達も速やかに降車してM27 IAR、M27 IAW、M1014で敵に射撃を開始して弾丸の雨を降らせる。

 

近くの窪みに飛び込んでM27 ICCで攻撃しつつ、新しいP-MAGを差し込むと一気に立ち上がってフルオートで薙ぎ払う。

 

 

 

「曹長‼︎そのまま攻撃を維持しつつ援護しろ‼︎俺が突撃してケリを付ける‼︎」

 

「了解‼︎野郎共‼︎中尉を援護しろ‼︎」

 

 

 

援護指示を出して曹長達は一気に銃撃を強める。そして逃げ始める盗賊に俺はICCを背中に預けてCQCホルスターからM17A1を引き抜く。

 

そのまま走りながら9mm弾を撃ち出しつつ突撃。すると俺が1人であると判断した盗賊はヤケクソになりつつも仕掛けてきた。

 

だが俺はマガジンを交換し、そのまま左手を腰に回して私物として携行しているKel-Tec P11をホルスターから取り出して射撃。

 

俺が最も得意とする射撃は乱戦でのハンドガンを用いた2丁拳銃で、ガンスミスの資格を持つ俺は第2次大戦で使われた銃火器を現代風にアレンジしたカスタム品を持ち込んでいる。

 

一気に敵を制圧し、最後に虫の息である盗賊に至近距離から頭にパラベラム弾を撃ち込み、辺りを完全に制圧した。

 

 

「周辺クリア‼︎」

 

「攻撃中止‼︎攻撃中止‼︎」

 

「曹長‼︎馬車はどうした⁉︎」

 

「安全圏内に離脱‼︎そのまま移動を続けているようです‼︎」

 

「了解だ‼︎俺たちはこのまま自衛隊と合流して避難民誘導に向かうぞ‼︎」

 

「了解です‼︎全員‼︎移動するぞ‼︎もたもたするなよ‼︎」

 

 

年期が違うコーエンスの指示を受けて全員が近くまでやってきら車列に乗り込んでいき、俺もハンドガンをホルスターに戻してM1151に乗り込んだ。

 

後で知ったんだが無事に離脱した馬車は無事にイタリカっていう街に到着したらしい。

 

無事で本当によかったよ。

 

戦闘直後に伊丹の第3偵察隊から連絡が入り、避難民は村から出発して北に移動を開始したらしい。このままいけば予定されていた時刻よりも早く伊丹達と合流できる。

上空と周辺監視を続行しながら車列は移動を開始した……………。

 

 

 




コダ村が避難を開始したその日の夜。エースの予想外の奇襲を受けた盗賊がコダ村の避難民を襲う計画を立てていた。
だが降り注ぐ死の宣告に漆黒の影、死を与えるハルバート。暗黒の神の使徒が現れ、盗賊に平等な死を与える。


次回[エムロィの使徒]
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