GATE 連合特地派遣団 彼の地にて斯く戦えり リマスター版   作:ウルヴァリン

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32:動き出す各国

日本の首相官邸。

 

現在の総理大臣である本居はゲートの扱いに多忙を極めていた。

 

通常の派遣団からの報告書や炎龍との遭遇戦において150人もの死者が民間人に発生したというのもある。

 

だが最も大変なのは国内外にいる獅子身中の虫達だ。

 

国内では共産党と立憲民主党を主体とした自称"国民の代弁者"の野党からの批判や総理辞任などと連日のように新聞や週刊誌に連載するよう胸糞悪いジャーナリスト共に欺瞞情報を流し、本居の総理辞任を誘っている。

 

そんな中でタチが悪く姑息かつ陰湿な嫌がらせをしてきているのが中国、韓国、ロシアの3カ国だ。

 

ロシアはまだマシだ。

 

ウクライナに侵略を行なって返り討ちに合い、休戦状態となるが国粋主義者によるロシアの乗っ取りが発生。

内戦へ発展するが現在の第8代大統領ジェガノフが政権を確保したことで一応の安定を見せたが賠償金支払いや国内の治安回復を中心にしていたので資源不足に陥っている。

 

日本の寄生虫とされる韓国に至っては日本はゲートから発見された資源で日本軍を再建するつもりだという的はずれな言い掛かりをして来て領海内に蔚山級フリゲートを侵犯させて民間輸送船に死者は出なかったにしても砲撃するという暴挙に及んでいる。

 

群を抜いて悪質な中国は日本と台湾という国家は存在せず、あの島は我々の領土なのだからすぐに出て行けという意味不明な馬鹿発言をし、世界各国を呆れさせている。

 

こんな馬鹿連中が辺り一面にいることに胃が痛くなる状況だ。

 

昼食の後に胃薬を放り込むと本居は執務室に篭り、テレビ電話を使ってアメリカと台湾に連絡していた。

 

 

 

「しかしそっちも大変だな本居」

 

「全くです。国内だけでも手一杯なのに共産主義共は的はずれな嫌がらせを仕掛けてくる……おかげで胃薬は今週に入って3本目を開けましたよ」

 

「こちらも全く同じです、中国のスホーイ擬きが領空侵犯してきてスクランブル発進が後を絶たないです」

 

「ディレル、そっちはどうなのですか?」

 

「こちらはまだマシだよ。NATOが我々を通じてゲートの中に入れろといってきて忙しいことを除いてだがな……」

 

「しかしゲートか………あれのお陰で世界が動いているというのはあながち間違ってはありませんな」

 

「世界中の国がゲートの覇権を狙っているのだ……しかもマイナーメタルが大量に見つかったとなると欲しがるのは仕方がないこと」

 

 

 

ゲートからコバルトなどのレアメタルが発見されたという事実も各国は掴み、アフリカの難民問題を抱えている小国は日本に援助を求めて来ている。

収集した地下資源に関しては日本、アメリカ、台湾を中心に友好国や難民問題を抱えている諸国にも配分されることは既に可決し、実際に既に採掘された資源は中国、韓国、ロシア等テロ支援国を除いてサンプル品が配分されている。

 

 

「そういえば本居。確かドラゴンとの戦闘で発生した犠牲者に関する現地人を交えた参考人招致が行なわれると聞いたのだが……」

 

「確かに1週間後に控えていますが……それがどうか?」

 

「いやなに……折り入って頼みがあるのだがな……私も異世界から来た人間というのに興味があるのだ。だから是非とも私も会わせて欲しいのだよ」

 

「面会ということですか?」

 

「ミスター本居。実は私も会ってみたいのです。今日はそのお願いで連絡したのですが……」

 

「しかし……こちらとしましても流石に急過ぎることです。国家としての枠組みではなくプライベートでの対談でしたら何とかなるかも知れませんが……」

 

「それで構わない。どうだろうか?」

 

「分かりました。でしたら緊急会談という形にしましょう。それならば内外に説明し易い。時間は長くても2時間ほどでしょうが………」

 

「いつも無理をいってすまんな………極上のカリフォルニアワインを土産にするよ」

 

「でしたら私もなにか土産を用意しておきます」

 

「会合の場所は横須賀にしましょう。あそこなら海上戦力を異世界の方々にご覧頂けますし、美味い天麩羅の店を知っています」

 

「それは楽しみだ。妻や子供達にいい土産話が出来そうだ」

 

「私もです」

 

 

 

本居はディレルと周の頼みである異世界からの来賓との面会を容認し、自分がまだ下積み時代から通っていた店での食事を提案した。

 

それから電話会談で中国、韓国、ロシアに対する警戒の強化と特別地域における指揮系統の改善、台湾軍の派遣勢力増強などという軍事協定を話し合い、20分後に会談は終了した。

 

対談を楽しみにする3カ国。

 

だが来賓を狙う勢力が日本の西側より迫っていた……………。

 




意識を取り戻した伊丹に救出しにきた富田達。そこで出会った他種族のメイド達も交えて文化交流を図ることに。
そして夜が明けてアルヌスへの帰路につく。


次回[ひと時の休息]
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