GATE 連合特地派遣団 彼の地にて斯く戦えり リマスター版   作:ウルヴァリン

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33:束の間の休息

俺とエースが捕まって帝国の騎士団に酷い目に遭わされてから暫く、痛みで目を覚ました俺は気が付けば4人のメイド達に囲まれていた。

 

しかも内の3名は頭にうさ耳があるヴォーリアバニーという人種とネコ耳のキャットピープル、

髪が蛇のメデューサといったオタク心をくすぐる女の子達だ。

 

なんでも身動きが取れない間、身の回りの世話をしてくれるらしくて水を飲ませてくれたり食べ物を食べさせてくれたりと至れり尽くせりだ。

 

そんな棚からぼた餅状態に倉田達がマミーナさんとペルシアさんの案内で部屋に入って来て、落ち着いた雰囲気に唖然としてた。

その直後にワーウルフの副メイド長の案内を受けたエースも合流し、全くの危険はないと分かったみんなは装備を外して休んでいた。

 

それにレレイが回復系の魔法を掛けてくれたことで俺とエースの傷が瞬く間に完治した。

 

 

 

「じ……自分は‼︎3等陸曹、倉田 武雄であります‼︎21歳独身‼︎趣味はア…アニメや同人誌鑑賞‼︎お…お願いしみゃす‼︎」

 

「………ニャハ♪」

 

「昨日の盗賊との鮮やかな立ち回り凄かったです♪見惚れてしまいました♪」

 

「いやぁ〜♪それほどでも♪」

 

「この蛇、脱皮はどのように?」

 

「それは秘密デス」

 

「こうして再び聖下とお会い出来る栄誉を得られるとは……偏にエムロイの慈悲深さの賜物で御座います♪」

 

「わかったわよぉ……」

 

「この生地、どうなってるの?」

 

「仕組みはどうなってるか分からないけど、伸び縮みしてとても着心地がいいわ」

 

「すっごくモフモフしてて気持ち良いな」

 

「ワフゥ〜♪」

 

 

 

部屋の中では倉田達とメイド達が楽しく会話をしていた。倉田は念願のネコ耳女性であるペルシアさんと知り会えて、栗林はさきの戦いのCQCをマミーナさんから賛美されて照れ、レレイは興味津々でアウネラちゃんに質問。

ロゥリィはエムロイを崇拝しているメイド長に困惑し、テュカはモームちゃんとファッショントークを楽しんでいた。

 

海兵隊のクラーク伍長に頭を撫でられているミオさんと海兵隊も途中で様子を見に来た執事達とメイド達との対話で和んでいた。

 

俺はベッドで横になりながらその光景を眺めていた。

 

 

 

「なんだか和んじゃったな」

 

「急いで脱出する必要は無くなりましたね」

 

「夜が明けたら曹長たち呼んで、普通に出ますか?」

 

「しかし、敵に見つからずここまで来れたなんて、流石はコーエンスだ」

 

「いえ、道中で何度か見つかりそうになりました。流石に中尉のようにはいかなかったです」

 

「まぁな。それと伊丹、折角の機会だからメイドたちと仲良くなって情報を掻き集めるにはいいんじゃないか?」

 

「あぁ。仲良くなるっていうのは悪いことじゃないしな……ってエースはいいのか?」

 

「あのなぁ………俺も馬鹿じゃない。彼女達は帝国への忠誠心は皆無に等しいし、彼女達の主人はミュイ殿だっていうことくらいは理解してる。

それに亜人は帝国じゃ迫害か奴隷の対象だって聞かされてるから、寧ろ救出対象だ。そんな彼女達に敵意は向けたりはしないさ」

 

 

 

そういえば保護したコダ村の村人が話してたな。

 

帝国は人間至上主義を掲げていて、亜人を雇用するのは構わないがイタリカみたいに積極的じゃないし、場所によってはヴォーリアバニーはキャットピープルなんかは愛玩奴隷や性奴隷としか捉えない連中もいるらしい。

 

人種差別ってのは何処の世界でも面倒くさいものだな。

 

 

 

「それでどうするんだ?」

 

「じゃ‼︎今夜は文化交流っつうことで♪」

 

「そうだな………コーエンス。確か偵察任務用のデジカメがあったな?」

 

「はい。記念撮影にですかな?」

 

「あぁ」

 

 

 

それだけいうとコーエンスはみんなに記念撮影すると説明し、栗林やシモンズ達かメイド達に軽く説明し、伊丹が横になっているベッドに集結する。そして倉田にカメラマンを任せて写真を撮った。

 

そのあとは各自が携帯でメイドや執事達と一緒に写真を撮り、酒の話や趣味、互いの世界の話で盛り上がり、エースもミオさんと会話を弾ませていた。

 

ちょっとの間だけの休息だろうが、息抜きには非常に友好的だし、みんな楽しそうだ……………。

 




誤解が解けたその日の朝方、エース達はピニャに帰還すると告げる。なんとか気を変えさせようとするピニャは自身もアルヌスに道々すると宣言し、車両に乗り込んでアルヌスへと向かった。
そこで訓練に励む連合特地派遣団を目の当たりにし、ピニャは戦争を仕掛けた相手の恐ろしさを痛感する。


次回[アルヌスへ]
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