GATE 連合特地派遣団 彼の地にて斯く戦えり リマスター版   作:ウルヴァリン

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45:月の魔術師

敵の襲撃を察知して、飛び出したロゥリィとルフスを追ったミオに追いつく為に俺もM3を手にして森の中で行動していた。そこに広がっていた光景は壮絶なものだ。

 

 

 

「はーははは‼︎ふふふふ‼︎」

 

 

 

空を舞うように自由自在に飛び回り、次々と工作員を斬り伏せていくロゥリィ。敵は応戦するも簡単に弾丸を防がれ、逆に身体や首を刎ね飛ばされていく。

 

 

 

「我が主君エムロイよ………汝の力を我に与え死者を汝の下に導こうぞ」

 

 

 

デスサイズにて次々と工作員の首を綺麗に刈り取るルフス。その黒装束に加えて銀髪、更には赤い瞳は本当に死神を彷彿させ、彼女に恐れを抱いて逃げ出す中国軍も現れるほどだ。

 

 

 

「あなた方に恨みはありませんが、ご主人様方に仇なすというのでありましたら容赦致しかねます」

 

 

 

ミオも両手から刃を出現させ、狼のような素早さを駆使してすり抜けるように次々と韓国軍工作員を切り裂く。更には銃弾を身体に受けるが瞬く間に傷口が塞がり、再生していく。

 

 

 

「あれが………異世界の女ですか中尉……」

 

「ロゥリィなら前にも見たがルフスとミオも凄い戦い方だ……近付いたら巻き添えを食らいそうだ」

 

「全くです……リアルサーヴァントってところですね」

 

 

 

隣でロシアのスペツナズに銃撃を加えるクワイゼルがそう言う。

 

確かに彼女達の戦い方は伊丹が読んでいそうな漫画に出てくるキャラクターにいそうであり、美しさや可愛さに似つかわしくない圧倒的な無双を誇る。

 

だが俺たちも負けてはいられない。

 

俺はM3、クワイゼルはハニーバジャーで次々とこちらに逃げ込んでくる北朝鮮工作員を射殺していく。

 

対してスペツナズは俺たちが2人であると察知したようで全力で突破を試みようとして仕掛けてくるが、動転した状態で奴らの銃では止まっている目標にも当てることは難しい。

 

スペツナズの能力の低下は聞いてはいたが、まさかここまでとは思わなかった。

 

そのことを知っている俺とクワイゼルは順調といっていいほど敵を片付けていく。

 

 

 

「クワイゼル‼︎あの時を思い出すな‼︎」

 

「イラク北部のテロリスト共ですか⁉︎奴ら奇襲を仕掛けたらアラーと叫びながらバンザイアタックを仕掛けてきましたね‼︎」

 

「あん時も2人で向かってきた奴らを始末したが、こいつらは奴らよりも格下だ‼︎」

 

「1人の精兵は100人のロシア野郎を凌駕する‼︎」

 

「その通りだハイド(ハイデッガーの愛称)‼︎来やがれスターリンの亡霊ども‼︎地獄に送ってやる‼︎」

 

「ムーンキャスター1-6からカルデア‼︎中国と韓国は放っておいて大丈夫だ‼︎こちらはリーパーと共にロシア野郎と交戦中‼︎左右から仕掛けて一気に殲滅させろ‼︎」

 

<こちらカルデア、了解した1-6。全サーヴァントに通知。赤魔術師と黒魔術師は放置して白魔術師に対して包囲殲滅を実施。アーチャーとデミとは遠距離より攻撃せよ>

 

 

そういいながら向かってくるスペツナズを排除していく。

 

俺が弾切れを起こしたらクワイゼルがカバーに入り、クワイゼルが手榴弾を使うと投げ返されないように手に取った工作員を排除する。

 

連携が取れている一方でパニック状態に陥った敵は右往左往して味方を前に出させて囮にしようとする。

 

 

 

「奴ら下がり始めました‼︎」

 

「こんなタイミングでか………」

 

「様子がおかしい…………くそっ⁉︎」

 

「"焚き火"だ‼︎伏せろ‼︎」

 

 

 

様子がおかしいと思ったら納得の理由だった。奴らは少し下がってAKMSを構え、装着しているGP-25で攻撃を仕掛けて来た。気が付いた時には弾頭は射出され、その場に伏せると辺りに爆風が発生して俺たちも吹き飛ばされた。

 

意識が朦朧とする中、吹き飛ばされたクワイゼルに近付いて身体を揺さぶる。

 

 

「くっ………無事か……クワイゼル……」

 

「……………」

 

 

 

クワイゼルに話し掛けるが返答がない。どうやら衝撃で脳震盪を起こしたようであり、脈を図ると生きていることは分かった。

だが突破の好機と踏んだスペツナズは再び突撃を開始する。対して爆風で俺たちの銃はどこかに吹き飛ばされ、探す暇などなかった。

 

すかさずクワイゼルのレッグホルスターからP226を抜き取り、近付いて来た敵に発砲する。だが数人を倒した辺りで1人に取り付かれてしまい、俺を抑え込むとナイフで刺し殺そうとしてきた。

 

 

 

「ぐっ⁉︎」

 

「Умереть!! ︎ Американский ублюдок!!(くたばれ‼︎アメリカ野郎‼︎)」

 

 

 

俺を刺殺しようとする敵は力を強めるが、腹に膝蹴りを食らわせて怯ませ、そのまま銃剣を地面に突き刺させると顔面に頭突きを食らわせて距離を離す。

その一瞬の隙を突いてナイフを引き抜いて敵の声帯を切り裂いて排除した。そして崩れるように倒れこむ敵兵をどかすと次々と敵兵がこちらに接近してきていた。

 

グリースガンはどこかに無くなったし、銃剣も振り払った際に岩にぶつけて根元から折れてしまっている。敵が所有していたガリルライフルを使おうかと思ったが弾切れを起こしているようであり、手榴弾もない。

 

このままではクワイゼルが危険に晒されてしまう。とんでもない試練だなこれは………だが仲間を殺させる訳にはいかない。

 

突撃を仕掛けて来た敵のAS-Valを掴み、襟を掴んで射撃してきた敵の攻撃を敵の身体で防ぎ、そのまま投げ付けて転倒させる。

直後の敵には素早く後ろに回り込み、首をへし折るとナイフを奪い取ってそのまま離れた場所から再びAKMSを構えていた敵兵の右目に投げ付けて排除。

 

運がいいことに反動でVOG-25が射出され、敵兵を数人ほど始末された。

 

吹き飛ばされた敵兵からMP-443を引き抜いて近くの工作員にヘッドショットを決めた。排除した敵兵は8名で残りは10人弱。

敵が持っていたIMI マイクロタボール21を構えて近付く敵兵を排除していくがクワイゼルの無線機に通信が入った。

 

 

 

<こちらセイバー。目標集団を捕捉>

 

<ムーンキャスター1-2からマスター。攻撃する>

 

 

 

タスクフォースが挟み撃ちにしたようであり、後方の敵兵が次々と倒れていく。

 

どうやら間に合ってくれたようで、あとは味方に排除を任せよう。

 

クワイゼルが負傷したことを伝えるとマイクロタボールを手に急いでミオ達との合流に向かった……………。

 




無事に工作員の攻撃を回避して、旅館から脱出した谷達。敵の追撃の可能性がある中、心強い援軍が来る。


次回[瞬殺の具現者]
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