GATE 連合特地派遣団 彼の地にて斯く戦えり リマスター版   作:ウルヴァリン

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46:瞬殺の具現者

旅館における敵性戦闘員による奇襲をロゥリィ達やクレイグ中尉、予め待機していた護衛部隊の活躍もあり、無事に切り抜けられた。

 

すぐに支度を済ませて武器を片手に旅館を後にした。

 

だがハンドガンが1つずつでは再び待ち伏せを受けた際には心許ない。

 

だからロシアのスペツナズが携行していた火器を鹵獲し、俺はAS-Valを手に真夜中の道を警戒しつつ歩いていた。

 

 

 

「なんだか……最近は逃げてばかりの気がします」

 

「あぁ……全然休暇になってないな。絶対に年末取り直してやる……」

 

「けど隊長……あの旅館が一般のじゃなくてよかったですね」

 

「それで奴等はどこの所属なんでしょうか?」

 

「今回の警護に日米合同部隊も動いていた。隊長の1人に聞いたが中国南京軍飛龍隊に韓国のブラックベレー、ロシアのスペツナズが動いたらしい。間違いなく奴等がそうだろうな」

 

「やっぱり……」

 

「隊長……前方に誰かいます」

 

 

富田が何かに気がついてすぐに隠れる。すると暗くてよく見えなかったが武装した敵が数名ほどガードレールに隠れるように待ち伏せしているのを確認できた。

 

 

 

「くそ……待ち伏せか」

 

「引き返すのも危険だし……突破するしかなさそうだ」

 

「仕方が無いな……弾は節約しろ。この先どうな「ご主人様」どうしたミオ?」

 

「背後から何かが来ます」

 

 

 

ミオの察知で俺たちは銃を構えた。

 

接近していたのは2台のフルサイズバンで民間だと思ってヒッチハイクしようかと思ったがそのバンは俺たちの目の前で停車。

後部扉が開くとそこには武装した人間が姿を見せて、すぐに銃口を向けるがそのニット帽を被った人間はこちらに手を差し伸べて来た。

 

 

 

「乗れ‼︎」

 

「あ……あんたは……」

 

「説明は後だ‼︎急げ‼︎」

 

「大尉‼︎前方に敵兵‼︎」

 

 

 

話していると道を封鎖していた部隊がこちらに気が付き、銃撃を加えてきたが、バンに乗った連中も降りてかなり手が入ったMP5SD5を構えて反撃する。

敵ではないと判断した俺たちは別れてバンに飛び乗り、俺もルフス、ミオ、クレイグ中尉と共に1台目に飛び乗った。

 

 

 

「いいぞ乗った‼︎」

 

「伯‼︎囲みを突き破れ‼︎」

 

「了解‼︎掴まって‼︎」

 

 

 

全員がバンに乗り込んだら一気に走り出し、Vz.61を構えていた中国兵を跳ね飛ばし、そのまま銃撃を受けながらも突破に成功した。追撃がないと判断した隊長クラスの男は俺たち近づき、話しかけて来た。

 

 

 

「怪我はないか?」

 

「は……はい」

 

「全く………来るのが遅すぎるんじゃないのか?」

 

「うるせぇ。こっちも書類の手続きなんかでややこしいんだよエース」

 

「クレイグ中尉………知り合いか?」

 

「腐れ縁だよ谷……こいつは劉 王玲。台湾陸軍特殊部隊‘‘黒衣隊’’の隊長だよ」

 

「劉 王玲大尉だ。よろしくな」

 

「劉 王玲って…‘‘瞬殺の具現者’’の?」

 

「谷、この者は戦士なのか?」

 

「俺たちの祖国が独立した直後に始まった戦争で1個小隊の戦力をわずか1人、しかもナイフ片手で瞬く間に制圧した正真正銘の英雄だよ……敵味方問わず‘‘瞬殺の具現者’’なんていう通り名まである程だ」

 

「その噂………まだ広まってんのか……確かにナイフだけで戦いはしたが実際は7人だけだったし、残りの奴等が勝手に逃げ出したんだがな……」

 

「それを言ったら俺もですよ。あの時に3両で確かに戦いましたが、連中は海岸で足をとられて身動きが出来なかっただけなんですから、しかも航空支援も来ました」

 

 

そういいながら俺と劉大尉は苦笑いをしてしまう。

 

 

「それで、なんでお前らがここにいるんだ?確か黒衣隊は本国で編成中じゃなかったのか?」

 

「俺たちは先発だ。タスクフォースに合流するよう指令を受けて向かってる途中で旅館が襲撃を受けたって情報を受けてな。急行してたらお前らを見つけたって訳だ」

 

「大尉、救援に来てくださいましてありがとうございます」

 

「気にするな。それよりこのまま銀座に戻るのか?」

 

「いや、銀座には戻るが迂回した方がいいだろう。伊丹に確認してみる」

 

 

 

それだけいうとクレイグ中尉は携帯を取り出し、伊丹2尉と連絡を始めた。そして連絡を終えた彼は再びこちらに話しかけて来た。

 

 

 

「向こうも同じ考えだ。このまま迂回ルートを使って銀座に戻る」

 

「了解だ。伯、ハイウェイを使って銀座に向かう。途中でサービスエリアがあった筈だからそこで夜食にするとしよう」

 

「了解」

 

「それで、敵はどうやって俺たちのことを嗅ぎつけたんだ?確か今回の行動は極秘事項だった筈だがな……」

 

「その点なら洗い出しが済んでる。情報漏洩は立憲民主党が行なっていたようだ」

 

「なに?」

 

「それだけじゃない。奴等は問題を起こした自衛官を買収して自衛隊を内部から混乱させようとしていたらしい。主犯は例の幸原で目的は政権奪取だ」

 

「ですが、それとルフス達となんの関係が?」

 

「大有りだ。来賓を奪われたという失態をネタにして脅迫し、門の所有権を支援している韓国、中国、ロシアのいずれかに明け渡させるって筋書きた」

 

「薄々感づいてはいたが……コミュニスト共が……」

 

「まぁ安心しろ。既に洗い出しで証拠は掴んでるから制圧部隊が動いてる。俺らが銀座に到着している頃には制圧が完了している筈だ」

 

「それなら問題はないですね。ですがどこの部隊が……」

 

 

 

大尉の言葉を聞きながら共産党に対する怒りを強めつつもとなりに座っているルフスの頭を撫でてやる。すると大尉は軽く笑いながら返答してくれた。

 

 

「驚くなよ………少し前に連合への協力申し入れがあったんだ。その部隊は………

 

 

 

 

 

 

 

 

………CCO……ウクライナ特殊作戦軍だ」

 

 




日本の裏切り者である立憲民主党要員の確保が開始された。最大の裏切り者である幸原がいる総本部にも部隊が派遣されて、ウクライナからのカラスが担当する。


次回[ウクライナのカラス]
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