GATE 連合特地派遣団 彼の地にて斯く戦えり リマスター版 作:ウルヴァリン
ルーラー隊のスティーブがミーアという女性を保護してきた。
なんでもマフィアに強姦されそうになっている現場に鉢合わせし、救出に踏み切ったとのことだ。
そのアスラ族のミーアからベッサーラファミリーについて教えてもらい、奴らは間違いなく仕返しに来るらしい。
仕掛けてくるんだったら今夜辺りだろうし、金が目的なら向こう側にとって一石二鳥だ。だが奴等に勝機なんて初めから存在しない。
第3セーフハウスの周辺住民を退避させ、俺たち黒衣隊も黒一色の戦闘服に着替え、鎧戸を全て閉めて銃を手に待ち構えていた。
<サッチ2-6からサッチ1-6。武装した集団がセーフハウスに接近。数は30から40と推測。屋根伝いにも何人かが移動している>
「こちら1-6。野外カメラでも確認できた。サッチ2は引き続き監視を続行。必要になったら奴等の頭を吹き飛ばしてやれ」
<了解です1-6。こちらは既に照準しています。何時でも攻撃可能だから任せてください。2-6 out>
部下の2-6と通信を終わらせると俺はKSC Kel-Tecのポンプアクションを操作して12ゲージショットシェルをチャンバーに送り込む。隣では伯も91式+85式40公厘榴弾機銃に初弾を装填。
2階には75式班用機槍が設置されていて、屋根裏部屋には93式狙撃歩槍を手にしたスナイパーが今か今かと待ち焦がれている。
周辺建物にも味方が潜伏していて、少し離れた塔にも狙撃手が待機している。マフィアはそんな自分達が頭から罠に掛かっていることに気が付かず、武器を片手に通りを我が物顔で行進していた。
<大尉、なにやらハンマーを手にした大男が入り口前に向かった。扉を破壊して突入するつもりみたいだ>
「正面から来るんだったら挨拶してやらないとな………俺が扉を開けて一撃を見舞う。それを合図に攻撃開始だ。了解か?」
<サッチ2-6了解>
<サッチ3-6了解>
「よし、死神になるぞ」
「了解です」
通信を終わらせて素早く俺は腰に備え付けていた黒一色の仮面に手を伸ばし、それを被った。俺たち黒衣隊の最大の特徴は黒一色の装備に加えてこの鉄仮面を被るというものだ。
マスクを被り、KSG Kel-Tecを構えるとゆっくり扉を開けた。
僅かに開けられた扉から見えたのはハンマーを構えている間抜けなマフィアだった。
そして搭載しているエイムポイントT-1で照準を合わせてトリガーを弾いた。発射されたバックショットは男の顎から上を抉り取り、派手に身体を吹き飛ばした。
それを合図に鎧戸が一斉に解き放たれ、この時にマフィア達は自分達が罠に掛かったことをようやく理解したが容赦はしない。
「撃て‼︎」
俺の合図で一斉に銃撃が開始された。
降り注がれる5.56mm弾や7.62mm弾は的確にマフィア達に直撃していき、広場には次々と死体が重なり合っていく。俺と伯も追い討ちを掛けるべく外に出て次々とマフィアを仕留めていく。
<3-6から1-6。そちらを狙う弓兵を確認>
「3-6‼︎クソ野郎を始末しろ‼︎」
<了解。狙撃します>
屋根からもマフィアがクロスボウを構えてKel-Tecで射撃を加える俺に一矢報いようとするも、いきなり上半身が吹き飛んだ。
サッチ3の隊長と狙撃手が待機している塔からM82A1で狙撃を実施し、12.7×99mm弾は目標の頭を吹き飛ばし、背後にいた奴の足も吹き飛ばして地面に落とした。
敵は恐れをなして味方がいない屋内に逃げ込んだが、そうはいかない。
「伯‼︎熱々のグレネードをプレゼントしてやれ‼︎」
「了解‼︎………手榴弾‼︎」
伯に命じてM67を室内に投げ込ませる。
少ししてから手榴弾の爆発と共にマフィアの断末魔が聞こえて、引き続き逃げ出す奴等の背中に散弾を見舞っていく。
やがて殲滅し終わったのか、マフィア側に逃げ出す奴等は見えなくなっていた。
「1-6からサッチ各員。敵の殲滅を確認した。サッチ1とサッチ2は奴らの生死を確認しろ。サッチ3は周辺警戒を実施だ」
<カルデアからサッチ指揮官。応答を>
「サッチ1-6だ。こちらを襲撃したマフィアは壊滅。少数が敗走したが追撃するか?」
<サッチ1-6。それは別部隊が対応します。各セーフハウスは周辺を警戒して他のマフィアの襲来を警戒してください>
「別の部隊?………あぁ、例の"幽霊"共か?」
<想像はお任せします。早朝には買収した死体の回収屋が到着しますので死体はそのままで大丈夫です≻
「了解だカルデア。サッチ out」
カルデアからの指示を受けて、俺たちはすぐに消費した弾薬を補給して周辺警戒にあたった。暫くしてからベッサーラとかいう今回の騒動の首謀者の屋敷がここからでもわかるくらいに派手に吹き飛ばされたのが確認できた……………。
ベッサーラはタスクフォース サーヴァントを相手に大惨敗し、命からがら逃げだす。だがその逃げた先には犯罪者に罰を与えるべく亡霊が待ち構えていた。
次回[ゴースト]