GATE 連合特地派遣団 彼の地にて斯く戦えり リマスター版   作:ウルヴァリン

89 / 89
88:グランパ ホームカミング

久々にアルヌスに帰って来た。ゾルザルとかいう大馬鹿野郎によりウラ・ビアンカが改革と称した弾圧で混乱の極みであり、協力を拒んだ悪所に鎮圧部隊が送り込まれるも返り討ち。

 

今度は悪所を封鎖することで弱体化を狙っていたが、そこは現地で活動するマフィアと悪所の住民だ。マフィア共は帝国幹部の一部を買収して物資の横流しをさせ、住民達が隠し通路を使ってそれを受け取る。

 

今まで帝民扱いされていなかった悪所住民達の帝国に対する不満を爆発させている。

 

そんな中でタスクフォース サーヴァントも確実に行われる大規模作戦に備えて俺たちヴァローナ隊とヤンキーのレンジャーはアルヌスへ帰還することになり、段階的に先にレンジャーが帰還。続いて俺たちも自前で持って来たMi-8MSBで帰って来た。

 

 

 

「ふぅ……やっと帰って来れたな」

 

「少しは休めますかね?」

 

「存分には出来ないだろうが息抜き程度なら構わんぞ」

 

「そいつはいいですな。景気付けに飲み屋を押さえておきます」

 

「任せたぞ」

 

 

 

ユーリと話をしながら荷物を担いでMi-8の後部ランプから基地に降りる。予め話は聞いていたが航空隊はかなり増強されているようで、日本のF-4EJ改にアメリカのA-10やらF-4Eが見えている限り結構な数が配備されていて、少し離れた先にある格納庫前にはC-130やらUH-1やらが待機している。

 

滑走路を眺めているとエンジン音が明らかに違う機体が滑走路に舞い降りた。

 

 

 

「何の音だ?」

 

「隊長、あれですな」

 

「おいおい、戦争博物館かよ?」

 

 

 

ユーリが内心呆れながらも口を開く。銀色の流線型のフォルムに丸型キャノピー、尾翼を赤に塗装した老兵。

 

P-51 ムスタングだ。

 

第2次大戦の傑作機でジェット戦闘機の台頭で主力の座を奪われたじゃじゃ馬だ。

 

そういえば噂には聞いていたが、アメリカでは第2次大戦や朝鮮戦争、ベトナム戦争で活躍した退役済み兵器を特地向けに再配備しているらしい。

それに続いて今度はA-10の先祖であるA-1が滑走路に着陸し、本当に戦争博物館のような光景だ。

 

 

 

「あんな機体を引っ張り出してくるなんてな……」

 

「そのうちイギリスのMark.ⅤとかフランスのFt17とか出て来そうですね」

 

「安心しろ。いくらなんでもそれはあり得ないからな」

 

「しかし……ゾルザルの反乱でアルヌスは緊張状態に入ってますね」

 

「まぁな。志乃から聞いたんだが、アルヌス傭兵団にも協力要請がいってて、各地で別の傭兵もこっちに合流しようとしてるらしい」

 

「義勇兵ですか?」

 

「そうなるな……こっちも老兵だが義勇兵も比較的高齢のベテランが多い。使い物になればいいんだがな……」

 

「老兵の返り咲きって奴ですな」

 

「上手いこと言うな」

 

 

 

訓練飛行を繰り返すため再び離陸していくムスタングとスカイレイダーを見送りながら、迎えに来たM1097に荷物を詰め込み、助手席に乗り込むとアルヌス基地のウクライナ軍宿舎へ向かった……………。




偵察と調査を進めるエース達。その主目的の1つである傭兵団との交渉でミオの祖父がいる廃砦へ向かう。だが不穏な空気によりエースは厄介ごとに巻き込まれることを悟った。


次回[狼達の遠吠え]
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。