うまく書かているかわかりません。
興味がある方だけお読みください。
カナエと獪岳は最終選抜では初めて会った。
カナエの獪岳の最初の印象はおかしな人であった。
緊張のせいか、一人で呟きつづける。
周りの人もそれを気にしていたが話しかけるようなことはせずにいた。
自分のことだけで手一杯。こんなやつに関わるのは面倒くさい。
だから、そのままにしていた。
放っておいた。
だが、カナエはそれができなかった。
目の前で死ぬかもしれない人物がいて、少しでも緊張をほぐれ、生存率が上がるなら。
そう軽い気持ちで話しかけた。
だが、思っていた以上に緊張はしていなく、ケロッとしていた。
(おかしな人ね……いけない。私も集中しなくちゃね。しのぶにも気を抜かないでと言われたばかりなのに……いけないわね)
カナエは獪岳と会話したあと、すぐに考えを切り替えた。
カナエの実力ならば最終選抜を突破するのは容易い。
何もイレギュラーのことが起きなければ。
それは突然に起こった。
最終選別4日目、鬼との戦闘中、突然勢いよく大木が飛ばされてきた。
カナエは鬼との戦闘に集中しすぎてしまっていたのか、反応が一瞬遅れて直撃は避けたものの、怪我を負ってしまった。
また、大木が落ちた時の音で鬼が集まってきたせいか、4対1。圧倒的に不利な状態にあった。
カナエは焦りや死の恐怖により呼吸が乱れ、技が出せなくなってしまう。
(ああ……ごめんねしのぶ。一人にしてしまって)
カナエは死を覚悟した。
その時であった。
『雷の呼吸 伍ノ型 熱界雷 乱』
複数の雷鳴とともに現れた人物によって助けられた。
その人物は獪岳であった。
その後、獪岳は親切にも残り3日間守ってくれると提案してくれた。
(なんて親切な人……自分のことだけで手一杯の人が多いのに)
この時、カナエは胸の内から今まで感じたことのない温もりを感じた。
どこか心地が良い。
このきっかけがカナエが獪岳に恋心を抱く。
その後無事3日間を過ごし、晴れて二人は鬼殺隊の隊士となった。
それからカナエは積極的に獪岳と交流を持とうと思い文通をやろうとした。
だが、仕事や修行で忙しいと断られてしまうことになる。
(何故かしら?もしかして避けられている?でも、理由がわからない。……最終選別で迷惑をかけてしまったから?……そうか、私が頼りないからね!」
カナエは獪岳の手紙を受け取った日以降、人一倍稽古をするように。
カナエは努力を重ねた結果、最終選別からわずか二年の月日で柱となった。
(これなら獪岳さんも頼りにしてくれるはず)
カナエは自分と再会した時の驚く獪岳を思い、嬉しくなるのだった。
だが、一度手紙は断られているため、嫌われることを恐れて手紙を出せないでいた。
それから数ヶ月後、柱の立場を使って獪岳の動向を調べていたカナエにある報告がくる。
戦闘で獪岳が怪我をしてしまったという報告。
しかも、獪岳がいる場所は蝶屋敷からさほど遠くなかった。
カナエは急ぎカラスを使い蝶屋敷にくるように指示をした……だが、それを拒否された。
理由はわからない。
別に今いる場所でも治療はできるし、強制でない。
(……もしかして獪岳さんは私のこと……何故こんなに苦しいの?)
この一件はカナエにとってショックが大きかった。
嫌われてしまっているのかもしれない。
カナエはそう思えてならなかった。
胸の中でぐちゃぐちゃになる感情に戸惑うようになる。
それから約一年と半年が経過した。
カナエはある緊急の知らせがきて、慌ててしまう。
それは獪岳が上弦の参に遭遇したという連絡。
カナエは獪岳が死んでしまう、そう思った時、涙が止まらなかった。
今まで溜め込んでいた感情が爆発したのもあったのだろう。
それがきっかけで、自覚した。
(私……獪岳さんのこと好きなんだ。……なんでこんなに気づくのが遅くなってしまったのでしょう?)
カナエは急ぎ現場に向かう。
(お願い……間に合って)
だが、着いた時には全てが終わっていた。
元あった草木はなくなり、平地となり、多くの鬼殺隊士の死体が転がっていた。
カナエは絶望した。
だが、まだ死んだことを確認したわけではない。
「生存者がいないか確認してください!早く!」
カナエは獪岳を探し続けた。
それから10分ほど探すと、獪岳を見つけることができた。
「いた!獪岳さん!……しっかりしてください!獪岳さん!」
カナエは慌てて声をかける。
だが、反応はない。
体に触れるのが怖かった。
獪岳が死んでいたら今の自分が壊れてしまうと思ったからだ。
だが、獪岳は生き延びていた。
「うう……」
「獪岳さん!……生存者を発見しました!応急処置をします。道具を!他の生存者がいたら教えてください!」
(絶対に死なせない。……私の愛しの人)
その後獪岳はカナエにより命を助けられたのだった。
上弦の出現から数日が経過し獪岳は目を覚ました。
その日はカナエは仕事がひと段落つき、一人屋敷の初代花柱が植えたという桜を見ながら獪岳の無事を祈っていた。
「何かしら?しのぶ?」
それは突然怒鳴り声。
カナエは気になり声のする方向へ行く。
病室から聞こえたので、しのぶに注意しに行こうとして。
「?!」
その光景にカナエは目を疑った。
視線の先には獪岳としのぶが話している姿が映る。
この時、カナエの何かを抑えていたセーフティが壊れた。
(何故私のことは避けてたくせにしのぶと仲良く話しているの?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?私の方が仲がいいはずなのに。なんで?なんで?なんで?あなたは私の物のはずなのに)
それが全ての始まりにして元凶であった。
もし獪岳が普通に文通をしていたら。もし意地を張らなければ。
未来は変わっていたのかもしれない。
最後まで読んでくださりありがとうございました。