しのぶからカナエさんを助けてと言われてから俺は今全力で走り続けている。
理由は上弦の弐、童磨とカナエさんが戦っていると聞いたためだ。
ついに来た、とは思ったものの同時に来てほしくなかったと矛盾したことを考える。
理由は二つ
一つ目は俺がまだ全盛期の8割ほどしかスピードを出せない。
もう一つは童磨の血鬼術とやり合いたくないため。
でも、ここで止まってはカナエさんを守るという決意がダメになる。
そう思いながら全力で現場に向かった。
走り始めて10分が経った。
そろそろ現場に着く。
「間に合ってくれよ」
俺はそう呟きながらカナエさんの無事を祈った。
そして、ドン!と大きな音がした。
俺はそれを聞くと嫌な予感が増したため、そこへ急いで向かう。
音がした方に少し進むと、そこには二つの人影が見えた。
「やばい!!」
二つの人影は近づくにつれてはっきりと見え、その光景に俺は焦る。
童磨がカナエさんに向かって氷柱を撃ちだす寸前だった。
俺はすぐに一番自信のある技を出す。
出し惜しみはしない。
『雷の呼吸 伍ノ型 熱界雷 六連』
俺が放った六連続の斬撃は童磨が作り出した氷柱を吹き飛ばした。
そして童磨とカナエさんの間に割り込むように着地した。
「はぁ…はぁ…はぁ」
「うん?今のは君がやったのかい?驚いたよ!すごいね!」
「うるせぇよ…はぁ…はぁ」
俺が現場に着くと童磨が緊張感のない、この場に似つかわしくない声で話しかけてきた。
俺は息を切らしながら返答をする。
どうにか間に合ったが、疲労が蓄積した。
正直コンディション最悪だ。
猗窩座の時とは大違い。
「獪岳さん……」
「へぇー君たち知り合いなんだ!もしかして疲れているけど、助けるためにここにきたの?すごいねぇ。これが愛ってやつかな?」
「黙れって言ってんだろ?」
満身創痍のカナエさんが俺の存在に気がつくと弱々しく名前を呼んだ。
それにしても童磨は人をいらつかせる天才だ。
こんなに殺意が湧いたのは久々だ。
でもこいつの氷を吸ってしまうと呼吸が使えなくなるため、常に警戒をする。
そして、心配そうな表情をしているカナエさんに声をかける。
「大丈夫だよ……」
「う……ん」
俺がそう声をかけると、カナエさんは涙を流しながらそう返答した。
相当不安だったのだろう。
「氷……すっちゃだめ」
「わかった」
カナエさんは最後にそう言って意識を失ってしまい、俺は丁寧に抱きかかえた。
そして何も言わずに俺とカナエさんの光景を見ていた童磨に向き合い考える。
どうしようまじで。
今の状況はとにかくやばい。
疲労困憊、全力の8割しか出せない俺、何より気絶したカナエさん。
どうしよう………。
マジでどうしよう………
すいません。
童磨との展開どうしようと考えてまして、次の投稿は明後日します。