「今後の更新についてとお知らせ」です。
俺は今玄関前で怒りの沸点が頂点のカナエさんの前で正座をしている。
目のハイライトは完全に消えて、怒り過ぎているのか真顔になっている。
そして右手にはピンク色の刀身が輝く日輪刀、左手に紙束を持っている。
なんでこんな状態になっているのだろう?
どうしたらいいのだろう?
俺は死ぬのだろうか?
では何故このような状態になっているのか。
それは少し前に時間を遡る。
その日はいつも通り仕事をこなしていた。
どうも厄介な鬼らしい。
先生に挨拶へ行ったため連休をもらっていた為、その分の量の仕事をさせられた。
まぁ、俺は階級は乙だが、実力は柱クラス。
そのため、ちょっと厄介な仕事が回ってくるのだが……。
「ひゃひゃひゃ、この木草野(きくの)様の前ではお前如きただの雑魚に過ぎん。食らうがいい我が血鬼術」
『血鬼術 森樹操『雷の呼吸 五の型 熱界雷』………』
ガン!
「き……貴様…空気を読m『雷の呼吸 五の型 熱界雷』』
ドタン!
「らたすk『雷の呼吸 五の型 熱界雷』
バキバキ!
『雷の呼吸 五の型 熱界雷』
「………」
「よしこんなもんかな?」
プスリ
「な……何で?」
俺は鬼に対して熱界雷で、念には念を入れて徹底的に再起不能にしてからしのぶお手製鬼を殺せる毒を注入し、毒殺。
毒注入後、鬼は最後に何か言っていたが、まぁ大したことないだろう。
ちなみにこの鬼は木や草を操る血鬼術を使う厄介な存在で普通の隊士では対処不能。
そのため俺に仕事が回ってきた。
俺はこいつの大まかな血鬼術のことしか知らなかったが、奴は血鬼術を使おうとし、地面に触れようと腰を落とした。
なんかまずい!そう思った俺は即座に熱界雷で吹き飛ばした。
それが功を奏したようで、俺は難なく倒すことができた。
「本当にしのぶ様様だなー」
俺はそう呟きながら左手に持つ毒の入った瓶を見つめる。
毒の研究のため、試作を試してほしいと言っていた為、試してみた。
結果は成功、注入しただけで鬼は死んだ。
本当にすごい効果だ。
いい報告ができそうで何より。
これも猗窩座の血のおかげなのかな?
そう思いつつ、毒の瓶と日輪刀を片づける。
そして俺は今回の戦いで体に違和感を覚えた。
とは言ってもいい方にだ。
体が異様に軽く、熱界雷の威力も以前と比べて上がっていた。
まぁ、理由は大体想像できる。
この半年、俺は強敵と戦い命懸けのやりとりを体験した。
実戦に勝る経験はない。
まさにその通りだと思った。
おそらく戦いの中で技を最短、最速化して進化していったのだろう。現在全盛期の九割ほどの感覚なのに猗窩座と戦う前以上に動ける。
「俺も上を目指せるのだろうか?」
技の進化。
俺はもうこれ以上は限界だと思っていたが、今回の戦いで気付かないうちに成長している事がわかった。
「挑戦してみる価値はあるな」
俺はそう口にしながら、自分の殻を破る為一層努力していこうと心に決めた。
そして今日の仕事は終わった為、自宅へと帰ったのだった。
帰ってしまった……のだった。
「あれ?」
俺は家に帰ると何故か明かりがついていた。
カナエさんが来ているのかな?
でも、今日は蝶屋敷で泊まっているはず……。
なんかあったのだろうか?
疑問に思いつつも、俺は引き戸を少し開け、中を覗いてみるとーー。
「?!」
俺は慌てて引き戸を閉めた。
ここは俺の家のはず。
理由はわからない。
何故か玄関に鬼(嫁)がいた。
目のハイライトがなくなり、心なしかドス黒いオーラを放っていた。……これが最も疑問なのだが、日輪刀を持っていた。
え?俺何かした?
全く心当たりないんだけど。
生命の危機反応。
俺はその場から逃げ出そうとする
が、
「どこに行くんですか?……獪岳さん?」
「………」
時すでに遅し、いつの間にか腕を掴まれ、地獄へと誘導されるように玄関に引っ張られた。
カナエさんの声は今までにないほどにドス黒い声で、そして震えている。
え?何で?
「どこへ行こうとしたんですか?」
「いや、ちょっと用事が「逃げようとしましたね?」……」
「そんな事n「逃げましたよね」……」
「逃げたんですね?」
「………ごめんなさい」
俺は何も言えず、その場で土下座をした。
やばい。何もわからない。
それでも謝らないといけない。そう思ってならなかった。
「何が悪いと思ったんですか?」
「えっと……に、逃げようと…してしまった事」
「そんなに私怖かったんですか?」
はい。怖いです。
今この場でこのような事を言ってしまっては終わるだーー。
「そうですか……怖かったですか?」
「?!いやそんなこと言って……あ!」
「そうですか……思ったんですか」
カマかけられた!
やばい、今のでさらに怒りが増した。
もう俺の人生は終わってしまうのだろうか?
幸せの時は短い……そう思えてしまった。
「私が何でこんなに怒ってるか分かりますか?」
いや、知るわけないじゃん。
もうこれ以上余計な事を言わない方がいいのかもしれない。
それでも……話さないと逆に命が短くなるような……。
とりあえず正直に答える。
「ごめん……わからない」
「…………そうですか。わからないのですか」
どうしよう。
「嘘ついた事です」
「え?」
「私に嘘ついたことを怒ってます」
「いや、心当たり全くないんーーー」
バサ、と音を立てて床に大量の紙束が落とされた。
俺は気になりカナエさんを見ると……怒りを通り越して真顔になっている。
「これ……何ですか?」
「な、なに?これ」
「そこまでして隠したいのですか?」
「い、いや!本当にわからない!」
「そうですか……なら声に出して読んでみてください」
「え?……わかった」
俺は意味が分からず、カナエさんに促されるまま、紙……というよりも手紙の束をから一つ取り音読を開始する。
「拝啓 獪岳さん。
今どのようにお過ごしでしょうか?
楽しく過ごしていますか?
楽しく過ごしているでしょうね。
結婚していると聞きましたから。
私との約束はどうするんですか?
私の初めてーーーー」
そこで俺は読むのをやめた。
え?なにこれ?
どういうこと?
「次」
「え?」
「次」
「………はい」
カナエさんに次の手紙を読むよう強制される。
俺は次の手紙を取り読み始める。
「獪岳さん!私の初体験返しーーーー」
そこで俺は手紙を投げ捨てる。
読めば読むほど自分を苦しめるだけ、カナエさんの怒りが蓄積していくだけ。
俺は恐る恐るカナエさんを見る。
後悔した。
見なければよかった。
カナエさんの表情はおかしなことになっていた。
普段は(何事もなければ)花が咲くような笑みで周りを癒してくれ、(なにもなければ)常に気を配って支えてくれるそんな存在。
今のカナエさんは普段とは考えられない顔をしていた。
額には血管が現れ、目のハイライトが消え、真顔。
そして背後からは黒いオーラを放っている。
何で日輪刀持ってるの?
「信じていましたのに……」
「いや、これは何かの間ちg「言ってくれましたよね?私以外眼中にないって。私しか見ていないって。何であんな嘘ついたんですか?私のこと大切じゃないんですか?嫌いなんですか?逃げたくなるほど怖いですか?そうですか?そうなんですね。さっき逃げようとしてましたからね。私のこと幸せにしてくれるんじゃなかったんですか?私とは体だけの関係だったんですか?何人恋人いるんですか?獪岳さんをたぶらかしたのは誰ですか?それとも獪岳が誑かしたんですか?もしかして、私とは遊びだったんですか?」
「いや!本当にわからn「ここまで言ってもダメですか?」……え?」
俺はもうダメかもしれない。
カナエさんは日輪刀を……峰の方に向けてそして構える。
え?何やってんの?
「嘘つきの獪岳さんには一度お仕置きが必要みたいですね」
「え………まって。それマジでシャレにならない本当やめて!!」
シューーっという音を出しながら構えるカナエさん。
……嘘だよね?何で全集中の呼吸使ってんの?使えなくなったはずだよね?
『花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬』
俺に向かって九連撃の斬撃が飛んでくる。
そして静寂の夜に俺の悲鳴が響いた
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」