極めろ熱界雷!!目指せ一撃逃走   作:花河相

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この日常の話も後2話くらいです。


もうすぐ原作始まります。


まかせて

 結論を先に言おう。

 俺は生きている。

 要因としてはカナエさんは峰で攻撃をしてきた……いや、ここはしてくれたと言うべきだろうか?

 そのおかげで全身の骨にヒビが入るだけで済んだ。

 まぁ、これもかなり重症の気もするが、あの過去最高のヤンデレ化したカナエさんの被害がこれで済んだのは奇跡なのかもしれない。

 

「本当に生きててよかった」

 

 俺は死の瀬戸際を彷徨ったかのように心からの叫びがついつい口から出てしまった。

 そして何故か涙が出ていた。

 本当によかったよ……ぐすん。

 

「お義兄さん、起きてたんですね。おはようございます」

 

 そんな死地からの生還に歓喜していると、声をかけてくる女性が一名。

 我が義妹しのぶである。

 

「おはよう」

「体に異常はありませんか?」

「異常というか、全身痛みしかないんだけど」

「………本当に大変でしたね。いや、その程度で済んで良かったと言うべきでしょうか?」

「……うん」

 

 その後は俺としのぶはお互いに遠い目をした。

 理由は俺が蝶屋敷に運ばれた経緯にある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは俺がカナエさんに襲われた直後のこと、しのぶは手紙の束を持って俺の家に全力で向かっていた。

 理由はその手紙にある。

 もともと、カナエさんは蝶屋敷に泊まる予定であった。

 しかし、カナエさんの元にカラスから手紙束が届いた瞬間、しのぶ自身、怯えるような雰囲気をしていたとのこと。

 カナエさんは手紙が届いた後、内容を少し読みたった一言ーー。

 

「しのぶ……少し出かけてきますね」

 

 としのぶに断りを入れて出かけた。

 その時の表情は真顔でハイライトが消えていたため、しのぶは理由を聞かずにーー。

 

「わ、分かった!」

 

 と一言返した。

 そしてそれから一時間ほど経った辺りにカラスから、またも手紙の束が届いた。

 それは俺の弟弟子……善逸からだった。

 しのぶはそれを受け取ると、括り付けていたヒモにメモが挟まっていて、気になりメモ用紙の中身を見た。

 

「え?」

 

ーー獪岳へ。

 送る手紙間違えちゃった。読んでたらごめんね。先に送ったやつ、結婚した獪岳を困らせようとして村の女の子たちに送るように言われたものなんだ。こっちが祝福の内容ね。それにしてもーーー

 

 しのぶはそれを読んだ瞬間、手紙の束を片手に急いで俺の家に向かった。

 理由は死人が出る予感を感じたためだ。

 その予感は的中した。

 しのぶは俺の家に着くと、その光景を見て驚いた。

 日輪刀を片手に倒れている俺を真顔で見下ろすカナエさん。

 

「姉さん!」

「……どうしたのしのぶ?」

「ヒッ!」

 

 しのぶはすぐにカナエさんに声をかけたが、返って来た声に驚き、悲鳴をあげるが、すぐにもち直し、手に持っていた手紙を渡して要点だけまとめて一言ーー。

 

「手紙間違えて送ったものなんだって!!」

「……え?」

 

 そう一言言いながら手紙の束を急いで手渡す。

 カナエさんは渡された手紙をすぐに確認してーー

 

「……どうしようしのぶ」

 

 そう、涙目でしのぶに言った。

 その後は俺は急ぎ蝶屋敷へと運ばれ急ぎ処置が行われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の怪我は骨にヒビが入ってしまったものの、骨折はなし。

 本当によく無事であったと思う。

 でも、カナエさん超ヤンデレ化事件から三日ほど経ったが、彼女とは一度も会っていない。

 俺とカナエさんの間には少しだけ亀裂が入ってしまってる気がする。

 カナエさん自身相当引きずってるのだろう。

 今回はまぁ、カナエさんの早とちりが原因だが、元凶は善逸である。

 善逸が全て悪い。カナエさんは悪くない。

 ………そう俺は思うことにした。

 始めはカナエさん自身で立ち直ることを待ったが、俺も我慢の限界。

 自分から声をかけようと思う。

 

「カナエさんは今どこに?」

「……姉さんなら自室に未だに篭っていますが」

「わかった。ちょっと話してくるよ」

 

 俺はそう言いながら、移動する為ベッドから立ち上がる。

 しかしその行動にしのぶは待ったをかける。

 

「待ってください義兄さん!その体で無理に動かないでください。怪我が悪化します!それに……姉さんは今はそっとしておいた方がいいと思いますが……」

「いや、この問題は早く解決した方が良いよ。俺自身もこのままだと嫌だし。それにカナエさんご飯とかちゃんと食べてるの?」

「………」

 

 やっぱりか。

 カナエさんは相当悩んでる。

 やっぱり俺はカナエさんが心配な為、声をかけに行く。

 体は少し痛みはするものの動けないほどじゃない。

 呼吸を使っているからか、治りが早いのかな?

 少々疑問は残るも、カナエさんの元へ向かったのだった。

 そして部屋を出る時に、

 

「お願いします」

 

 しのぶにそう言われた為、たった一言。

 

「まかせて」

 

 と言って部屋を出た。

今回の話、テーマは「主人公とカナエの夫婦関係」で書きましたが、少しでも内容は伝わりましたか?

  • 良かった
  • まぁ、伝わった
  • 微妙
  • 書き直すべき
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