極めろ熱界雷!!目指せ一撃逃走   作:花河相

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三人称入れてみました。

最後まで読んでくださると幸いです。


こんなはずじゃ……こんなはずじゃなかったのに

「現在戦闘中。急げー」

「いや……俺今休日でしかも刀も隊服もないんだけど」

 

 俺は今小さな抵抗をしている。

 現在、手元に刀もないし隊服も着ていないのだ。

 

「安心しろー!準備はある!」

「………は?」

 

 え?俺がカラスに相談していると、意味わからんことを言った。

 準備って何?

 

「「ムキッ!ムキッ!」」

「えぇ」

 

 ふと、俺がそんな疑問を持っていると足元に何やら鳴き声が聞こえた。

 足元を確認すると、筋肉がモリモリのネズミ二匹が布に巻かれていた棒のようなものを持ち、待機していた。

 

 ムキムキネズミ

 鬼滅の刃において、音柱 宇髄天元の使いのもので原作では遊郭編にて登場した名前の通り筋肉ムキムキのネズミである。

 では何故このようなネズミがいるかだが……。え、なんでいんの?

 

「ムキッ!」

「なんで天元ところにいるはずのお前らいるんだよ……え?何これ受け取れだって?」

 

 ムキムキネズミは持っていた棒を渡してきたので受け取る。するとそこには何故か日輪刀があった。これ俺愛用のじゃないんだけど。

 

「使えー!」

「いや、使えじゃねーよ!この刀、俺のじゃねーし!……てか、これで戦えってか!嫌に決まってんだろ!」

 

 俺は抵抗を続ける。

 ただでさえまだ炭治郎たちに会いたくないんだ。

 

 

 一応矢印鬼と手毬鬼はこれでも楽に倒せるだろう。

 だが隊服もなし、俺専用の刀でもない。

 こんな状態で戦ってたまるか。

 原作では炭治郎達だけで対処できたんだ。 

 

「ほらいけー!」

「うるせー!クソカラス。他の鬼殺隊行かせろよ。今回は俺は意地でも行かん!」

「お館様の命令!いけー」

 

 ……ぐ。もしかしてこのカラス今お館様と直でパスが繋がってんの?今までこんなにしつこくなかったじゃん。

 一応、このような緊急出動命令は一度や二度じゃなく、何度もある。応援命令が降った。だが、どうしても嫌な時は断ったし、そしたら潔く引いた。だが、今回はどうだ?しつこすぎる。

 だが、今回はお断りだ。もしかしたら、こんなこともあるかもと思ってあえて刀と隊服を置いてきたんだ。

 

「給料ー、減額ー!」

「だからどうした。今回は絶対に行かない!今戦っている隊員で対処可能だろ?今までだってそうだ。俺行かなくても終わってたのあったよな?」

「給料ー、無くすぞー!」

「ならやめてやるよ。もう十分稼いだし、貢献したはずだ」

 

 なおも俺は抵抗を続ける。

 絶対に行きたくない。

 給料減額やってみろよ。給料ゼロ?ならやめてやる。

 俺は装備もまともじゃない。今回は絶対に行かない。

 

 

 だが、その抵抗も長くは続かなかった。

 

「カナエにバラすぞー」

「は?何を?」

 

 カナエにバラす?

 何をだよ。俺はカナエに隠し事なんてしていないし、あってもバレるようなヘマはしない。

 

「遊かk「よし任せろ!出陣だ!」……」

 

 俺は急いで現場へ向かった。

 いや、なんで知ってんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 獪岳が向かうと決意した時、戦闘は終盤を迎えていた。

 

(早く行かなければ。……鬼はまだいる。すぐいく。すぐいくからどうか……どうか無事でいてくれ)

 

 炭治郎は矢印鬼との戦闘、相打ちで終わった。その結果、肋が数本と足の骨が折れてしまった。 

 それに加えて首を切り飛ばした際に矢印鬼の血鬼術 紅潔の矢を複数かけられ、それをいなすために型を連発で使った。

 その結果、立つこともまともに出来無くなってしまった。

 それでも炭治郎は向かう。

 十二鬼月と自ら名乗っていた鬼がまだ残っている。

 炭治郎は日輪刀を銜えて匍匐前進で、禰豆子達のところへと向かった。

 

がその時。

 

ドカーンッ!

 

 空から雷が落ちる大きな音が聞こえた。

 

「な……んだ」

 

 炭治郎は嫌な予感がして急いで向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(やはり私が何とかしなければ)

 

 珠世は目の前の戦闘を見ながらそう考えた。

 現在、手毬鬼と禰豆子、愈史郎が戦っていて、もしも本気で攻め込まれたら……そう考えた珠世は早く決着をつけなければと考えた。

 

 そのためタイミングを測り、自分の血鬼術 惑血 白日の魔香を使おうとしていた。

 鬼を倒すには鬼殺隊の持つ日輪刀、そして日光でしか倒せない。

 だが、もう一つ、珠世、愈史郎、禰豆子のような特殊な鬼を除いて必ず倒す方法がある。

 

 鬼舞辻無惨の鬼達はある絶対ルールが存在する。

 それは鬼舞辻無惨の情報を漏らさないこと。

 もしも名前を言ってしまっただけでも、その鬼は鬼舞辻無惨によって殺されてしまう。

 

 珠世は血鬼術を使い、脳の機能を低下させそれを実行しようとしていたのだ。

 

 珠世は禰豆子と手毬鬼の攻防が落ち着いたのを見計らい、計画を実行しようとしていた。

 目の前にその者が現れるまでは。

 

「おい、まだやり合ってたのかよ」

「あん?誰じゃ貴様」

 

 高身長で黒髪、黒い着物を着込むその強者が現れるまでは。

 

「見て分から……ないか。隊服着てないしな。俺は鬼殺隊のものだ。すまないが一瞬でお前を殺す。恨むなら鬼舞辻を恨むんだな」

 

 鬼殺隊の隊士と名乗る男は落ち着いた表情で近づき持っていた刀に手をかける。

 

「わしを殺す?十二鬼月であるわしをか?やってみぃ」

 

 手毬鬼は目の前の鬼殺隊の男を挑発をした。

 

「は?お前が十二鬼月だぁ?笑わせるなよ」

 

ドカンッ!

 

 それは一瞬であった。

 最後に鬼殺隊の男は笑いながら手毬鬼に言葉をかけた後、技を仕掛けた。

 

 この場にいる珠世、愈史郎、禰豆子の三体の鬼は視認すらできなかった。

 ただ、気づいたら大きな音がして手毬鬼がいた場所にはクレーターができ、手毬鬼は絶命していた。

 

「十二鬼月はこんなに雑魚じゃない。お前じゃ何年経とうが十二鬼月にはなれないよ」

 

 男は笑いながらそう言った。 

 そして、珠世、愈史郎、禰豆子の体は警戒心を目一杯上げる。

 目の前にいる男は強すぎると。

 天地がひっくり返らない限り勝てないような圧倒的すぎる強者に。

 

「鬼が三人か……。珍しいな、基本鬼は群れないはずなんだが……」

「「「?!」」」

 

 男は鬼三体へと、視線を向けて話し始める。

 そして、その反応に珠世は警戒を上げ、愈史郎は珠世を守るように前に立ち、禰豆子はそんな二人を庇うように男に対して威嚇を開始する。

 

「なんだ、俺とやりあう気か?……やめておいた方がいい。あなた方ではどんなことが起きようが、俺には勝てないさ」

 

 男は鬼三体に対して冷静に分析して警告を入れてくる。

 

「どうやらあなた方は他の鬼と違うようだ。どうだろう?話し合いを「信用できるか!」……はい?」

 

 愈史郎は男の提案を即座に否定した。

 男は少し表情が崩れ、困った顔をする。

 

「いや、少し話だけで「その人達に手を出すなー!」……」

 

 愈史郎に否定された後、少し考えた後、鬼三体の元へ向かうため一歩踏み出した瞬間、怒鳴り声が聞こえた。

 

「あん!?」

 

 男は無意識に周囲に殺気を漏らしながら、声のした方向……炭治郎へと視線を向ける。

 その殺気はこの場にいる全員に当てられ、炭治郎を除いて萎縮してしまった。

 それほどまでに目の前の男は強いのだ。

 炭治郎は動けない体に鞭を打って立ち上がった。

 

「はぁ…はぁ…その人達に……その人達に手を出すことはこの俺が絶対に許さない!」

「……」

 

 炭治郎の威勢に男は少し考え始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 男は内心焦っていた。

 (どうすればいいんだよこの状況)

 

 

 

 男……獪岳は原作主要人物達と良好な関係を築くつもりだったが、状況は悪化していってしまった。

 獪岳はこのピンチを乗り越えられるのか。

 

 

 

 

 (こんなはずじゃ……こんなはずじゃなかったのに)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後まで読んでくださりありがとうございました。


今後の投稿ですが、できたら毎週木、金曜日に投稿したいと思います。
遅れてしまったらごめんなさい。
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