『そんな獪岳さんなんて い ら な い』
脳を揺らされるような痛みで夢の中で自決する直後の記憶が蘇る。
あ、俺今日死ぬかも。
「どうしたのですか?顔色……悪いですよ?」
「ひぇ!……」
待て待て待て待て待て待て!
俺にどうしろと!
あれの弁解なんて無理がある。
だって、子作りとか、他の人と結婚だとか……なんて言おう。
あ、もう終わった。
死なかもしれない。
「随分と綺麗な女性と暮らしていたそうですね。それと子供も……」
……あれ?何か微妙にニュアンスが違う。
久子と沙代の件だろうか?
「下弦の壱の見せた夢は本人の無意識下での幸せや空間。……なのに何故か見知らぬ女性と結婚して暮らし……子供まで作っていたのですか?」
……あれ?何か微妙に俺の見た夢とはずれている。
子供を作っていた?
いや、夢ではそういった行為はしていない。
子供……子供……子供……沙代のことか!
……もしかして、カナエの聞いた話って俺の夢に入り込んでいた人が見た光景か?
俺と久子が出かける前の三人の会話している光景を見られたのだろうか?
「……何も言ってくれないのですね」
「まって!絶対誤解してる!」
お願いだから、日輪刀を振りかぶるのはやめてほしい。
待て!まだ弁解できるかもしれない。
「カナエが言ってるのは久子と沙代のことだ!二人はただの悲鳴嶼さんと一緒に寺で育った兄弟であってカナエが想像している事は一切ない!」
「久子……沙代?そういえばどこかのお寺だったと言っていたような」
聞き覚えがある名前に一瞬殺気が薄れる。
お……これはいけるかも。
このまま……いけるか?
「俺が見た夢は寺の人たちと穏やかに生活する。それが俺が見た光景。今の生活の方が大切だけど……貧しいながらも平和に悲鳴嶼さんたちと過ごしたかったなと心のどこかで思っていたのかもしれない。だから、カナエが思っている事は何もない!」
俺は早口になるも全てを説明した。
これでダメならマジでやばい。
死ぬかもしれない。
「……そうだったのですか」
……あれ?殺気がなくなった?気のせいじゃなければハイライトも戻ってるような。
「聞いていた話と一致していましたし、私の勘違いなのですか」
「そう。俺が見た夢は寺の人たちと過ごしていた夢、それと久子と買い物を行ったってだけ。でも、そのあとすぐにカナエが現れたんだ。それでその場で自決して現実に戻ったんだ」
ふぅ……これでどうにかなった。
「なるほど。日輪刀を持った怒っている私が」
「そうそう………あれ?」
「そうでしたか……それで自決を……うふふふふ」
あ……やべ。
「いや、そうじゃなくてね……カナエが現れた時、昼間から夜に変わったんだ。それで夢ってことがわかった。……だから……どうすれば抜け出せるか考えて自決をしたんだ」
「うふふふ……」
………本当に終わった。
もしかして一言余計だったかもしれない。
「誰のものかを一度……教えなきゃダメみたいですね」
「な……何をするおつもりで?」
カナエは日輪刀を置き、動けない俺に近づいてくる。
そして、顔を俺の首元に近づけてきてきた。
かぷり
「あの、首にある跡はどうしたんですか?」
「なんだ?犬にでも噛まれたか?」
次の日、俺の意識が戻りその連絡を受けた炭治郎と伊之助が見舞いに来てくれた。善逸は今別任務に行っているそうできていない。
そして、そう質問される。
「ああ、気にしないでくれ……そしてもう聞かないでくれ」
「……わかりました」
「なんでだよ!教えろよ!」
お願いだ………これ以上何も聞かないでくれ。
悩んでます。参考にヒロイン二人目登場させるのどう思います?
-
やめた方がいい。
-
別に登場させてもいい。面白そう。
-
作者の思うがままに