極めろ熱界雷!!目指せ一撃逃走   作:花河相

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いざ出陣?

 

 次の日、天元が深刻な顔して蝶屋敷に来た。

 

「獪岳、状況が一変した。派手に力を借りるぜ」

「了解した」

 

 ついに来たか。俺は出発の準備をし天元を待たせてある蝶屋敷の門へ向かう。

 

「状況は?」

「嫁たちの定期連絡が途絶えた」

「……そうか。……やはりお前の言っていた十二鬼月の可能性が高いか?」

「おそらくな。……俺の嫁たちは腕のたつクノイチだ。……単なる鬼に地味に遅れを取るとは思えん」

 

 ま、こっちは原作で知っているからこれ以上の詮索はしまい。

 相手は厄介だ。このまま俺と天元で行ってもいいが、対処は難しい。

 

「それで……向かうのは俺とお前か?相手が十二鬼月なら人数を増やすべきでは?」

「必要ねぇ……と言いたいところだが、場所が場所だからな……女の隊員がいる」

「……心当たりあるのか?」

「ここにいるだろ?」

 

 ……まさかこいつ。任務だからってカナエを。

 

「カナエのことか?……殺すぞ?」

「ちげーよバカ!」

「一つ言っておくが、蝶屋敷にいる者たちを連れて行くのは許さないぞ」

「……チッ……ならどうすんだよ!人員足りねーぞ!」

「いや……ふ……来たか」

「なんだよ急に」

 

 やっと来たか。

 仕事帰りの日程的にちょうど良いって思ってたんだ。

 

「男だが腕が立つ隊士だ……俺の教え子だ」

「は?お前継子とってたのか?柱でもないのに?」

 

 気配が2つ。この4ヶ月鍛錬を重ね実力を上げた人物たち。

 

「出てこい二人とも」

「あーなんか地味に俺たちの様子を見てたやつか」

 

 すると、門の入り口の影からかまぼこ隊の2人が出てきた。

 

「……なんでしょう?」

「何?……嫌な予感しかしないんだけど」

 

 炭治郎、善逸が登場した。

 二人は俺と天元が門前で話していたから待ってたのかな?

 

「竈門炭治郎じゃねぇか……もう一人は」

「俺の弟弟子だ……実力は保証する」

「ふーん」

 

 天元は見定めるように二人を見た。……うん、どうやら合格のようだ。

 

「炭治郎、善逸。至急手伝ってもらいたい任務がある」

「わかりました!」

「え?!絶対に嫌だ!この人柱なんでしょ!絶対危険じゃん!」

 

 炭治郎は二つ返事で、善逸は拒否した。

 読み通りだ。善逸の説得は簡単だ。俺はゆっくりと善逸に近づく。

 

「な……なんだよ」

「善逸、今回の任務の場所は遊郭だ」

「な?!」

「ゆうか……く?」

 

 善逸は驚き炭治郎は首を傾げる。

 うん、予想通りだ。……あれ?どうしたんだ?善逸はプルプルと震え出した。

 

「獪岳……お前…お前ってやつは」

「どうした善逸?……大丈夫か?」

「カナエさんというものがいるのにも飽き足らず浮気する気か!」

「ちげーよ!」

 

 なんでそういう発想になるんだよ。

 

「一人いれば十分だろ!遊郭でお気に入りをお持ち帰りするとは最低だ!」

「いや!だから任務だって言ってーー」

「どうしたんですか?うふふふふ」

 

 ……あれ?幻聴かなぁ。背後から冷めた声が。

 俺がゆっくりと後ろを振り向くと……そこにはハイライトが消えているカナエがいた。

 やばい……いや、大丈夫だ。俺が遊郭に行くのは事前に知っている。

 堂々としていよう。

 

「よ!カナエ。ごめんね騒がしくしてしまって。今天元と例の任務に行くところなんだ」

「任務……ですか」

「そそ」

「新しい嫁探しが任務かよ……け!」

 

 善逸のやろう。

 

「お前は余計なことを言うな!」

「イタ!なんで叩くの!ひどい!」

「お前は黙ってろ!」

「獪岳さん?」

「ひぁい!」

 

 カナエがゆっくりと俺に近づいてくる。

 ……あれ?知ってるはずだよね?話たよね、4ヶ月前くらいに。

 

「どこへ……行くつもりなのですか?」

「ほら、この前言ってた遊郭!」

「あ……そういうことですか。すいません勘違いしてしまって。……私は用意がありますので外しますね。あとあまり大声で話すのはやめてくださいね」

「気をつけるよ」

 

 ……ほ。よかった。カナエは振り返り屋敷に入って行った。

 

「え?……もしかして浮気公認なの?」

「だからちげーよ。初めから話通してあんの。言ってるだろ任務だって」

 

 もうキリがないわ。

 善逸が変な勘違いをしたが、予め用意しておいた誘いの言葉をかけよう。

 

「とりあえず、炭治郎は手伝ってくれるってことでいいんだよな?」

「はい。もちろんです」

「そうか……善逸は損したな。ま、いいや。天元、すまないが手伝えるのは俺含め3人だけだ。女の隊員ではないが、腕は立つ」

「はぁ……ま、いいだろう」

「ちょっと待って!」

 

 天元に確認していると急に善逸が割って入ってくる。……本当にこいつは扱いやすい。

 

「俺何に損するの!仲間はずれにしないでよ!」

「別に仲間はずれにはしてないけど……理由は単純だ」

 

 俺は魔法の言葉を話す。

 

「遊郭には鬼が潜んでいるが美女が星の数ほどいる。鬼との戦闘でもしかしたらお前を好きになるやつが現れるかもしれないじゃないか」

「え……えぇでも、そんな……簡単には」

 

 お。揺れてる。後もう一息。

 

「この世には吊り橋効果というものがある。強い男は……モテるぞ」

「本当に」

「ああ。俺を信じろ。騙されたと思ってきてみろ?」

「是非参加させていただきます!」

 

 うん。これでいい。

 

「詐欺師かよてめぇ」

「獪岳さん……」

 

 何か言ったか天元?よく聞こえねぇわ。それと炭治郎、何故俺を呆れた目で見ているのかな?

 

 とにかくこれで戦力は十分。後は伊之助を待つだけ。

 

 伊之助は善逸の説得から数分後に到着。「山の王なら楽勝な任務なんだけど」と言ったら二つ返事でOKした。

 

 その時、天元と炭治郎は呆れて俺を見ていたが……うん、気のせいだ。気にしたら負けだ!

 

 

 こうしてメンバーが揃ったあと、遊郭へ出発した……が、ここで予想外のメンバーがきた。

 

「場所が場所ですから、私も行きます」

 

 ……え、なんで隊服着てるのカナエ?

 その後行かないように説得したが、断固拒否された。

 

 急遽カナエが参戦決定したのだった。

 




最後まで読んでくださりありがとうございました。
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