胡蝶さん怪我したの俺のせいじゃん!!
何やってんの俺?何がフッ………決まっただよ。
人一人殺しかけてんじゃん!妹にトラウマ焼き付けるところだったわ!
間に合って良かったマジで。
俺は罪悪感からか体調が悪くなってる気がした。
「あの………どうされましたか?」
すると胡蝶さんが俺に心配してか話しかけてきた。
やばい俺何格好つけてたんだろう。
俺は恥ずかしさのあまり今すぐ胡蝶さんから離れたい衝動に駆られる。
「本当に大丈夫ですから……俺そろそろ行きますね」
「?!待ってください!……お願いです……十分……いや、五分で構いません。怪我した足を固定したいので、少しの間そばにいてください……お願いします…」
俺が離れようとすると胡蝶さんが慌てて止める。
そして何かに縋るような目で見て言ってきた。
目からは涙がこぼれていた。
「お願いします……ここで死ぬわけにはいかないのです」
そういい、泣きながらお願いしてきた。
なんかすごい誤解されてるような……。
死にかけたのは俺のせいでその後ろめたさがあり、顔向けできないと思い離れようとした。
でも、この状態で放っておく方が人間としてそして原作の獪岳以上にクズになってしまう。
ここはしっかりと責任を取らなければ。まずは誤魔化そう。
「いや、そういう意味で言ったんじゃないよ。自分の現状見てごらん?」
俺がそう促すと胡蝶さんは一度自分の着物を見てそして顔を赤くした。
「……あの?」
「俺ちょっと離れたところいるから」
俺の言葉に胡蝶さんは頷いた。
とりあえず俺は最終選別終わるまで一緒に行動しよう!!
やってしまったものはしょうがない。
開き直って責任を取ろう!!
それからしばらくして俺は胡蝶さんのところに戻った。
胡蝶さんはなんだか頬を赤くしていた。
「あの……さっきはごめんなさい」
「いやこちらこそごめん」
めっちゃ気まずい。どーしよまじで
とりあえず俺はこの空気は嫌だったので話題を振る。
「最終選抜は残り三日、胡蝶さんはその怪我で生き残るのは無理だと思う」
「………はい」
「ここであったのも何かの縁だ。お互い協力して過ごそう」
「?!いいのですか?ご迷惑では?」
いやだって怪我したの俺のせいだし。
「これでも困ってる人は見過ごさないタチでね。それに事故とはいえ、残り三日胡蝶さんと過ごせるんだ。役得だね!」
どの口が言ってるんだろう?
これは無意識とは言え自作自演なのだ。
これでは俺が普通に良い人ではないか。
本当に行いがクズすぎて笑えてくる。
俺がそう言うと、胡蝶さんは顔をさらに紅くしながら言った。
「胡蝶ではなく、カナエで構いません。妹もいるので、呼び分けに困りますよ」
「………どういうこと?」
俺がそう問い返すも返事はなかった。
そして胡蝶さんが満面な笑みを向けてこう言った。
「不束者ですが、よろしくお願いします」
何か意味深な言い方をしてくる胡蝶…もといカナエさん。
俺は聞くのが怖かった為、何もせずに残り三日を過ごした。
そして俺とカナエさんは無事に最終選抜を通過。
終わった後、「機会があったらまたお会いしましょう!」と言われだけど何もせず手を振り解散した。
帰る道中俺は罪悪感に押し潰されそうだった。
自作自演でフラグを立て、誤解を解くことなく解散してしまった。
俺は未来永劫このことを誰にも話さないと決めた。もちろんカナエさん本人にも。
そしてカナエさんとはもう二度と会わないと誓う。
手紙も無視、最低男だと思わせよう。
もしも知られたらどんなことをされるかわかったもんじゃない。
俺は獪岳と同レベル。下手したらそれ以上のクズかもしれない。最終選別を通して学んだことは俺も獪岳同様自己保身の強いクズだったということ。
この時の俺はこの行動が裏目に出るなんて思わなかった。
そして過去の俺は未来の俺の姿を見たらこう思うだろう。
なんでこうなった?
ヒロインカナエですね。
あと、展開早すぎかもしれませんがあまり気にしないでください。