【本編完結】コントラクト・スプラウト ~ おじさんでしたが実在合法美少女エルフになったので配信者やりながら世界救うことにしました ~   作:縁樹

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「じゃあ……適当に撮ってくんで、静かに見てて下さいね。…………いや別に見てなくてもいいですけど」

「ん……みてる。ばっちり」

「あぁ、そう……………………ハイッ」


 じゃあまあ…………気を取り直して。






【目指せグランマ】クッキーフリーカー 〜つよくてかわいい新戦力〜【WD特別企画】_その2

 

 

 

 ヘイリィ! ご機嫌いかがですか? 親愛なる視聴者の皆さん!

 毎度お騒がせしております、泣く子も笑う魔法情報局『のわめでぃあ』局長、ひさしぶりのエプロン姿がとっても可愛らしい木乃(きの)若芽(わかめ)ですっ!

 

 

 

 ………………。

 

 

 ……………………。

 

 

 …………ええ、はい。そうなんです。

 

 

 本日なんですけどね、みんな大好きわうわうアシスタントのかわいい霧衣(きりえ)ちゃん、ならびにかわいい(なつめ)ちゃんおよび朽羅(くちら)ちゃんなんですけどもね……ちょーっとラニちゃんを抱き込んで、(ウソ)企画でお外に連れ出してもらってるんですよね。

 ……いえ、あの子たちを(ダマ)すのはやっぱ良心が痛みますが……しかし今日ばかりは、ちょーっとお家を留守にしてもらう必要があるのです!

 

 

 なぜかって? よくぞ聞いてくれました! それはですね……!!

 

 

 なんと本日!(二カメ)

 

 あの子たちが留守の間に!(三カメ)

 

 日ごろのお礼を籠めて!(一カメ)

 

 大量のクッキーを!(ニカメ再び)

 

 焼きまくっちゃおう!(三カメ再び)

 

 ……と思っているからです!! ワァーー!!(一カメ引き)

 どうですか視聴者のみなさん。お久しぶりの『わかめのおはなしクッキング(Extreme)』ですよ! どうですか嬉しいでしょう! 嬉しいって言え。

 

 

 

 こほん。……というわけで、視聴者の皆さんも大歓声あげて喜んでくれたことですし……さっそく進んでいきましょう!

 まずは材料! こちらに用意させていただきました! 見てくださいそして驚きわたしを褒め讃えてちやほやしてください!!

 こちらから順に……薄力粉(一〇キロ)、バター(五キロ)、お砂糖(四キロ)、卵(Sサイズ五〇個)、そして抹茶パウダーとココアパウダー、フリーズドライのいちごと食用色素(赤)をそれぞれ適量……以上です!

 

 これらを使ってですね……四色カラフルの『極・アイスボックスクッキー』を作っていこうと思います! 恐らくというか考えるまでもなく量がそれはすごくすごいことになると思います! たのしみですね! 極・製菓戦です!

 それでは……いざ、戦闘開始(スタート)です!

 

 

 

 まずはこちら、バター(五キロ)ですけども……こちらですね、室温でいい感じに柔らかくなってきてますね!

 これを漬物樽(ボウル)に入れまして、そこへお砂糖(四キロ)をまんべんなく入れまして……これをですね、こちらの電動撹拌機(ミキサー)(新品・洗浄消毒済)でよーーく混ぜていきます!

 

 

 この撹拌機、ものすごくパワーがある工事……あいえ、業務用のやつなので、こうして、トリガー……いえ、スイッチを、ですね、こう押してんででででてぺれれれれれべべべべべべ!?

 

 ちょ、ア!? ごれ………これ、っ! 振動(しんど)ぼぼぼぼぼんギギギギギああああ(たる)が動く(たる)が動く(たる)が! 動く!! アア!! あゝッ!!

 

 おのれ、おの…………ッ、だ、だだ、っ大丈夫ですよね!? これわたし大事なところ見えちゃってませんよね!? ちょっとお行儀悪いですけど健全なのにごめんなさいね仕方ないの(たる)が暴れるから!! 固定してないから!! わたくしで固定しないと!! わたくしの脚で(たる)を固定したげないと!!

 

 ……いや樽じゃないけど! ボウルなんですけど!? おかし? の材料まぜってるんですけど!!

 

 

 

 …………はーっ、はーーっ、はーーーっ!

 

 ………………こほん。

 

 

 

 さあ、白っぽくクリーム状になるまでバターとお砂糖をよーく混ぜたら、それでは次の工程へと進みましょう。

 ……いえ、これしき。全然つかれてません、なぜなら大丈夫なわたしは局長ですので。

 

 

 というわけで、お次はこちら……卵(Sサイズ五〇個)です。

 ……いや、すごいですね。わたし卵を初めて『箱』で買いましたよ。……こうやって入ってるんですねぇ(まあシズちゃんからの提供なんだけど)。

 

 えー、それでは……こちらの、卵をですね。先程の(たる)…………ん゛んっ。ボウルに! 割り入れていきますッ!

 

 

 

 

 こんこん。ぱきょっ。ぽちゃん。

 

 こんここん。ぱきょっ。ぽちゃん。

 

 こんこグシャァ「あっ」……ぽちゃん。

 

 こんこんこん。ぱきょっ。ぽちゃん。

 

 ズゴん、グシャァ「アッ殻入った!」

 

 こんこん。ぱきょっ。ぽちゃん。

 

 ……………………………。

 

 …………………………………………。

 

 

 

「……いや地味すぎるわこれ! オッケー編集で八倍速早送りしますわ。はーチクショウめ。何ぞこの単純作業。われ叡知のエルフぞ? 叡知のエルフが卵割り続けるとか何の刑罰ぞ? わかめちゃん泣いちゃうぞエッグエッグ。卵だけに」

 

「…………ぇえ………………うわ」

 

「さすがにそこまで冷たい目で見られるとココロに来るのですが……! もー、なんなんですかシズちゃん。ちょっと興奮したじゃないですか」

 

「…………………………」

 

「その可哀想なものを見る目やめてもらっていいですか。ちゃんと謝りますから。このとおりです」

 

「…………きも。変態?」

 

「ヴッ! ありがとうございます!」

 

 

 

 その後『おれ』はヒンヒン言いながらも、侮蔑の表情を隠そうともしないシズちゃんに(カメラに映らないところで)手伝ってもらいながら……やっとのことで五〇個のたまごを割り終え、殻の欠片の混入がないことを確認し。

 

 さてさて……早送りでオフレコになるのはここまでなので、再びお利口さんな『わたし』に引き継ぐとしましょう。

 

 

 

 …………はいっ! 卵ぜんぶ割り終えました!

 それでは卵をこの(たる)ン゛ンッボウルに入れて、これをまたよ〜〜く混ぜていきます!

 

 

 ッスゥーーーー……ハァ…………っ。……い、いきます、よ?

 

 スイッチ…………オん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛待っ待っ待っ待っ待っマ゜ッ! マ゜ッ! マ゜ッ! マ゜ッ!! マ゜ッ!!!

 

 やっぱり、やっぱりこうなった! やっっっっぱりこう! こう、なっ…………ッ!! マ゜ッ! マ゜ッ! っ、ッ、………よーしヨシヨシ……よし安定してる! ちょっとはしたないけど! はしたないけど健全だから大丈夫! ちゃんと安定してる! よくやったエライ! わたしのふとももエライ!!

 

 

 

 …………ヨシ! 混ぜ終わりましたね!

 何も危なげなかったでした。なぜならわたしは健全のエルフなので、それは叡知によって大丈夫していますからでして。

 

 

 …………はい! 次行きましょう!

 

 お次はこちら、薄力粉ですね。この……一〇キロの袋。どう見ても業務用ですね。本当にありがとうございます。

 こちらハサミで袋を切って、ぶちまけないように注意しながら、先ほどバターとお砂糖と卵を練り混ぜた(たる)にですね、金ざる(直径五〇センチ)を載せてですね……ふるいながら、入れていきます!

 

 

 よっ、こい…………しょ、ッ!!

 

 んふ……ほぉ、ッ!

 

 んぐゥ、ンフ、ぐピぎぎぎぎ………ッ!!

 

 が、がんばれ! がんばれわたし! がん、ッ、ばアァッ!?

 

 ………………っ、はーっ、はーっ、はーーっ、ンはーーーっ。

 

 

 

 ………………………はい!

 

 

 では続きまして、こちらの(タル)をですね、再びよーく練り混ぜていくわけなんですけどもね!

 練り混ぜ……混ぜ…………えっと、つまり……またあの、撹拌機さんの出番なわけですね……はい。

 

 しかしながら、さすがにもう心配は無用! なぜなら(タル)の中身が結構な重さになってきてるので、そろそろ自重で落ち着いてくれるはずですので!

 つまりはもうドッタンバッタン大騒ぎしなくて済む、と……そういうわけですね!

 

 

 なのでもう何も怖くありません! 負ける要素がありません! いざスイッチ()んブェっぽ!! オ゛プェ゛ェ゛ェっポ!! ぺゥ、ッ!? エ゜ッ!!

 

 待っ、待っ…………真っ、白…………エ゜ぇっポ!

 

 …………な゛んッ、も……もう…………ぺぉッ!

 

 

 

 ………はい、わたくし理解しました。学習しました。叡知のエルフですから。わかりました。

 

 これですね、あれですね。いきなり撹拌機ブワー回すとですね、ふるいに掛けたサラサラの薄力粉が風圧でブワーーするわけですよ。

 

 なのでですね……これ、まずバターとお砂糖と卵をまぜまぜしてペースト状になったやつをですね、あらかじめ薄力粉と混ぜ込んでですね……こう、棒でぐいぐいって、かきまぜて、です、ね……っ!

 こうして……まぜ、まぜて…………っ、……まず、粉っぽさを減らしてから……落ち着かせてから撹拌機するべきでしたね、これはね。ペぇッぽ。

 

 

 

 さてさて、こんなもんでしょう。……今度こそ撹拌機して大丈夫……な、ハズですので…………いきますっ!

 

 スイッチ…………オんおおおおおホおぉぉぉお゛お゛お゛お゛!!

 

 ふ、ぬ…………ぬグぅ、ぐぬぬぬぬ……ング、っ!

 

 ふーーッ、ふーーーッ! ぬおおおおお……!

 

 

 

 ぜー、はー、ぜー、はー…………ヒョら、どんなもんでひゅか!

 ごらんください、見るからにいい感じなクッキー生地ができてまヒュじゃございませんか! わあああい!

 

 ……ング、っ。……さて、無事に生地が纏まったので……もう撹拌機は使いません。いりませんね。二度と逆らうな。

 ではこれから、こちらの、このまんべんなく練り上がったクッキー生地をですね、(タル)から取り出して…………取り、だし…………

 

 

 …………えっと、あの、これ、

 

 

 …………もしかしてなんですけど、単純に……合計で二〇キロくらいありますよ、ね?

 

 

 

 ……………………

 

 

 ………………………………

 

 

 

 

 

「……え、やだ……なに、こっちみんな」

 

「だ、だってえ……!!」

 

「…………まぁ、うん……ボクも『この量で』って……(そそのか)した責任はあるし。……しょうがないにゃあ」

 

「うぅ……たすかる…………これは仕方ない、ここんトコ後でちゃんと編集で(つま)んどくから……」

 

「…………そこは……任せるから。そっち持って……いくよ? せー、のっ」

 

「よっ、こら、接骨院(せっこついん)

 

「は?」

 

「ごめんて」

 

 

 

 

 

 …………はい!(はいじゃないが)

 

 それでは、この…………この、っ、ダイニングテーブルにデカデカと鎮座する、このクッキー生地(二〇キロあまり)をですね! 分割していくわけですけどね……!

 

 

 ここでちょっと、ここまでで思ったよりも時間(文字数)かかってしまったので…………ちょっと休憩させて下さい……お願いします……いいですか…………ありがとうございます(答えは聞いてない)。

 

 続きはまた後で……えぇ、そんなにお待たせしないので。ちゃんと続けるんで…………えぇ、ホントスマセン……。

 

 

 

 

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