俺は絵描きに恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第十一話 買い物の荷物持ち

東雲絵名と宍戸真二は、公園のベンチに座っていた。

 

「どうかしたの?絵名ちゃん」

 

「あのね、真二くん、

私ね、コンクールで最優秀賞とってやりたいの。

何としてても、絶対に」

 

「それで、俺は何したらいいの?」

 

「買い物に付き合って」

 

「わかったよ、お姫様」

 

「だから、それは、やめて、恥ずかしいから…」

 

と、絵名ちゃんは、顔を真っ赤にした。

 

「あーごめん、やめておくよ。

じゃあ、絵名ちゃん」

 

「よろしい、じゃあ、行くよ」

 

絵名と真二は、二人で、画材を買いに行くことになった。

 

「コンクールに応募するのは、いいとしても、

画材を買いに行くことになるなんて…」

 

「絵具使ってないの?」

 

「普段は鉛筆かシャーペン、もしくは、ボールペンだからね」

 

「俺も絵名ちゃんの絵、フォローしているよ」

 

「ありがと、その…ありがと」

 

「二回も言うか?」

 

「だって、嬉しいんだもん」

 

また、絵名ちゃんが、照れだした

 

「それで、そのコンクールって、どんな、コンクール?」

 

「結構、本格的な感じで、

プロレベルの人も参加するみたい」

 

「へぇ~それは、スゴイね、

俺も彼氏として、応援する!いや、全力で戦う!」

 

「なにそれ!」

 

「今は、それしか、思いつかないけど…」

 

「ふふっ、真二くんって、面白い!」

 

「ありがとう、絵名ちゃん、

じゃあ、買い物の続きをしようか」

 

「そうだね」

 

「その…頑張ってね、絵名ちゃん」

 

「ちょっと、不安だな」

 

「なぁ、一つ聞くんだけどさ、

その…どうして、夜間学校に通っているの?

俺はそうだな、ただ単に、朝起きるのが苦手だから」

 

「私もだよ、朝起きるの苦手」

 

「でも、中坊の奴等に会いたくないし、

結局、神山高校の夜間定時制に行くことになったって訳」

 

「へぇ~そうだったんだ」

 

「なにせ、もう一つ理由があって、学費が無かったんだよ

俺は父子家庭だからさ、お母さん、幼少時に亡くなっているんだ」

 

「そうだったんだ…」

 

「でも、高校に上がるまで、ずっと、イジメに遭っていた、

そんな時、出会ったのは、SNSだったんだ、

そして、ある日、俺は、えななんと出会った、

この子の、絵と画像を見て、俺は魅力に取りつかれてしまったんだ、

そして、まさか、俺は、その子と付き合うことになるなんて!

これって、マンガみたいな話だよな!?」

 

「そうだね、まさに、マンガかライトノベルみたいな、

出会い方だったね」

 

「まさか、俺の憧れの子が、近くにいるなんて、

思いもしなかったよ…」

 

「まさに、それね、じゃあ、コンクール。俺は信じているから」

 

「そう言ってもらえるのは、

真二と瑞希、それに奏、詩音くんだけかな?」

 

「そう言ってもらえると、俺も嬉しいよ」

 

二人で画材の買い物を続けるのだった。

 

 

 

 

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