俺は絵描きに恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第十七話 真二は杏と志歩に出会う

宍戸真二と東雲絵名は、金魚の展覧を観ていた。

 

「近くにいるのは、白石さんと…もう一人は?」

 

と、絵名が声を掛けた。

 

「あ、絵名さんに…えっと、彰人が言ってたな…

真二さんだ!」

 

「あ、はい!宍戸真二です!」

 

と、真二は杏にお辞儀をした。

 

「そっちの子は、お友達?」

 

「はい!買い物途中で、ばったり会って」

 

「日野森志歩です。よろしくお願いします」

 

「日野森…?いや、待てよ」

 

「貴女は、もしかして、雫の妹さん?」

 

「え?」

 

と、志歩が困惑しつつ、こう言った。

 

「えっと、雫は私の姉ですが…」

 

「あ、やっぱり、そうだったんだ!

ねぇ、桃井愛莉って知っている?」

 

「あ、はい。姉と一緒にグループを組んでいます」

 

「そうそう!愛莉とは、同じ中学なんだ!

それで、雫とも仲良くなって、たまに遊んでいるの」

 

「あ、そうだったんですね。姉がお世話になっています。

えっと…」

 

「ああ、私は東雲絵名、よろしくね。

志歩ちゃん」

 

「はい。よろしくお願いします。東雲さん」

 

「でも、一緒に来ているなんて、二人とも、

こういうのは、好きなの?」

 

「あー、そういう訳じゃないですけど、

ただ、たまたま、気になっただけっていうか…」

 

「まぁ…珍しいよね、金魚の展覧会って」

 

「そうそう、それ!」

 

「金魚って、縁日の屋台で観たりするくらいだからな…」

 

「絵名さんは、どうしてここに?」

 

「うーん。今日は絵の勉強がしたくて、真二くんと一緒に来ているんだ」

 

「絵の勉強ですか…?」

 

「うん。実は私、普段から絵の勉強をしていてね、

今より、もっと、上手に描きたいんだ」

 

「でも、金魚って、動いているから、難しそう…」

 

「あはは、確かにね。金魚もだけど、

水の動きを表現するのって、難しいんだ。

金魚が泳いでいる様子を、絵で表現するのは、なかなか、難しいんだ…」

 

「なるほど…結構、難しそうですね…」

 

「水の表現って、どう描いたらいいのか、

難しいですからね」

 

「あはは、そうだよね。桜の木もあるから、

結構、映えるって、感じがするからね」

 

「あ、それ、わかります!金魚も可愛いから、

オシャレな絵になりそうです!」

 

「そういうこと!じゃあ、真二くん!

スケッチブックの用意を!」

 

「わかりました!」

 

と、真二がスケッチブックを取り出して、

それを絵名に渡した。

 

絵名と真二が、スケッチをした。

 

「絵名さん、頑張ってくださいね!」

 

別れた後…

 

「さてと、どの金魚をモデルにしようかな…?」

 

「色鮮やかな、金魚が泳いでいるからな…」

 

と、二人は金魚の絵を描くのに、どの金魚をモデルにしようか、

迷っているのだった。

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