公園にて。宍戸真二は、この前であった、日野森志歩に、
偶然出会った。
「志歩さん」
「えっと…絵名さんの友達の…?」
「宍戸真二だ」
「その…金魚の展覧会、以来だな」
「そうですね」
近くから、叫び声が聞こえていた。
「あれ…近くから、えむの声が…?」
「志歩ちゃん!」
「鳳さん、それに富樫さんまで」
「こんにちわんだほーい!
あれっ?隣にいる人は?」
「俺は宍戸真二だ…志歩さんとは、顔馴染みで」
「こんにちは!あたしは鳳えむって言います!
志歩ちゃんとは、仲良しなんだ!」
「志歩さんの友達なんだな」
「それで、こっちが夢葉ちゃん!」
「わらわは、富樫夢葉!邪王真眼二世とは、
この富樫夢葉のことよ!」
「そう言えば、俺も昔、そんな事していたな…」
「えっ?」
「いや、夢葉さんを見ていたら、
昔の俺がいるって、感じだな…」
「それって、どういうこと?」
「俺は昔、あーだったな」
と、真二は夢葉を見て、昔も、あんな奴だったなと思い出していた。
「そなたは、瞳を持つものか?」
「えっ?」
「なら、わらわと契約を結ぶがよい!
そなたには、瞳を持つ存在に相応しい」
「うーんと、夢葉ちゃんは、真二くんと、
お友達になりたいみたい!」
と、えむが解釈する。
「そ、そうです…その…真二くんって、
何だか、波長が合いそうだなって…」
と、夢葉が急に素の状態になる。
「何この展開…」
と、志歩が言いだす。
「それじゃあ、二人で楽しんでってね!」
「えっと、それじゃあ…また」
と、えむと志歩が、この場を去って、
真二と夢葉の二人きりになっていた。
「やっと巡り合えたわ。瞳が共鳴を呼んでいたわ。
そなたのような、特異点を見つけに、
幾星霜を、彷徨い続けて、ようやくたどり着いたわ」
「俺も、夢葉さんみたいな奴だったな…
でも、いまさら、そんなつもりはねぇが、
俺は神山高校の夜間定時制の二年生だ」
「わ、私は宮益坂女子の高等部の一年生です…
その…えむとは、魂のソウルメイツ…
他にも、沢山いる!」
「友達が沢山いるって、むしろいいことだ。
俺なんか、全然、いねー」
おかしいな…夢葉とは、初対面のはずなのに、
気さくに感じた。まるで、昔馴染みの関係みたいで、
幼馴染で、昔から、ずっといるような仲を感じた。
「魂が共鳴し合って、こうして、巡り合えた。
闇の力は、惹かれあうのだな」
「また、会えるといいな」
「う、うん…会いたい」
「また、いつか」
「うん!真二くん!また、会おうね!」
「うん」
夢葉は真二のことが、好きになりつつあった。
とはいえ、真二には絵名がいるので、
真二が夢葉を恋愛的に好きになる事は無いのだ。