俺は絵描きに恋をする   作:アッシュクフォルダー

18 / 29
第十八話 中二病は惹かれあう

公園にて。宍戸真二は、この前であった、日野森志歩に、

偶然出会った。

 

「志歩さん」

 

「えっと…絵名さんの友達の…?」

 

「宍戸真二だ」

 

「その…金魚の展覧会、以来だな」

 

「そうですね」

 

近くから、叫び声が聞こえていた。

 

「あれ…近くから、えむの声が…?」

 

「志歩ちゃん!」

 

「鳳さん、それに富樫さんまで」

 

「こんにちわんだほーい!

あれっ?隣にいる人は?」

 

「俺は宍戸真二だ…志歩さんとは、顔馴染みで」

 

「こんにちは!あたしは鳳えむって言います!

志歩ちゃんとは、仲良しなんだ!」

 

「志歩さんの友達なんだな」

 

「それで、こっちが夢葉ちゃん!」

 

「わらわは、富樫夢葉!邪王真眼二世とは、

この富樫夢葉のことよ!」

 

「そう言えば、俺も昔、そんな事していたな…」

 

「えっ?」

 

「いや、夢葉さんを見ていたら、

昔の俺がいるって、感じだな…」

 

「それって、どういうこと?」

 

「俺は昔、あーだったな」

 

と、真二は夢葉を見て、昔も、あんな奴だったなと思い出していた。

 

「そなたは、瞳を持つものか?」

 

「えっ?」

 

「なら、わらわと契約を結ぶがよい!

そなたには、瞳を持つ存在に相応しい」

 

「うーんと、夢葉ちゃんは、真二くんと、

お友達になりたいみたい!」

 

と、えむが解釈する。

 

「そ、そうです…その…真二くんって、

何だか、波長が合いそうだなって…」

 

と、夢葉が急に素の状態になる。

 

「何この展開…」

 

と、志歩が言いだす。

 

「それじゃあ、二人で楽しんでってね!」

 

「えっと、それじゃあ…また」

 

と、えむと志歩が、この場を去って、

真二と夢葉の二人きりになっていた。

 

「やっと巡り合えたわ。瞳が共鳴を呼んでいたわ。

そなたのような、特異点を見つけに、

幾星霜を、彷徨い続けて、ようやくたどり着いたわ」

 

「俺も、夢葉さんみたいな奴だったな…

でも、いまさら、そんなつもりはねぇが、

俺は神山高校の夜間定時制の二年生だ」

 

「わ、私は宮益坂女子の高等部の一年生です…

その…えむとは、魂のソウルメイツ…

他にも、沢山いる!」

 

「友達が沢山いるって、むしろいいことだ。

俺なんか、全然、いねー」

 

おかしいな…夢葉とは、初対面のはずなのに、

気さくに感じた。まるで、昔馴染みの関係みたいで、

幼馴染で、昔から、ずっといるような仲を感じた。

 

「魂が共鳴し合って、こうして、巡り合えた。

闇の力は、惹かれあうのだな」

 

「また、会えるといいな」

 

「う、うん…会いたい」

 

「また、いつか」

 

「うん!真二くん!また、会おうね!」

 

「うん」

 

夢葉は真二のことが、好きになりつつあった。

とはいえ、真二には絵名がいるので、

真二が夢葉を恋愛的に好きになる事は無いのだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。