この俺 宍戸真二は、
思い切って、絵名ちゃんに、ラブレターを書いてみた。
(東雲絵名さんへ こんにちは
突然の手紙、びっくりしたよね。ごめんね
同じクラスの宍戸真二です
覚えてるわけないし、接点もない訳じゃないけど…
気が付けば、二年間も、同じ場所にいるよね
絵名ちゃんのSNSで、投稿されている絵やイラストで
毎日のように、元気をもらっているよ
どんなに、辛い時や、悲しい時も、
絵名ちゃんの絵やイラストを見て、
俺も元気で居られているんだよ。
俺の中で、絵名ちゃんの存在が、大きくなっていって、
最近気が付けば、絵名ちゃんのことしか、
考えなくなっちゃったみたいだ…
これからもずっと一緒にいてくれないかな。
よかったら付き合ってください。
返事待ってるね 宍戸真二)
この文章を手紙に書いて、便箋に入れた…
東雲絵名ちゃんへ
宍戸真二より
と、書き、後は、どこに置いておくかが問題だな…
机の中に入れておくか、下駄箱に置いておくか…
それとも、本人が気づくような所…
って、どこか、わかんねーし!
あっ、そういえば、今日の日直
俺と絵名ちゃんだった!
これは…チャンスだ!
しかし、渡すタイミングが、
全くと言っていいほど無く、結局、渡し損ねるのだった…
あーどうしたら、いいんだろう…
それから、俺は絵名ちゃんの事を
ずっと、見ていた。
ラブレターを、持ったまま
ずっと、彼女の顔を見ていたのだった。
どうしたら、いいんだ…
こうなったら、奥の手を使おう
その奥の手とは…
学級委員長に相談することだった
神山高校 夜間定時制 2年D組にて
「なぁ、一也…聞いてくれよ
俺 すっげー悩んでいることがあるんだけど!」
「どんなことに、悩んでいるんだ?」
「単刀直入に言う、
この手紙を、東雲絵名ちゃんに、渡してくれ!」
「えっ…わかったよ。渡しておく」
「今日中に渡せよ! あと、先生には言うなよ!」
「わ、わかってるって…」
門藤一也は宍戸真二とは仲が良く、一也の方が一つ上だが、
同じ学年でクラスである。
翌日
「東雲さんに、手紙 渡しておいたから」
「そっか…それなら、よかったよ…」
「ラブレターか?」
「あぁ、ラブレターさ
俺は、絵名ちゃんの事が好きだからな」
「東雲絵名さん いつも、一人でいる
女の子のことか?」
「あぁ、彼女の、SNSで、投稿されている
絵やイラストに、俺は夢中なんだよ
だから、俺は、思ったんだ、
絵名ちゃんに、好きっていう気持ちを伝えたいって!」
「そうか、じゃあ、なぜ、自分から、
彼女にラブレターを渡さなかった?」
「そ、それは…ただ単に、恥ずかしいからだ」
「そうだったのか…
まぁ、年頃の女の子は、相手が難しいからな…」
「それ、委員長が言うか?」
「さぁな、まぁ、彼女の返事を今は
待つしかないみたいだね」
「そうだな…」
彼女の返事を待つことになった。