都立 神山高校。そこには、他校生が度々、侵入してくる。
それも、あろうことか、俺目当てである。
富樫夢葉は、宍戸真二に会いに来たのだった。
「うわぁ…また、あの子だ…」
すると、絵名が…
「この子が、真二くんのストーカー?
いっつも、この子、夕方に神山高校で見かけるよね?」
「俺、話に行ってくる」
「言っておくけど、この子に浮気したら…わかっているよね?」
「おっ、わかっているよ。絵名ちゃん」
宍戸真二は富樫夢葉の元へ。
「…何度も言うが、俺は夢葉ちゃんと付き合う気は無いぞ?」
「でも、わら…私は真二くんといると安心するの。
それに、お兄ちゃんに、そっくりって感じるから…」
「夢葉ちゃんの、お兄さんに俺がそっくりだと…」
「我が兄上は、かつて、世界を魔の手に包み込み、
世を支配した、ダークフレイムマスターだった。
その名残が、その…真二くんにあるから!波長が合うから!
貴方に出会った時から、ずっと…待ち望んていた何かに辿り着いたの!」
富樫夢葉にとって、宍戸真二は初恋の相手である。
富樫夢葉は邪気眼中二病の現役患者に対し、
宍戸真二は元邪気眼中二病であり、その過去を封印している。
宍戸真二は思っていた。
富樫夢葉は、自分と同じ中二病の患者であることを、
一目見ただけで、見抜くだった。
「だから…その、真二くん!わ、私とお友達になってください!」
「うん。わかった。友達ならいいよ」
すると、絵名がやって来た。
「夢葉ちゃん。一応言っておくけど、
真二くんは私の真二くんだから!
それに、真二くんは、私の事、いつも気を使ってくれるし、
私の事、第一に考えてくれている、最高の王子様だから!」
夢葉は思った。もう少し早く出会っていたら、
恋が実っていたかもしれない。
神山高校に進学していたら、彼に出会えたかもしれないと。
「ほら、宮益坂の女の子は、日が暮れる内に帰らないとダメだから、
送ってやるよ」
「真二くん!」
と、絵名が真二を睨むが、もちろん、夢葉に恋愛感情を抱かないのは当然である。
「女の子一人で、夜道歩いていたら、襲われるぞ?」
「わかった。じゃあ、お願い」
「後で私と一緒に帰ってね?
先に教室にいるから」
「あぁ。わかったよ、絵名ちゃん」
真二は夢葉を送り届けた。
「そう言えば、夢葉ちゃんのお兄さんってどんな人?」
「その…優しいお兄ちゃん。
私の人生に大きな影響を与えてくれた、兄上。
ダークフレイムマスターである、兄上から、
魔術を継承し、邪王真眼を継承したのが、
この富樫夢葉だ!」
「俺より、スゲェな」
「私はお姉ちゃんと暮らしていて、
あっ!ここ!」
と、夢葉は、自分と姉の樟葉が暮らしている、
マンションの部屋に辿り着き、真二は夢葉を見送るのだった。
その後、真二は猛ダッシュで、学校に戻るのだった!
(ヤベェ!出席日数、ギリギリなのに!)
と、焦った。