宍戸真二が一人、悩んでしまい、谷村正義に相談を持ち掛けていた。
「はぁ…」
「それで、リンがどこかに…」
「あぁ、買い物に行ったんじゃねぇのか?
って、思っていたけどな…しかし、もう帰ってこない」
「リンは、どこかにいるはずだ」
「しかし、リンは帰ってこないぞ?
だが、親父が今、リンを探しているし…」
リンとは、真二より年上の女性で、幼少時の馴染みである。
「故郷」という、食堂でウェイトレスをしている、在日中国人。
「親父曰く、何日か前に、リンに届いた手紙。
机に置いてあったよ」
「これが、関係あるのか?」
その手紙には…
(貴女の本当の親に会わせてあげる。
西公園まで誰にも言わずに来い)
と、書かれていた。
「リンは本当に親に会いたかったんだよ…会いに行ったんだよ」
「本当の親って産みの親の方か?」
「そうだろう。きっと会いたかったんだろう」
「おいおい、育ての親はアンタの親父だろ?
だから、信一郎さんが探しているじゃねぇのか?」
「ゴメン。これは俺の勝手な気持ちだった。
しかしながら、リンがどう思っているかだな…
だが、あくまでその代わりでしかないと思い込んでいた…」
「今はその話はいいや。
この手紙の内容。真に受けても良いのか?
何か裏がありそうだ」
「…俺も何となくそう思ったよ」
「おかしいと思うだろ?何故、わざわざ、手紙を用意して、
リンを呼び出す必要がある?向こうが会いに行けば良いだろ?」
「わからなくもない」
「それに、内緒なのは、明らかに怪しいぞ?」
「じゃあ、リンは厄介ごとに巻き込まれたと…」
「ご名答だ。信一郎さんも、必死で探し回っているだろう。
手紙に書かれている西公園に行ったか?」
「まだ行っていないと思う」
「恐らく、信一郎さんも、そこら辺を探していると思う。
いくぞ。真二」
「おう」
西公園にて。真二がチンピラ達と口論していた。
「リンはどこだ!どこだ!」
「あぁ?ガキには言わねーよ!」
「うっとうしいぞ!ガキ!」
「リンをどこへやった?教えろ!」
「リンなら、他の連中に渡したよ!」
「何だと!」
すると、谷村正義がやって来た。
「おい、お前等、詳しくその話を聞かせろ」
「あぁ?」
「警察だ」
「ケーサツかよ!」
「さっさと答えろ」
「うぉう!?」
「まぁいい。あのケーサツとガキをやって、手帳と銃を強奪してやる!」
しかし、チンピラは逆に倒された。
谷村正義がチンピラを問い詰めている。
「さっさと答えろ。リンはどこだ?」
「連れていかれたよ。変なオッサンたちが!」
「詳しく聞かせろ!」
「スーツを着たオッサンが、リンを車に乗せて、
ホテル街の方へに行きました」
「車か…急がないと…真二!大丈夫か!?」
「ホテル街!?なら、行くのみ!」
「おい!真二!」
すると、信一郎と真二が、親子共々、スーツを着たオッサンに、
ボコボコに倒れている所を、谷村正義が発見する!
「あっ!真二!信一郎さん!」
「リンは、この近くにいる…必ず…」
「おいおい、無理はするなと言っているのに…お前らが死にそうになってどうするんだ?」
「だって、リンが…」
「気持ちはわかるけどな…親バカみたいなところか…
さてと、逮捕したいところだが、それでは気が済まない」
「どういうことだ?」
と、スーツを着たオッサンが言いだす。
「この親子と同じ目に遭わせてやる」
「冗談じゃねぇぞ!」
スーツを着たオッサンを、谷村正義がボコボコにした。
「信一郎さん。真二。ここで待ってて欲しい!」
「あぁ、何とかするぜ…」
その後、リンはヤクザによる、拉致であることが判明。
事務所に突撃して、どうにか救出した。
「リン!」
「リン姉!」
「信一郎さん。真二くん…」
「何をしていたんだよ…帰りが遅くなるなら電話しろって言っているのに…」
「もう、20歳だよ…?」
「でも、俺はリンが心配だった!」
と、信一郎がリンの前で泣いていた。
「ごめんなさい…」
その後
「本当にごめんなさい…!」
「本当に今日は疲れた。もう寝たい気分だ」
「俺もだよ」
「そっか」
こうして、騒動は解決した。