俺は絵描きに恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第二十九話 リンの救出劇

宍戸真二が一人、悩んでしまい、谷村正義に相談を持ち掛けていた。

 

「はぁ…」

 

「それで、リンがどこかに…」

 

「あぁ、買い物に行ったんじゃねぇのか?

って、思っていたけどな…しかし、もう帰ってこない」

 

「リンは、どこかにいるはずだ」

 

「しかし、リンは帰ってこないぞ?

だが、親父が今、リンを探しているし…」

 

リンとは、真二より年上の女性で、幼少時の馴染みである。

「故郷」という、食堂でウェイトレスをしている、在日中国人。

 

「親父曰く、何日か前に、リンに届いた手紙。

机に置いてあったよ」

 

「これが、関係あるのか?」

 

その手紙には…

 

(貴女の本当の親に会わせてあげる。

西公園まで誰にも言わずに来い)

 

と、書かれていた。

 

「リンは本当に親に会いたかったんだよ…会いに行ったんだよ」

 

「本当の親って産みの親の方か?」

 

「そうだろう。きっと会いたかったんだろう」

 

「おいおい、育ての親はアンタの親父だろ?

だから、信一郎さんが探しているじゃねぇのか?」

 

「ゴメン。これは俺の勝手な気持ちだった。

しかしながら、リンがどう思っているかだな…

だが、あくまでその代わりでしかないと思い込んでいた…」

 

「今はその話はいいや。

この手紙の内容。真に受けても良いのか?

何か裏がありそうだ」

 

「…俺も何となくそう思ったよ」

 

「おかしいと思うだろ?何故、わざわざ、手紙を用意して、

リンを呼び出す必要がある?向こうが会いに行けば良いだろ?」

 

「わからなくもない」

 

「それに、内緒なのは、明らかに怪しいぞ?」

 

「じゃあ、リンは厄介ごとに巻き込まれたと…」

 

「ご名答だ。信一郎さんも、必死で探し回っているだろう。

手紙に書かれている西公園に行ったか?」

 

「まだ行っていないと思う」

 

「恐らく、信一郎さんも、そこら辺を探していると思う。

いくぞ。真二」

 

「おう」

 

西公園にて。真二がチンピラ達と口論していた。

 

「リンはどこだ!どこだ!」

 

「あぁ?ガキには言わねーよ!」

 

「うっとうしいぞ!ガキ!」

 

「リンをどこへやった?教えろ!」

 

「リンなら、他の連中に渡したよ!」

 

「何だと!」

 

すると、谷村正義がやって来た。

 

「おい、お前等、詳しくその話を聞かせろ」

 

「あぁ?」

 

「警察だ」

 

「ケーサツかよ!」

 

「さっさと答えろ」

 

「うぉう!?」

 

「まぁいい。あのケーサツとガキをやって、手帳と銃を強奪してやる!」

 

しかし、チンピラは逆に倒された。

 

谷村正義がチンピラを問い詰めている。

 

「さっさと答えろ。リンはどこだ?」

 

「連れていかれたよ。変なオッサンたちが!」

 

「詳しく聞かせろ!」

 

「スーツを着たオッサンが、リンを車に乗せて、

ホテル街の方へに行きました」

 

「車か…急がないと…真二!大丈夫か!?」

 

「ホテル街!?なら、行くのみ!」

 

「おい!真二!」

 

 

すると、信一郎と真二が、親子共々、スーツを着たオッサンに、

ボコボコに倒れている所を、谷村正義が発見する!

 

「あっ!真二!信一郎さん!」

 

「リンは、この近くにいる…必ず…」

 

「おいおい、無理はするなと言っているのに…お前らが死にそうになってどうするんだ?」

 

「だって、リンが…」

 

「気持ちはわかるけどな…親バカみたいなところか…

さてと、逮捕したいところだが、それでは気が済まない」

 

「どういうことだ?」

 

と、スーツを着たオッサンが言いだす。

 

「この親子と同じ目に遭わせてやる」

 

「冗談じゃねぇぞ!」

 

スーツを着たオッサンを、谷村正義がボコボコにした。

 

「信一郎さん。真二。ここで待ってて欲しい!」

 

「あぁ、何とかするぜ…」

 

その後、リンはヤクザによる、拉致であることが判明。

事務所に突撃して、どうにか救出した。

 

「リン!」

 

「リン姉!」

 

「信一郎さん。真二くん…」

 

「何をしていたんだよ…帰りが遅くなるなら電話しろって言っているのに…」

 

「もう、20歳だよ…?」

 

「でも、俺はリンが心配だった!」

 

と、信一郎がリンの前で泣いていた。

 

「ごめんなさい…」

 

その後

 

「本当にごめんなさい…!」

 

「本当に今日は疲れた。もう寝たい気分だ」

 

「俺もだよ」

 

「そっか」

 

こうして、騒動は解決した。

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