異世界に落ちたら弱体化してた件   作:バトルマニア(作者)

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村作りと来訪者

 新たな町の建設予定地へ移動してきてから、数週間ほどが過ぎた。

 そこではリムルは先に上下水道整備とか整備をしたいと言い出し、だったらとドワーフたちとエリアが知恵を絞り、リムルが案を出し近代的な上下水道を作ることになった。

 

 とは言えすぐすぐそんなこと出来ないので、細かい測量やら地質調査などが必要だ。ドワーフ含めリムルとエリアがいて、更には魔法があるからと言っても流石に限界があった。なぜなら、自分たちに頼りすぎてもダメだろうと、二人が自重していたのも大きいからだ。そのかいあって、皆んなはすくすくと成長し、今では二人なしでも大体の仕事が回せるようになっていた。

 

 そんな感じで、それと同時進行で仮設の広い寝泊まり所や、ある程度しっかりした作りの大きめの簡易テントが並ぶようになってきた頃のこと……

 

 

「嬢ちゃんは凄いな。これほどの仕事ができるなんて」

「どうってことない。知識があるだけで、本業と比べれば遠く及ばないよ。管理しやすいほうがいいし、誰でも理解できる方がいいからそうしただけ」

 

 カイジンたちに褒められるが、元の世界では普通のことだったので、素っ気なく返す。

 

「その知識がスゲーんじゃねえか。俺たちでも思いつかなかったぞ、こんなの」

「リムルの案を組み替えて付け足しただけ……でも、その言葉は受け取っとく」

 

 少し気恥ずかしそうにそう返し、笑みがこぼれる。

 

 エリアがやったことは、ただの最適化に過ぎない。どこまでも単純で、強固で、使いやすくを考え、量産と増築に適した構造に書き換えただけだ。

 更には元の世界の魔術をこちらの世界に合うように作り変え、それらを多用しまくった結果、清潔の維持や排泄物の肥料化の促進に使用され、その他にも応用が効くものであったために、その評価は高い。

 

 

 

 そんな話をしてくつろいでいると、リグルドが何かを報告しに来た。

 

「エリア様ー!」

「何かあったの?」

 

 急いでいる風には見えないが、なにか問題があったのかと聞き返すエリア。

 

「ハッ! リグルら警備班から連絡がありました。森で不審な者たちを発見したとのことです」

「不審人物?魔物?」

 

 こんなところに人などこないだろうと、魔物かどうか聞くエリアだったが

 

「いえ、人間です」

「人間?……あっ!?」

 

 人間と聞いて、とある事を思い出す。それはアイリスのことだった。ここ最近忙しくて、つい報告を忘れていたのだ。

 

「ど、どうかなさいましたか?」

「い、いや、なんでもない。続けて」

 

 あとでリムルにも伝えないと、と思い。リグルドの話を聞く。

 

「冒険者らしい人間が四名。領土拡大も狙った、どこかの国の調査隊かもしれません」

「雇われって感じかな?ここは資源も多いだろうし」

 

 ここジュラの大森林は、未開拓地で魔物が多いが、同時に資源も豊富である。それはどの国や組織も欲しがるもので、リグルドの言った事は正しい。

 

「リムル様にはすでにお伝えして、先に出会ってもらっています。エリア様はいかが致しますか?」

「……わたしも行こう。気になるし」

 

 そうしてエリアは、冒険者の元へ向かったのだが……

 

 

「はじめまして、俺はスライムのリムル。悪いスライムじゃないよ!」

「プッ……」

 

(え?何この状況?なにしてんの?)

 

 ちょうどリムルが無害アピールをしていた最中だった。

 

「おっ!エリアも来たか。ちょうどよかった。自己紹介を頼む」

「……ええ、わたしは精霊のエリア。よろしく」

 

 エリアの存在に気がついたリムルは、そう言いエリアと相手も挨拶を済ませ、話は続く。

 

 そいつらは元々三人組のパーティーで、カバル、エレン、ギド、冒険者ランクはB。そこへ臨時で加わっているのが仮面の人、シズさんという話だった。

 

(やっぱヴェルドラの消失は大事だったか。戦力を整えとかないとヤバいことになるかも……)

 

 どうやら、ギルドからの依頼でここを調査しに来たようだ。その過程で魔物に襲われ、リムルに助けれたとのこと。

 

「どうも、助かりやした。こんな所でゴブリンが、村を建設中とは思いやせんでした」

「別にいいよ。で、俺達は見ての通り町を作ってるんだが……なにか問題があるのか?」

 

(あるでしょうよ。新勢力なんて、既存の勢力からすれば邪魔でしかないんだから……)

 

 ギルドは文句言わないだとか、国についてはわからないだとかを聞き、心の中でそう思うエリア。

 

(特に国とか嫌な予感しかしない。後でリムルと相談ね……。ああ!また伝える事が増えた!保ってくれよ、わたしの記憶力!)

 

 忘れっぽいエリアは、心のなかでそう叫び。

 

「そうか、ま、わかった。今日はここで泊まるがいい。ゆっくり疲れを癒やしていってくれ」

「ありがとうございます!」

 

 そうして冒険者たちを丁重に持て成すようにリグルドに伝えたリムルは、シズさんと話がしたいと出ていくのであった。

 

 

(……ま、まぁ後ででいいよね?)

 

 そして結局、エリアはリムルと話が出来ずに終わってしまったのだった。

 

 

 

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